オーバー30歳、貯金なしでもまだ大丈夫! “貯まらない”を卒業してお金が巡る体質になる5つの術をご紹介します。今回は今すぐ始められる節約テクについて、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生に聞きました。
「節約=ケチ臭い」はナンセンス。誇れる立派なスキルです
節約ができるということは立派なスキルであり、財産です。社会保険料が高く、月収は決して高くない、ボーナスもカット、老後は公的年金だけでは生活費が足りない。そんな状況では、限られたお金で生活するスキル、つまり節約が非常に重要になってくるのです。
家計の支出を抑えるには、固定費見直しが最も有効ですが、日々の節約はもちろん、家計におけるボーナス依存度を下げることなども大切。住宅ローンやクレジットカードの支払いにボーナス払いを利用したり、毎月の生活費の不足分にボーナスを充てるのはおすすめできません。月収でやりくりし、ボーナスは全額貯蓄に回すくらいの金銭感覚を身につけましょう。
チリツモ効果大な8つの節約テク
マイボトル&手作り弁当を持参
1回1,000円程度の外食ランチを材料費120円程度の手作り弁当に変えると、月17,000円以上、年間20万円以上の節約に。併せて、マイボトルも持参すれば、節約効果アップ。
サブスクを賢く利用する
買うよりも初期負担が少ないサブスク。「~し放題」なら、頻繁に利用する人ほどコスパが良くなるもの。定額なので家計を管理しやすく、毎月の予算ダウンにも繋がります。
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衝動買いはせず、一旦時間を置く
衝動買いしたもの=実は必要なかったというケースは多いもの。帰宅して、本当に必要か、1週間後も同じ気持ちかなどを考え、本当に必要な場合のみ買う癖をつけるとGOOD。
フリマアプリで不要なものを売却
自分で値段設定し、手軽に売却できる、メルカリなどのフリマアプリ。自宅で長年眠っていたものが意外と高値で売れることもあります。断捨離にもなり、一石二鳥の節約テク!
ふるさと納税をして節税&食費節約!
寄附金のうちの2,000円を超える部分は、所得税の還付や住民税の控除対象になるうえ、お礼に地域の名産品などがもらえる「ふるさと納税」。節税と食費の節約におすすめです!
セール・半額・業務用に注意
無駄遣いする人には、セール・半額・業務用に弱いという傾向があります。反射的に「お得!」というイメージが先行し、必要のないものまで買ってしまわないようにして。
判断力が鈍る夜の買い物はしない
夜は疲れから判断力が鈍っているため、本当に必要かどうかがわからず、不要なものまで買ってしまうことが。食料品はもちろん、服などの買い物全般は日中に行うようにしましょう。
キャッシュレス決済前に現金を思い浮かべる
クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は便利な半面、使いすぎてしまいがち。使うときに頭に現金を思い浮かべる習慣をつけるだけでも、使いすぎ予防に!
節約テクのウソorホント!?Q&A
Q. 電化製品のコンセントプラグはマメに抜いたほうが節約になる?
A. 待機電力がかかるものは抜いて
最近のテレビは待機電力がほぼかからないので、リモコンのスイッチオフでOK。時間が経過しても表示が消えないタイプの給湯パネルは待機電力が高めなので、使っていないときは表示をオフにして。
Q. 料理をする際は電子レンジを使うと、ガス・IHよりも料金を抑えられる?
A. 食材や量によってケースバイケース
ジャガイモのなどの根菜を茹でる場合、電子レンジはガスコンロやIHよりも加熱時間が短く、料金もお得! ちなみに大量にお湯を沸かす、炒め物をするなら、ガスやIHがお得。用途に応じて使い分けを。
自分に合う家計簿と予算管理って?
家計簿をつけることで、何にどの程度の支出をしたかを可視化できます。収入に対して支出が多すぎないか、多い場合はどこを削るべきか、また、使途不明金も見えてくるもの。さらには物価の推移の把握もできて、お金の使い方を意識できるようになり、無駄遣いが減って節約に繋がります。
ちなみにキャッシュレス決済派にはアプリの家計簿が適していますが、アプリに任せきりで、結局、収支を把握できていないケースも。紙の家計簿は書くことで把握しやすく、視認性も高い! その日の出来事を日記のように書けるのも◎。
おすすめ予算管理法1:食費は袋分け
給料日に予算分の食費を下ろし、5週(5枚)の封筒に均等額を入れ、週ごとにやりくり。見える化で使いすぎを予防! 残ったお金は繰り越しせず、封筒に戻して貯蓄して。
おすすめ予算管理法2:レシート管理
レシートの内訳に○×△をつけ、×の商品の会計時刻と行動パターンを知り、その時間帯の行動に気をつけることで、無駄遣いを軽減!
おすすめ予算管理法3:1日╳╳╳円と決める
食費やお小遣い以外の月の生活費は日数で割った1日あたりのお金だけを財布に入れてやりくり。余ったお金は貯蓄に回しましょう。定額で暮らす力がつく!
おすすめ予算管理法4:月を35日で計算
1ヵ月分の食費などの変動費を7日×5週間=35日でやりくり。こうすると、半年後に約1ヵ月分の変動費がまるまる浮く日が生まれる! ボーナス感覚でお金が浮きます。
丸山晴美先生
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)。消費生活アドバイザーや宅地建物取引士(登録)などの資格を持ち、メディアで節約やポイ活、資産運用などの情報を発信。
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