ももいろクローバーZの玉井詩織さんが初の写真集『たまゆら』『しおどき』を8月27日(水)にリリース。芸能活動20周年、そして30歳という節目を迎えたアニバーサリー写真集では、今の“しおりん”を詰め込んだ愛らしくドキッとする表情に夢中に♡ インタビュー後編では、人生を切り開くコツも伝授!
対になる二作の写真集から見えるのは…

——写真集を出すと決まったときのお気持ちは?
30歳と芸能活動20周年という、節目が重なるという奇跡的なタイミングで初めての写真集を出せることになって本当に嬉しかったですし、私自身へのプレゼントにもなったように思っています。これだけの年数活動できたことも、この年齢になってお仕事を続けられていることも、応援してくださるファンの方がいてこそのこと。受け取ってくださる皆さんがいないと成り立たないお仕事なので、いつも応援してくださる皆さんに“日頃の感謝の気持ち”をこういう形でお届けできるのは、幸せなことだなと思っています。こうして二作同時にリリースさせていただくのも贅沢なお話ですし、私自身、仕上がりを見て大満足なものができたので多くの方に届くといいなと思っています。
——初めての写真集ということで、いつもと違う感情だったのではないでしょうか。
『たまゆら』のほうは1万枚越えのカットを撮ったんですが、どんなシーンも私だけなので、それが新鮮に感じたのと同時にプレッシャーも感じていて。自分の表現が乏しいと、この1冊に彩りや深みがなくなるんじゃないかとドキドキしていたんですが、いつもと違うロケーションで純粋にその場を楽しんでいるところを切り撮ってもらったので、自分でも見たことのないような表情を引き出していただきました。
また、『しおどき』はストーリー写真集という初の試みで、3人の女性を演じました。役に入り込んで表情を作っていったので、どういう表情をしているのか自分では想像がつかなかったのですが、カメラマンの濱田(英明)さんを信じて撮影をしていました。
ナチュラルな美しさと艶やかな魅力

——『たまゆら』はベトナムのホーチミンとフーコック島で撮影されたそうですが、舞台として選んだ理由は?
ベトナムはグループのライヴで訪れたことがあったのですが、改めて行きたいなと思っていたんです。私が祖母のいる種子島で生まれたこともあって、自然がすごく好きで。写真集を作るにあたって「自分らしい場所ってどこだろう」と思ったときに、海や島がルーツにあると思いました。開発途中のフーコック島は、自然の美しさとカラフルな街並みが調和していて、穏やかでステキな場所でした。ベトナムという場所を選んだことで、純粋に楽しんでいる自然体な自分を投影できたんじゃないかなと思います。
——『たまゆら』のほうはポーズ数も多くて、いろんな玉井さんの一面を見れたように思いました。
衣装合わせはものすごい量のなかから、「着てみたい」という感覚を大事に選んでいきました。ベトナムはカラフルな印象が強かったので、街に合うシルエットやカラーのものを中心に選びました。実は、予定していたポーズ数よりも、急遽現地で3、4ポーズ増えたんです。実際にその場に行ってみて、「このワンピースが合いそう!」といった感じで自由に撮影できたのがすごく良かったです。私服のような衣装はもちろん、普段だったら選ばないようなエレガントなラインのワンピースや、私には珍しい露出の多い衣装も選んだりして。特に同世代や同性の方に可愛いなと思ってもらえるような、ヘルシーでファッショナブルな衣装をセレクトしています。あとは、ファンの方もよく手に取ってくれる、メンバーカラーの黄色も取り入れています!
物語に息を吹き込む女優としての表現力

——一方、『しおどき』は、GINGERにもゆかりのある脚本家の生方美久さんとのタッグによって新たな写真集の魅せ方が完成しています。どのように制作されましたか?
ストーリー写真集を作ることが決まって、同世代のクリエイターの方とご一緒したいと思ったんです。撮影する前に生方さんとお会いして、私のパーソナルなことや「もしこのお仕事をしていなかったら、どんなお仕事をやりたかったか」ということをお話しさせていただきました。『しおどき』に登場する3人の女性は、私と年齢の近い、でも全く別の世界を生きている女性。私自身とかけ離れていることでまた違う一面が見せられると思いましたし、生方さんの描く女性像を演じられることが楽しみでした。
——10代から活躍している玉井さんだからこそ、『しおどき』で見られる、10代と変わらない表情、反対に今だから表現できた表情を教えてください。
今でこそショートカットのイメージが強いと思うんですが、元々ずっと髪の毛が長かったんです。下北で自由に生きるフリーターでロングヘアの女子を演じているんですが、髪をバッサリ切るシーンがあって、実際に私が髪を切ったタイミングが人生のターニングポイントでもあるので、当時のことをすごく思い出しました。ロングヘアの自分を見て、当時とそんなに変わってないなと思いましたし、あどけなさを自分のなかに感じました(笑)。髪を切ることは、女性として決心するときの行動のひとつですよね。自分の人生にも重ね合わせる部分ではあったのでグッときましたし、当時から知ってくださっているファンの方にもエモさを感じていただけるんじゃないかなと思います。
今の年齢だからできたことで言うと、3人の役柄の設定に注目してほしいです。特にストーリー#1のハイスペ女子は、プロポーズされると思っていたら破局するというところから始まるんですが、もう少し若かったら説得力のない設定だったと思うんです。今だからこそ、「こういう未来もあったかもしれない」という世界線を自信を持ってお届けすることができました。部分部分で“玉井詩織らしさ”を感じていただけるように、皆さんにもシチュエーションや感情に共感できることがたくさんあると思うので、ストーリーと合わせて楽しんでもらえたら嬉しいです。
30歳、迷ったとき進む方向は

——30歳というと、女性なら人生について改めて見つめ直すタイミングです。
そうですよね。常に悩みは尽きないとは思うんですが、特に今の年齢は自分の人生をちゃんと考えなくてはと思うタイミング。これまではなんとなく過ごしてきたけれど、将来を見据えた計画をしなきゃと思うと私も悩みますよ。
——悩んで停滞しないための、人生を切り開くコツはなんですか?
人生プランを考えて、理想通りに実現できる方ももちろんいると思うんですが、みんながみんなそうはいかないですよね。向いてる人、向いていない人がいるなかで、私はそれが向いていないタイプ。だからこそ、まだ起きていないことを想像して不安になるより、今目の前にあることに向き合って選択をしていくことで、自分が想像していなかった未来が出来上がると思っているんです。先を見据えすぎない、“今”という時間に向き合うことを大事にしています。
——選択していくことも重要な局面ですが、どういう基準で選んでいますか?
お仕事に関して言うと、自分に少し負荷がかかるものの方が、自分の引き出しが増えると思っているので、「苦手だな」「ちょっと怖いな」って思う方こそ選んでいるかもしれません。未来の自分にとってプラスになることを信じて、少し困難な方を選ぶことが多いですね。
【8月27日(水)発売】写真集『たまゆら』『しおどき』
長きにわたり第一線で活躍を続ける玉井詩織が、30歳となる今年、芸能活動20周年を記念し、自身初となる写真集『たまゆら』、そして、オリジナルストーリーを元に3人の女性を演じたストーリー写真集『しおどき』を、8月27日(水)二作同時発売。玉井詩織の一瞬一瞬の煌めきを凝縮した二作の写真集は、まさに記念にふさわしい特別な作品。
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玉井詩織(たまいしおり)
1995年6月4日生まれ、神奈川県出身。2025年5月で結成17周年を迎えたアイドルグループ・ももいろクローバーZの黄色担当でキャッチフレーズは「ももクロの若大将」。2014年に女性グループ初となる国立競技場でのコンサートをはじめ、数々の大型会場でコンサートを開催。今年5月、日本武道館にてソロコンサートを開催し、今年9月には、音楽劇『謎解きはディナーのあとで』の出演を控えている。
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