古代より自生していたといわれる「れんこん」。今回は、体調のゆらぎやすい季節の変わり目に食べたい「れんこん」を使ったレシピ3つをご紹介。(栄養コンサルタント/エリカ・アンギャル)
ビタミンCの含量はレモン並み!スーパーフード「れんこん」
アジアでは長年食用として親しまれており、特に中国、日本、韓国、インドではさまざまな料理で活用されている「れんこん」。れんこんは蓮の肥大した地下茎(ちかけい)。日本などでは蓮の花は神聖な意味を持ち、れんこんも縁起物として広く知られていますが、根や種子、葉も漢方薬に用いられたり、余すところなく使える植物です。
東洋医学においては「気」の循環を促進する効果があるといわれており、夏バテなどの疲労の回復効果も期待できます。
一部の国で食用とされていたれんこんですが、最近ではオーストラリアやヨーロッパ、アメリカなどのスーパーマーケットでも購入できるようになっています。
シャキシャキ食感のれんこんは食物繊維が豊富で、不溶性・水溶性両方を含んでいるので便秘予防に効果的ですし、血糖値を下げる働きも期待できます。またポリフェノールの一種、タンニンやケルセチンなど抗酸化成分の含量も多く、ケルセチンは天然の抗ヒスタミンと呼ばれ、免疫力を高める成分といわれていますし、それらポリフェノールの定期摂取で脳の健康が促されるという研究報告も。
揚げないヘルシースナック「れんこんチップス」
輪切りにしたれんこんをオーブンシートに並べて、少量のオリーブオイル、塩、お好みでガーリックパウダーなどをまぶしてオーブンで焼く。素材そのままでヘルシー!
旬野菜をたっぷり「れんこんの味噌汁」
意外にもレモンに匹敵するほどビタミンCを豊富に含んでいるれんこん。味噌汁の具材に用いて、ビタミンCを摂取。ごまやオリーブオイルをかけるのもおすすめ。
ごはんがすすむ!「れんこんと鶏ひき肉のピリ辛炒め」
疲労を回復したいときのおかずには香辛料を多く使う四川風のような、れんこんのピリ辛炒めを。赤唐辛子やニンニク、ショウガを入れて、黒糖と醤油で味を調えて。
疲労回復や免疫力の強化でもおなじみのビタミンC含量が、レモンと同等といわれている「れんこん」。また、むくみケアや高血圧の予防に働くカリウムも豊富なので、涼しくなってきた今しっかり摂取したいスーパーフードです。