なかなか貯まらない、そもそも収入が少ないなど、お金にまつわる悩みは尽きないもの。それでも30歳前後で1000万円貯めている人は、どんな財テクを実行したのか気になるところ。1000万円どころか、なんと2000万円を実際に貯めた方に、お金が“貯まる”ライフスタイルを聞いてきました！
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(c)Roman Motizov/Shutterstock.com
受け身にならず､マネー情報には貪欲に
35歳にして、貯金総額2000万円を達成した公認会計士の奈菜さん（35歳・独身）。お金をしっかり貯めるために具体的に意識していることはあるのでしょうか。必要な心構えや貯蓄のコツを聞いてみました。
｢同じサービスを受けるのであればいかに安く済むのかを考え、受け身にならずに情報を自ら取りに行って資産についての知識を増やしていくのが、私流のマネースタイルです。貯蓄に関わらず何事にも共通すると思いますが、知っていれば得をし、知らなければ損をするのが今の世の中。20代からコロナ禍前までは、日本円預金・外貨預金がほとんどでしたが、書籍やメディアを通じて、現在は眠っているお金を投資・運用方向にシフト中です」
情報に貪欲になることこそ、お金を賢く増やす“貯め体質”になる第一歩。奈菜さんの1ヵ月の家計簿から読み取れる生活費や、将来を見据えて貯金するために生活の中で実行していることを参考に、マネースタイルを見直して、やりくり上手を目指そう。
▼短期間で貯めるコツをチェック！
1ヵ月の家計簿（平均）
- 貯蓄…15万円
- 住居費…12万円
- 被服・美容費…7万円
- 食費…3万円
- 交際費…2万円
- 水道光熱費…1.5万円
- 通信費…1.5万円
- 日用雑貨費…1万円
- 保険料…1.2万円
30代で貯金総額2000万円のマネースタイルを覗き見！
1. 同じサービスを受けるのであれば、いかに安く・お得に済ませられるか考える
｢スターバックスをよく利用する人におすすめなのが、年1回程度のセブン-イレブンで3000円以上のスターバックスカードを買うと500円券が付与されるという、期間限定の特典。そのタイミングでスターバックスのアプリに2万円分をチャージして1年間かけて消費。さらに、スターバックスのアプリのリワードもゲットできるので、かなりお得です」
2. 家賃は掛け捨て！ 住居費には必要以上にお金をかけすぎない
｢家賃は月収の3割程度なんて話もよく耳にしますが、家賃は掛け捨てと考えているので、いくら年収が上がっても予算12万円を上限に、それ以上にはならないよう部屋探しをするようにしています。住居に求める条件は必要最低限の広さと駅近などの利便性なので、個人的にはワンルームで十分な広さです」
家賃は毎月かかってくるので、1年で考えると額もばかにならないもの。収入に対してではなく、家賃の予算は家計の中で一定と決めているそう。一人暮らしだと、家賃は家計の中でも大きな費用。固定費を上げないことも、節約のひとつ。
3. PayPayや楽天ポイントを運用してポイ活！
〈左〉楽天ポイントは11000ポイント運用していて、運用益＋9.9%。PayPayもボーナスポイントはすべて運用。 〈右〉14000ポイント運用したところ、運用損益2000ポイントで+14%程度。
｢資金を準備したり証券口座を開く必要はなく、簡単な手続きだけで始められるのが利点。ポイント運用の運営企業が投資商品の値動きに合わせて、ポイント数を増減させる仕組み。貯まったポイントはコンビニやスーパーでの会計時に端数として使用しています」
リスクが低く、まとまった資金が必要ないことも特徴。投資や資産運用などに詳しくない初心者でも気軽に始められる方法。
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4. 地域限定の商品券を活用してお得に地産地消
2021年10月現在、港区の商品券は港区在住もしくは勤務している人のみ購入可能。区によっては誰でも購入できる場合もある。夫婦や家族世帯だとさらに影響力大！
｢港区ではプレミアム付きスマイル商品券が購入可能で、コロナ禍の影響でプレミア率が20%から30%に大幅増。成城石井やビオセボンなど、高級スーパーでも実質30%OFFでお買い物ができるので、自炊の多い今はとても助かっています」
地域の政策には常にチェックしておいて損なし！
5. iDeCoやつみたてNISAなど節税効果の高い運用手法をフル活用。投資銘柄も公開！
〈左〉拠出額は95万5千円、資産残高117万円、損益は21万5000円のプラス。節税分をプラスすると、貯金するよりも効果的。 〈右〉現在の評価益は41万円。厳密には把握していないが、200万円弱はかけているとか。
｢現職は退職金がないので、老後のことも考えてiDeCoは毎月2万3000円フルで運用。60歳まで引き出せないデメリットもありますが、手数料を考えても節税効果は捨てがたいので、開始。つみたてNISAは年間40万円の枠をフルで、老後のことも考えて長期的に運用中です」
月の手取り49万円に対し、貯蓄額は月々15万円と、計画的に貯めている奈菜さんは、将来のことにも目を向けている。年金額には不安や心配が募るし、ただ銀行の口座で貯金を積み立ててもお金は増えない時代。株式、投資信託、保険、iDECOなど、さまざまな金融商品があるので、投資や資産運用を上手に活用することも大事。
奈菜さんのようにNISAなどで積み立てをして、老後資金を増やすことも考えてみましょう。
資産運用や投資の記事は日々発信され、情報があふれる現代社会。お金に無頓着にならないこと、そしてリスクに関する知識を身にるけるこも、貯め体質になる大切な要素です。自らお得情報をキャッチして、豊かな暮らしを手に入れて！
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