肌にはもちろん、環境にも、社会にも優しいアイテムを選びたい。ここでは、そんな「クリーンビューティ」なおすすめブランド&アイテムを、コスメキッチンプレスの名越恵里奈さんに伺った。エコストア、トーンにつづき、セルヴォークの魅力をご紹介。
ブランド3. セルヴォーク
「ディグニファイド リップス」のテラコッタカラー、09番が爆発的にヒットしたことで多くの人に知られているセルヴォーク。実はオーガニックナチュラルをベースにしたブランドであることをご存じだろうか。
「セルヴォークについて、ナチュラル&オーガニックをベースにしたブランドであることを伝えると驚かれることも多いです。実はしっかり環境のことも配慮したうえでつくられているブランドなんですよ」
メイクアップアイテムの成分が自然由来のものでつくられていることはもちろん、この秋、アイシャドウのパッケージが環境配慮されたものにリニューアルした。
竹とバガスでできた素材に注目!
「このパッケージは、竹とバカスと呼ばれるサトウキビの搾りカスでできた、ファインフォーミングパルプモールドという素材を採用した100%エコ素材です。竹は3~4年で成長し、50~60年かかる木に比べて早いので、持続可能な素材といわれています。その竹を使うことで、森林保護にもつながります。
バガスは、燃料や飼料に使用されていたのですが、その余剰分も多く破棄され、ゴミ問題につながっています。本来は破棄されていた素材を使うことで、ゴミ自体の削減にも寄与しています。さらにファインフォーミングパルプモールドは、約90日で土に返る素材なので、焼却時のCO2も抑えることができます」
パッケージのテクスチャーは紙のよう。しっかりしていて軽いので、持ち歩きにも最適。別売りでケースも発売(シングル パレット¥440/1色収納ケース、カスタム パレット¥1,650/4色収納ケース)されているので、好きな色を買ってパレットにすることもできる。
「カラーは17色展開で、どれも発色がよいのがポイント。植物由来オイルも高配合なので、滑らかな伸びと色づきを実感していただけると思います。しっかり色づいて、陰影を際立たせるディープカラーと、大粒のラメが入ったシャイニーカラー。透け感が楽しめるメインカラーの3パターンの色味が発売されています。選べる数が多いのも、メイクを楽しめるポイントだと思います」
このパッケージ開発の裏には、「リフィルはないの?」「(パレットの全カラーを使いきれず)ゴミをたくさん出してしまって気になっている」というお客さんの声もあったそう。
コスメを使い切ることも、環境配慮の一貫。ブランドのアクションを知って、手に入れるものを選んでいこう。
名越恵里奈(なごしえりな)
コスメキッチンプレススタッフ。2020年入社。コスメキッチン代官山本店で店頭スタッフを経て現職。休日の楽しみはフェスやライブに行くこと。