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LIVING大人の常識

2021.08.22

トウモロコシは漢字でどう書く?夏野菜の漢字を詳しく解説【言葉の森】

日々言葉について思考を巡らせている書画家・夏生嵐彩の連載「言葉の森」。日本語の新しい側面を発見しながら、一緒に探険してみましょう。

言葉の森

難読漢字の夏野菜たち

8月も後半に差し掛かりましたが連日めちゃくちゃ暑いですね~。
私は夏バテ気味で毎日夏野菜ばかりかじって過ごしています。そこで今回は面白い夏野菜の漢字を紹介したいと思います。

早速ですが、問題です。次の野菜はなんと読むでしょう?

1. 甘唐辛子
2. 蕃茄
3. 玉蜀黍

分かりそうで分からないものばかりですよね! 正解こちらです!

1. 甘唐辛子…ピーマン
2. 蕃茄…トマト
3. 玉蜀黍…トウモロコシ

普段カタカナで書いているものしか見たことがないので新鮮ですよね! 私もお店でトウモロコシの漢字を見たときはちょっとした衝撃がありましたが、よく考えると確かに!って思うものも多いので詳しく解説しましょう。

ピーマン【甘唐辛子・青椒】

ピーマン

(C)Brent Hofacker/Shutterstock.com

中国では「青椒」と書いてピーマンを表します。チンジャオロースーのチンジャオはピーマンのことなんですね!日本語では「甘唐辛子」と表記するようです。

確かに唐辛子ほどは辛くないけれど、甘いかな…? 苦唐辛子と書いてくれたらわかるのにって思いませんか? 同じ茄子科のトウガラシ族なら甘いのはパプリカでは?

ちなみにパプリカは「黄青椒」と書くようです。

トマト【蕃茄・唐柿・小金瓜・赤茄子・珊瑚樹茄子】

トマト

(c)Drozhzhina Elena/Shutterstock.com

トマトも茄子科なので赤茄子。珊瑚樹茄子はすごくしっくりきますよね。

またイタリアで太陽の光を受けた「黄金のりんご」と呼ばれることからも「小金瓜」という字もぴったりですよね。

唐柿は古くからの和名のようです。名前の由来に調べがつかなかったので私の予想ですが、外来のもので柿のような見た目からつけられたのでしょうね。

そして問題に出した「蕃茄」。蕃には「未開の異民族」の意味があります。なのでこれも唐柿と同じ発想でつけられたものですね。トウガラシも「蕃椒」と書くので、「赤い」という意味もあるのかな?と思って調べてみましたがどうやらそれは無さそうでした。

トウモロコシ【玉蜀黍・南蛮黍】

(c)Africa Studio/Shutterstock.com

トウモロコシという名前は、モロコシ(蜀黍)というイネ科の植物に似ていたことから「唐=外来」の「モロコシ」でトウモロコシとなったとされています。

玉が連なっているモロコシ(イネ)…で玉蜀黍ってイメージにピッタリですよね。

ポルトガルから安土桃山時代に日本へ伝わったようなので「南蛮黍(なんばんきび)」とも呼ばれているそうです。

外来種のものは大体がカタカナで表記されますが、伝来は結構むかしだったりして漢字が当てられているケースがほとんどです。

意味や見た目が反映されているものや、当て字にもほどがある!と笑えるものまでたくさんあるので見ていて楽しいです。気になった方はぜひいろんなカタカナ言葉の漢字を調べてみて下さいね!

美文字のポイント

野菜美文字
上記の漢字を書く機会はあんまりないかも知れないので、今回のテーマ、「野菜」の字の描き方のポイントを見てみましょう!

1. 里は等間隔に! 特に田が小さく土が長くなってしまう人が多いです。
2. マの三角のすき間大切に! つぶしてしまう人続出!
3. 采の初めのはらいは、横線を描くつもりで、かなり横ばいに払います。角度がつきすぎると変なすき間が生まれてしまいます。千や利を書くときにも応用できます。
4. 字の中で一番長い線を強調しましょう。メリハリがついてかっこよくなります。

それではみなさん、暑さに負けないよう夏野菜で体を冷まして、残暑を乗り切りましょう!

夏生嵐彩の記事をもっと読む。

TEXT=夏生嵐彩

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