『TOKYO MER』が帰ってきた! あの感動を、あの胸の高鳴りをもう一度――。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』が大ヒット上映中。舞台もメンバーも新たに、迫力のスケールで届ける最新作について鈴木亮平さんにインタビュー。
「ひとりじゃない」――絶対的な信頼関係

――撮影は沖縄で約1ヵ月間にわたり行われたそうですが、地元の方との交流はありましたか?
海に出て撮ったシーンもありますが、基本的には港に船をつけて、方向を変えながら撮っていたので、漁師さんや港の方々にはすごくお世話になりました。撮影の合間は、菜々緒さんと海に行ったりして。菜々緒さんは海にいつでも入れるように水着を用意していたみたいですが、僕は持っていなかったので、漁師さんに海パンとシュノーケルをお借りしました(笑)。雨の後で水が濁っていたので海中はあまり見えなかったのですが、満喫しました!
――菜々緒さん演じる蔵前夏梅は喜多見チーフの右腕のような存在ですが、菜々緒さんとはリアルでも作中のような関係性なのでしょうか。
そうですね。今回に関しては新キャストの方が多い撮影だったので、菜々緒さんの存在はすごく大きかったです。いつもポジティブで明るくて、キャストもスタッフもみんなに同じように接してくれるんですよ。本当に助けられましたね。
――そのほかに鈴木さんが精神的に助けられた、支えてもらったと実感されたエピソードを教えてください。
今回に限らず「ひとりじゃない」というところは常に感じています。たとえば、完成した映像を観ていて「自分の演技のここをもっとこうしたら良かったな」と落ち込むことがあるんですが、その後のあの人のシーンが素晴らしかったから作品としては良かったと思って救われたり。自分が多少ミスをしても他の人が取り返してくれる、という信頼があるんです。
何度でも挑戦できる雰囲気づくり

――多くの作品で主演を務めてきた鈴木さんですが、今作において現場の雰囲気づくりなどはなにか意識していましたか?
主演って現場の空気を良くも悪くも支配してしまう存在なんですよね。だから僕は、ハードルは高く設定しつつも和やかに進めて、失敗が恥ずかしくないような空気感を作りたいなと思っていました。全員が同時に動く現場ですし、怖がらずに挑戦する気持ちを大事にしてほしくて。もし上手くいかなくても、何度でもやり方や方法を変えながら成功を狙っていけるようなポジティブな空気にすることを意識していたかもしれません。
――鈴木さんの全体を俯瞰で捉えて真摯に向き合う姿勢に惹かれる人がたくさんいますが、そんな鈴木さんが刺激をもらう人が気になります!
イギリスの俳優のトム・ハーディの演技は今いちばん面白いなと思います。特に『ヴェノム』は、ヒーロー映画なのに「よくこのお芝居のやり方を選んだな!」と驚きました。映像作品の歴史のなかで、誰もやったことがないような演技のチョイスを積極的にしようとしていて。体の使い方からセリフのかけ方、表情…すべてにおいて、演技が好きなんだろうなと思います。自分の好みや目指している方向性とも近しいところを感じていて、すごく刺激をもらっています。
――最後に、「これぞMER!」と思うような鈴木さんの好きなシーンを教えてください。
夏梅さんが震える知花さんの手を取るシーンです。災害が起こってトリアージしなければいけない状況は、医療従事者の方たちももちろん怖いですよね。ドクターもナースもスーパーマンではないから実は怖くて震えている、それでも傷病者には優しく安心できるような言葉をかけるシーンは、グッときましたね。また、エンドロールにも注目してほしいです。今までは医療従事者の方々の写真だったんですが、今回は離島の医療に携わっている方たちの写真をお借りしています。特に、最初と最後が諏訪之瀬島の診療所の写真なんですよ。そこにMERの精神がきちんと受け継がれているので、感じとってもらえたら嬉しいです。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』

出演/鈴木亮平 賀来賢人 高杉真宙 生見愛瑠 宮澤エマ / 菜々緒
中条あやみ 小手伸也 佐野勇斗 ジェシー(SixTONES) フォンチー
江口洋介 / 玉山鉄二 橋本さとし 渡辺真起子 鶴見辰吾 石田ゆり子
監督:松木彩(『半沢直樹』『テセウスの船』ほか)
脚本:黒岩勉(ドラマ『グランメゾン東京』『マイファミリー』、 映画『キングダム』シリーズ、『ONE PIECE FILM RED』)
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※全国東宝系にて大ヒット上映中!
鈴木亮平(すずきりょうへい)
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2006年に俳優デビュー以降、話題のTVドラマや映画に出演。主な出演作にNHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)、NHK大河ドラマ「西郷どん」(18)、「TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜」(21)、映画『俺物語!!』(15)、『忍びの国』(17)、『孤狼の血 LEVEL2』(21)、『シティーハンター』(24)などがある。
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