なかなか貯まらない、そもそも収入が少ないなど、お金にまつわる悩みは尽きないもの。それでも30歳前後で1000万円貯めている人は、どんな財テクを実行したのか気になるところ。実際に貯めた方に、“貯まる”ライフスタイルを聞いてきました!その方法とは?
やみくもな節約生活は消耗するだけ!効率的に貯金する方法とは?
「私が1000万円の貯金を達成したのは、まだ独身だった28歳のとき」と話すのは、IT企業で営業として働くmiiさん29歳(@mii_life_)。
貯めるためのポイントを聞いてみると、「個人的な経験として、やみくもに節約や貯金を行おうとすると、他人と比較して一喜一憂したり、疲弊することも多かったです。そこで、目標額と期間を自分軸として設定し、それを達成するにはどれほど稼いで、どれほど支出を抑えるべきか算出・実行することで、少しずつではありますが貯蓄が増えていきました」と教えてくれました。
miiさんの1ヵ月の収支や、貯めるために実行している方法を早速チェック!
Money Data
1ヵ月の家計簿
- 貯蓄…43万円
- 住居費…12万円
- お小遣い…6万円
- 食費…2万円(外食費含む)
- 保険料…1.8万円
- 交際費…1.5万円
- 被服・美容費…1万円
- 日用雑貨費…1万円
- 水道光熱費…1万円
- 通信費…0.7万円
結婚して、現在夫婦2人暮らし。
miiさんだけで見ても、月収手取り40万円、年収760万円と高収入。年収のうち、60万円は副業からということで、月平均5万円の副収入がある。
旦那さんの収入も含め、2人の世帯では贅沢に暮らせる額だと思えるが、住居費も控えめで、食にかける費用が月2万円ですんでいるなど、生活費がかかっていないことも驚き。毎月43万円を貯金に回し、20代で1000万円貯金したときから、さらに金融資産は増え、夫婦合わせた総貯金額は2700万円!
その工夫とは?
貯まるマネースタイルを覗き見!
1. 入金力を高める努力を怠らない
「営業職ということもあり、本業では2年連続で年収が100万円以上アップ。今は副業にも努めていて、外食費や美容院費用の削減を検討するなかでたどり着いた、ミステリーショッパー(覆面調査員)としても活動中です。覆面調査としてお店のサービスを受け、所定のレポートを記載して調査報酬を得ています」
覆面調査などの情報収集も、お金を貯めることにつながる行動。美容院代や食費など、必ずかかる費用を削減できるなら、ぜひ活用したいところ。
2. 収入がアップしても生活水準を上げない
「消費欲求は限りがないので、『今の生活で満足』と思い込むようにしています(笑)。見栄をなくすとシンプルに生活できることを体感していて、いくら年収が上がったとしても、住居費の上限を設定しておいて、その額に収まるように独身時代から家探しをしました」
2年連続で100万円以上年収が上がっても固定費を変えないことで、貯金に回せるお金をプラス。収入と支出の管理が見事。
3. 明日忘れる贅沢はしない
「贅沢するときは盛大に、数年後に振り返ったときに良い思い出として幸せな気持ちになれることやサービスにお金を費やしています。頻度は高くありませんが、結婚記念日には夫とフレンチディナーを楽しんだり、コロナ禍前は年2回の海外旅行に行っていました。たまの贅沢が節約のモチベーションにもなっています」
4. 食費は1ヵ月2万円に抑える!
「夫婦2人の1ヵ月の食費は、平均1万3000円。1週間に必要な食材の量や食費の予算感を把握するよう心掛けていて、基本スーパーに行くのは冷蔵庫が空っぽになってから。買い出しは週1回に留め、予算は3000円。買い出し時に気をつけていることは、スーパー滞在時間をできる限り短くして、献立は決めず特売品を中心に購入しています。食材の標準価格を認識し価格が高騰していたら、冷凍食材で乗り切ります」
さらに、miiさんの家計で一番食費の節約に貢献しているのが、ふるさと納税の返礼品だとか。
「楽天スーパーセールや楽天マラソンなどポイント還元の高いタイミングでふるさと納税として、お得に購入しています。どの返礼品も、実質2000円の出費で受け取れますが、牛肉・豚肉とお米は還元率が高いのでおすすめです」
情報を自分で手に入れて、工夫してお金を使うことで節約につながる。
メリハリをつけたお金の使い方こそが、貯まり体質への近道といえそうです!
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