なにわ男子が全国アリーナツアー『なにわ男子 LIVE TOUR 2025 'BON BON VOYAGE'』を開催中! 最新アルバム「BON BON VOYAGE」を引っ提げ、全国9都市43公演をめぐる。“王道”と“冒険”をテーマに、遊び心満載の多彩なエンターテイメントが繰り広げられる本ツアー。7月28日、“なにわの日”に開催された横浜アリーナ公演では、グループ初のドーム公演決定がサプライズで発表され、会場は大歓声と感動に包まれた。そんな記念すべき一夜をレポート。
4種のフライングが彩る、夢と冒険のステージ

7月23日から7日間連続で行われた横浜アリーナ公演。その6日目となる7月28日は、メンバーとファンにとって特別な“なにわの日”。事前にMCの一部がYouTubeで生配信することも告知されており、会場にはワクワクと少しの緊張が混じり合う、独特の空気が漂っていた。
開演とともに場内が暗転し、ダンサーによるオープニングアクトがスタート。壮大な音楽に乗せて“冒険”の始まりを予感させる演出が続き、じわじわと会場の熱気が高まっていく。やがて観客も巻き込み、「なにわ」「男子」のコールで会場がひとつに。その声を受けて、ついにメンバーが登場。“ヴィランズ”をイメージしたゴージャスな衣装をまとった7人が現れると、客席からは大歓声が沸き起こった。
1曲目は、ダークなアレンジが施された「The Answer」。道枝さんが「横アリ、騒ごうか!」とクールに煽ったのを皮切りに、怪しげな雰囲気のなか、メンバーが力強いパフォーマンスを展開。鋭い眼差しで歌い上げる姿がモニターにも大きく映し出され、観客の視線を一気に惹きつけた。続く楽曲でも、ファイヤーボールやスパークラーが飛び交い、迫力あるダンスパフォーマンスを次々と披露。これまでのツアーとはひと味違う、壮大でダークな世界観で幕を開け、会場のボルテージを一気に高めた。
西畑さんの「なにわの日一緒に楽しみませんか?」という呼びかけから始まった「Over The Horizon!」のステージ。ここでは、メンバーが布を使ったフライングに挑戦。地上約10mの高さで布に掴まりながら宙を舞い、回転しながらステージ上空を飛び回るというダイナミックな演出に、客席からは驚きと歓声が上がった。大西さんも「空を飛んでる俺たちに、もっと声をちょうだい!」と声を弾ませた。
本公演では、フライング演出が計4回登場。ダンサーとともに行うハンガーフライングや、7人乗り自転車に乗ってのフライング、さらにはメンバーの強い希望で実現した、憧れと伝統のサークルフライングも。自ら回転する高度な技も見せつけるなど、華やかでスリリングなパフォーマンスで、観客を魅了した。
アイドル全開の「COLLEGE CRUSH!」ブロック

「COLLEGE CRUSH!」と銘打たれた2ndブロックでは、ベージュ×イエローチェックのスクールボーイズ風衣装に身を包んだメンバーが登場。ダークな世界観から一転、ポップでキュートなステージにぴったりの装いで、アイドルらしいはじけた表情を次々と見せた。衣装プロデュースは例年通り、長尾さんが担当。なんと今回は、ダンサー全員の衣装までトータルで手がけたというから驚きだ。
このブロックでは、ピンクのミニクーパーに全員で乗り込み、映像と連動したユニークな演出で届ける「The Greatest Voyage」から始まった。後方スクリーンに映し出される映像とリンクしながら、7人が実際に旅をしているかのようなシチュエーションでパフォーマンスが展開されていく。初めは順調だった旅も、やがて凸凹道で大きく揺れたり、エンジンが止まってしまったりとトラブル続きに。そんなドタバタ劇にもめげず、楽しそうに旅を続ける7人の姿に、客席からも自然と笑顔がこぼれた。
TikTokでも話題となった「YUUWAKU DANCE」では、メンバーカラーの手袋をつけた7人が、可愛さ全開のダンスを披露。この振り付けを手がけたのは、大西さん。会場全体で一緒に踊る一体感に包まれ、大きな盛り上がりを見せた。
また、全体を通して印象的だったのは、1曲ごとに本ステージ、センターステージ、外周、バックステージと、場所を移動しながらパフォーマンスが展開されたこと。ときにはアリーナやスタンドをトロッコで移動し、ファンのすぐそばで笑顔を交わしたり、手を振ったりと、丁寧にファンサービスを届けていた。どのエリアのファンにも楽しんでもらいたいという、細やかな工夫と想いが随所に感じられた。
たくさんのファンが見守るなか、初のドーム公演決定をサプライズ発表!

「みなさん楽しんでくれてますか? 僕たちに会えてうれしいですか?」と、西畑さんが笑顔で呼びかけ、MCがスタート。藤原さんの紹介で“乾杯お兄さん”こと高橋さんが登場すると、「僕と水一緒に飲みたいですか! 一緒に乾杯したいですか! 喉乾いてますか!」と畳みかけ、「せーの、乾杯!」の合図で、会場全員が一斉に水分補給する場面も見られた。
この日はYouTubeでの生配信もあり、西畑さんが「今から繋げるんですけど、その前にちょっとお色直ししていいですか?」とひと言。手鏡を片手に顔周りを整えるメンバーたち。15万人が待機しているという情報が伝えられると、ステージ上は驚きと喜びに包まれた。
大橋さんは「みんなもしときや。映るで!」と呼びかけつつ、「まあ、お色直しせんでも、みんな可愛いけどな」と胸キュン台詞を投下。それを恥ずかしがる姿に、藤原さんが「大橋さん、恥ずかしがるのだけやめてもらっていいですか?」と、すかさずツッコミを入れていた。そして、いよいよ生配信がスタート。
中盤には、西畑さんから「本日7月28日、なにわの日ということで、我々なにわ男子から重大発表がございます!」と発表が。スクリーンにはメンバーが東京ドームで撮影したスペシャルムービーが映し出され、グループ初となるドーム公演の開催が告げられた。こちらは、本ツアーの追加公演として決定。ホーム・大阪では、なんと怒涛の5日間連続の開催に。グループの5周年イヤーの幕開けにふさわしい、スペシャルなライヴとなる。
【東京】東京ドーム
2026年1月12日(月・祝)~13日(火)
【大阪】京セラドーム大阪
1月31日(土)~2月4日(水)
発表直後、会場には割れんばかりの歓声と「おめでとう!」の声が響いた。藤原さんが涙ぐみ、西畑さんも思わず目を潤ませるシーンも。それぞれが感謝の言葉を口にするなか、最後に西畑さんが
「4年前はデビュー発表させていただいて、今回4年経ってからはドーム発表。本当に今この会場に来てくださったなにふぁむもそうですし、今YouTubeでね、配信をご覧になってくださっているなにふぁむのみなさんのおかげでございます。本当にありがとうございます! 今後ともなにわ男子、精一杯がんばりますので、ぜひともよろしくお願いします!」
と力強く伝え、それにメンバーが続いた。発表の様子は、なにわ男子公式YouTubeチャンネルでアーカイブ視聴が可能。
煌めきいっぱいの世界で、最高のフィナーレへ

後半には、昨年に続きユニットコーナーが登場。コミカルな衣装を身につけ、壊れたおもちゃの世界を表現した大西さん×長尾さんの「TOYSTYLE」、往年のダンサブル歌謡曲にオマージュを捧げ、色気漂うステージを繰り広げた西畑さん×藤原さん×大橋さんの「アダルティー」、天使と悪魔に扮し、クールなパフォーマンスで観客を惹きつけた道枝さん×高橋さんの「Devil or Angel」。三者三様の魅力あふれるステージで会場を沸かせた。
さらに、9月3日リリースの両A面シングル「アシンメトリー/Black Nightmare」も、本ツアーで最速披露。大橋さん、藤原さんそれぞれが主演を務めるドラマの主題歌で、楽曲ごとに異なるテイストのダンスパフォーマンスを織り交ぜながら、ステージを鮮やかに彩った。
冒険のラストを飾ったのは、なにわ男子が贈るファンタジックワールド。「Seven seas」を軸に、人気曲を惜しみなくつなげた壮大な「Seven seas メドレー」は、まさに夢のパレードのような世界観。涼しげでキラキラとしたパフォーマンスが次々と飛び出し、なにわ男子との冒険の旅は感動のフィナーレを迎えた。
「本日は本当にありがとうございました。僕たちの冒険、いかがでしたか?」「みなさんの存在が僕たちの原動力です」「その原動力を愛に変えて、みなさんにお届けできるようにがんばります」「7人とあなたがいれば怖いものなんてない」「これからも僕たちのそばにはあなたがいる」「あなたのそばには僕たちがいます」「なにわ男子という船に乗り、まだ見ぬ世界へともに冒険を続けよう!」
眩い光が降り注ぐ中、会場は大きな拍手に包まれ、冒険の物語は幕を閉じた。公演は11月3日の愛知公演まで続く。
なにわ男子
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