7月28日に行われた、なにわ男子の全国アリーナツアー『なにわ男子 LIVE TOUR 2025 'BON BON VOYAGE'』の横浜アリーナ公演。ライヴに先がけて行われた、囲み取材の模様をレポート。
念願のフライング演出、ついに実現!

爽やかに会見場に現れたメンバーたち。藤原さんは手を振りながら登場し、7人が揃ったところで、「おはようございまーす! よろしくお願いします!」と挨拶。フォトセッション前には、背後のフラッグにプリントされた顔の部分をきれいに伸ばし、「ビジュを直します(笑)」と場を和ませた。以下、7人のコメントをほぼ全文でお届け。
― 全国ツアーが始まりましたが、手応えはいかがですか?
西畑大吾さん(以下・西畑) 手応えはめちゃめちゃ感じています!
大西流星さん(以下・大西) はい、最高です!
― 横浜アリーナ公演はなんと7日間もあるということで。
全員 ありがとうございます!
藤原丈一郎さん(以下・藤原) 1週間!
― そして今日は…?
全員 (声を揃えて)なにわの日!
西畑 言わせたがってましたね? 今(笑)。ありがとうございます!
藤原 圧がすごかった!
西畑 使いやすくね!
大橋和也さん(以下・大橋) 「言えよ?」っていう(笑)。
全員 (笑)
藤原 でも嬉しいよね。なにわの日をこうやってファンの皆さんと一緒に共有できるというのは。僕らもいろいろな記念日がありますけど、なにわ男子として7月28日=なにわの日は楽しい1日にしたいなと思っているので。
― 公演の見どころをお聞かせください。
藤原 結構あるよね。
西畑 見どころは多いですけど、我々で言うと、やっぱり念願だったフライングができたのはすごく大きかったですね。毎年コンサートツアーの打ち合わせのたびに、「フライングできませんか?」っていう話をずっとしていたんですが、できていなかったんです。それが今回やっとできるようになって。コンセプトも“冒険”になっていますので、それに合っているし、今やるからこそいいんじゃないかということで、フライングさせていただいています。
― フライングも4種類あるとのことで。
道枝駿佑さん(以下・道枝) 特にサークルフライングは、事務所の先輩方が今までやられてきた伝統を僕たちも受け継いで、久しぶりにやらせていただいて。僕たちとしても憧れだったので、今回実現することができてすごく嬉しいです。
― 実際に飛んでみてどうですか?
藤原 みんな笑顔です!
大西 気持ち良いです! 1人除く(笑)。
西畑 あと、すごい涼しいんですよね!
大西 涼しいね。どう? 恭平(笑)。
高橋恭平さん(以下・高橋) いや、マジでできることなら僕はやりたくなかった。
全員 (笑)
高橋 なぜかみなさんは、「フライングしたい」という意思が共通していたんですけど、僕のところにだけ「やりたい?」っていうのを聞かされていなかったです。
西畑 基本的に打ち合わせのとき、一言も喋らないんです、恭平さんは(笑)。
高橋 気づいたときには飛んでました。
藤原 高所恐怖症なんで。でもそこは頑張りながら……。なんかあのパートどこやったっけ?
道枝 「何も怖くない~」(曲中の歌詞)
藤原 「何も怖くない~」って言ってるんですけど、顔がガッチガチ(笑)。
高橋 マジで、自問自答ってこんな効くんや、と思いました。
大西 でも初めはずっとワイヤーとか持っていたんですけど、だんだん片手から離し始めて、ちょっと成長が見えてます。
― では、克服できた?
高橋 まぁあと、数回やれば。
全員 (笑)
長尾謙杜さん(以下・長尾) もう10公演くらいやったら。
大橋 ずーっと毎公演これ言ってる(笑)。
‟ヴィラン”がテーマの衣装で、新たな一面を表現

― 今年も衣装のプロデュースは……?
西畑 はい、謙杜が!
長尾 今年も(プロデュース)させていただいています。今着ている衣装ももちろんそうですけど、バックについてくれているダンサーの方々の衣装も全部プロデュースさせていただきました。
― こだわりは?
長尾 最初の衣装の打ち合わせから「こういうシーンを作りたい」と話して、演出に組み込んでもらって作っていったので、自分が納得できる衣装が出来上がったんじゃないかなと思います。
― メンバーの衣装を決めるときに何か意識していることはありますか? 「このメンバーにはこういう衣装を着てもらいたい」など。
長尾 ありますね。衣装を作り続けて5~6年経つので、ある程度「このメンバーにはこの服が似合うだろうな」というのが思いつくようになってきましたし、どんどん新しい衣装を作るのも楽しくなってきて、やりがいを感じています。
― 実際に着てみてどうですか?
大橋 めちゃくちゃ着心地が良いです! 僕はこの中がタンクトップなんですけど、いつも涼しくしてくれるんですよ。結構分厚い衣装でも、どうやったら動きやすいかとか、そういうことも全部考えてくれるんです。
長尾 一応少しは、空気が通りやすいようにとか。考えますけど。
大橋 中のシャツが背中だけ網目状になっていたりとか、そういう衣装もあったりして。涼しいようにしてくれています。
― 今回の衣装のテーマは何ですか?
長尾 今着ている衣装はヴィラン、物語の悪役をテーマにしています。僕たちのライブではこれまで、アイドルっぽいキラキラした衣装でオープニングを飾ることが多かったんですけど、今回のライブは初めてかっこいい曲で登場しているので、それをどうかっこよく見せられるかを研究しながら考えた結果、ヴィランという物語の悪役で出てこようと考えて作ってみました。
― なにわ男子っぽいところでいうと、今回の公演にはどんな要素が入っていますか?
道枝 スクールカレッジかな? そこは、僕たちっぽい可愛らしさやキラキラした感じが出ているんじゃないかなと思います。
西畑 車に乗って登場するんですけど、結構容赦なく揺らしてるんですよ(笑)。そのわちゃわちゃ感とかもなにわ男子っぽいって見ていただけると思うし、ほんまに毎回、壊れないかちょっと怖いです(笑)。あの車、そこそこな費用がかかってるんですよ。なので壊さないかが心配。あと30回くらい公演があるので(笑)。
― みなさん、費用の心配もされるんですね。
西畑 しますよ! なにわ男子ですから!
大橋 関西人なんで(笑)。
― 少しお話が戻りますが、サークルフライングのときにメンバーで見つめ合ったりするのはどういう感じですか?
道枝 たまに目が合うと、大吾くんとか大橋くんとかは、眉毛をクイッてあげてくれる(笑)。
大西 あはは! アイコンタクトな、みんなで。
大橋 しちゃうのよな(笑)。
道枝 それは安心感がありますね。
大橋 みんなちょっと飛び方も違うんですよ。大ちゃん(西畑)とかはちょっとスーパーマンっぽく飛んでるんですけど、僕はこうやって(手を綺麗に下げて)飛んでたりとか、みんなそれぞれ違うから、僕はそれを見て楽しんでます!
― 飛び方にテーマがあるんですか?
大橋 僕は王子様。
大橋以外 あ~!
大橋 すみませんね、本当に~! 王子様だと思ってやってます。
― 他のみなさんにもテーマをお聞きしたいです。
高橋 僕は高所恐怖症です。
西畑 テーマが「高所恐怖症」?(笑)
高橋 安全第一で飛んでます!
大西 僕は空飛ぶ新幹線! 風を切ってます。
西畑 そうなん? みんなそんなテーマあったん?
大西 もちろんありますよ!
大橋 もちろんありますよね?
西畑 僕は地面と平行に飛びたいです。やっぱり風をすごく受けるので、一番風を受けやすい体制がこれやったなと。ライブ中ってほんまに暑いんですよ。だからちょっとフライングついでに涼みに行ってる感覚です(笑)。涼しい!
道枝 僕は楽しくやらせていただいています。テーマは……ピーター・パン!
長尾 僕もピーター・パンで。あの演出も、もともと旅の終着地点として作り上げてきて、衣装もすごくファンタジーでピーター・パンとして作っているので、テーマはピーター・パンで飛んでいます。
大橋 だからみっちー合ってんねや。
西畑 僕らもピーター・パンです! ピーター・パンやんな???
大橋 そうそうそう!
大西 恥ずかしい!
大橋 原点はピーター・パンです!
大西 はい、ピーター・パンです。今日からピーター・パンにします。
藤原 (流れを遮るように)僕はもうあれです。野球選手のダイビングキャッチです。
全員 (笑)
大橋 ピーター・パン聞いたあとに(笑)。
藤原 僕だけ野球でやってます。
― 自転車でのフライングもありますね。
西畑 最初に聞いたときびっくりしたよね。
大西 びっくりした!
藤原 「自転車フライングです」って言われて、「どうやって飛ぶの?」みたいに言ったら、みんな繋がって1台になったフライングで、サークルフライングとはまた違って、なにわ男子がしっかりとみんなでひとつになってる感じがして、それも楽しいです。
4年前、デビューが決まったこの場所で、夢のドーム公演を発表

― 今日はなにわの日ですが、なにわのニュースは何かありますか? みなさんに発表がありますよね…?
全員 なにわのニュース!
西畑 じゃあ、行かせていただきます。…僕。
全員 え?
西畑 本日、エアコン切り忘れました!
全員 (笑)
大橋 お金がかかる男やわ、ほんと~!
藤原 大吾、ここはウケてるけど、みんなこうやって(取材陣がキーボードを打つ仕草をしながら)「はぁ……」って。
西畑 すみません、関西人が出てしまいました(笑)。言います、言います! 我々なにわ男子、ドームライブが決定しました~!
全員 ありがとうございます!
― おめでとうございます! 聞いたときはどうでしたか?
全員 嬉しかったです!
西畑 号泣でした。
藤原 泣いてました?(笑)
西畑 心のなかは(笑)。
大橋 ダダ漏れやったよ!
西畑 ダダ漏れやったよな?
― みんなで一緒に聞いたんですか?
藤原 みんなで聞きました!
道枝 いや~、嬉しかったですね。やっぱりドームって僕たちの憧れの場所だったので、先輩たちのライブを観に行かせていただいたりしているなかで、「いつか僕たちも、自分たちだけでドームに立ちたい」という夢があったので、その念願が叶ってすごく嬉しいですし、しかも京セラドームが5日間という。そうやってたくさんやらせていただけるのは本当に皆さんのおかげなので、しっかり僕たちらしく、皆さんに幸せになってもらえるようにお届けできたらなと思っています。
― 追加公演ということですが、演出面はアリーナツアーのものが残されつつ、少し変わるイメージですか?
長尾 そこはまだ話し合えてなくて。
― フライングは高さが変わるのが気になったのですが……。
大橋 うわ、ほんまや!(隣の高橋を見る)
高橋 あんまりこっち見ないでください。フライングは一旦考えたくないです。
西畑 どうなるんですかね? 我々もちょっとまだわかっていなくて、多分できることとできないことがあると思うんですけど、そのなかでもやっぱりなにわ男子らしいドームライブにできればいいなという思いでいます。
― 念願のドームライブですもんね。
大橋 デビューする前に、メンバーでグループの夢を語ったときに、「なにわ男子でドームに立つ」というのを掲げていたので、それが叶うことがすごく嬉しいですね。しかも5周年の幕開けっていうことで立たせてもらうのもすごく嬉しいです。
長尾 今回のテーマが冒険なので、そのテーマにも合っているのではないかなと思います。ドームに向けてもそうですし、5周年に向けて冒険するという意味では、すごく正解なんじゃないかなと思います。
― この5年を振り返ってみて、早かったですか? 長かったですか?
大橋 早いようで遅いようで、遅いようで早い(笑)。
西畑 そう、難しいよね(笑)。1年はめっちゃ早いけど、「あ、今やっと5周年なんや」とも思う。ゆっくりな感じもするし、でも1年で考えたら早いし、不思議な感覚ですけど、でもやっぱりこの発表のタイミングが、2025年7月28日なにわの日ですごく良かったなって思っています。しかも横アリで。4年前、2021年7月28日に我々サプライズでCDデビューを発表させていただいて、そこからちょうど4年経って、ドームを発表できるのがすごくありがたいし、改めてファンの皆さんへの感謝というものを伝えたいなと思います。
― メンバー間の関係などは変わりましたか? 新たな一面に気づいたなど。
大橋 チーフマネージャーさんがみんなのことを見て、「大人っぽくなったねぇ~」って言ってました。
大西 近所のおばちゃんみたい(笑)
全員 (笑)
大橋 昔の写真を見てくださっていて、デビュー寸前のころの。今の俺らの顔を見て、昨日言ってくれました(笑)。
大西 デビュー曲の「初心LOVE(うぶらぶ)」のMVを見ると、見た目はもちろんですけど、立ち姿もそうですし、掛け合いとかもちょっと初々しい感じが残っているので、それも良さですけど、よりこう団結し合っているっていうのはこの4年間で感じています。
― みなさんそれぞれ本当にお忙しいですが、最近みんなでどこかに行けたりはしましたか?
大橋 全員ではないですね。
西畑 大橋さん抜きで、新潟で焼肉には行きました!
大橋 お~い!(笑)
大西 でも、みんなで鍋は食べたよね。
大橋 でもプライベートではまだ行けてないんで、僕、今年のリーダー権限がまだ残ってるんで……。なにわ男子はリーダー権限っていうものがありまして、みんなが僕の言うことを聞いてくれるっていう。1年に1回しか使えないんですけど、まだ使ってないんで、ちょっと使おうかなと思います。
西畑 使うとしたら何するの?
大橋 新年会!
藤原 遅ない?
西畑 2025年の新年会を今する?!(笑)
道枝 中打ちや!
全員 (笑)
大橋 中打ちしようか、じゃあ(笑)。
西畑 マジで中打ちやな(笑)。
大橋 みんなとご飯行きたいなって。
西畑 あ、7人だけで? いいやん。ごちそうさまです!
大橋 いやいや、そこは男気ジャンケンで! もう平等に! 給料一緒なんで!(笑)
西畑 恭平なんか行きたくなさそう(笑)。
大橋 なんでやねん!
高橋 いや、全然行きます!
大橋 行こ行こ!
― 今日このあと、ファンのみなさんの前でドーム公演を報告するわけですからドキドキしますね。
大西 ドキドキですね。
西畑 映像撮りもさせていただいたんです。そちらの映像での発表になるので。
大西 デビューのときは僕たちもサプライズでしたけど、今回4年経って、自分たちは知った状態で映像とともに発表するので、また新鮮な気持ちでお披露目できて嬉しいです。
西畑 今回はサプライズする側にまわりますね。
― では最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
大橋 恭平行く?
西畑 いや、もうリーダーが行きましょう! こういうときのリーダーですよ!
大橋 ほんま? 俺、結構喋ったで?(笑) ファンのみなさんに、何か言えばいいんですよね?
― コンサートの意気込みも含めてお願いします!
藤原 圧かけるわけじゃないけど、絶対使われるとこやから。
西畑 そう。これ、いいこと言ったら絶対使われるから。
大橋 いいこと言うやんな? いいこと言う、俺!
道枝 いいこと言う…(笑)。
大橋 5周年の幕開けとなる、このドーム発表をみなさんに発表できることがすごい嬉しいというのと、やっぱりなにわ男子は、キラキラと関西感の融合のマッチということで、他にはないグループなので、ぜひ皆さんに楽しんでもらって、ドームもそうやし、今アリーナでも僕たち空を飛んだりとかしてるので。みなさんをもっともっといろんなところに連れて行きたいなと思ってますので、みなさん、ぜひ僕たちについてきてください! よろしくお願いします。みなさん、楽しんでくださ~い!
― ありがとうございました!
「ありがとうございます!」と笑顔で会見場をあとにした7人。大橋さんは「チュロス食〜べよ!」と陽気に話しながら退場し、最後まで笑い声が絶えないひとときとなった。アリーナツアーに続き、ドーム公演へ。なにわ男子の快進撃から目が離せない。