夏バテ予防やお疲れぎみのときに頼りたい、スーパーフード・梅干し。梅干しのすっきりとした酸味が、暑さやだるさを吹き飛ばしてくれます。この夏毎日食べたくなる、梅干しを楽しめるレシピ3つご紹介。（栄養コンサルタント／エリカ・アンギャル）
夏はスーパーフード、梅干しがてきめん!
中国最古の薬物書にはすでに梅の薬効の記載があり、諸説あるものの日本には約1500年前に梅干しの原型といわれる“烏梅”が伝来、そのころには梅干しがつくられるようになったといわれています。日本では古代から現在にいたるまで健康に欠かせない食品として利用されていますよね。海外ではマクロビオティックブームなどの影響で、10年前くらいから梅干しに「侍のスーパーフード」というニックネームが付けられ、人気があります（そう呼ばれるのは武士が戦いに行く際、保存食として梅干しを持っていたといわれるからだそう）。
梅は梅リグナンと総称される、ポリフェノールの一種のリグナン類を多種含有していますが、それらは抗酸化、抗炎症、ダイエットなど幅広い作用が期待できます。具体的なところでは胃にダメージを与えるヘリコバクターピロリ菌の活動を抑制したり、インフルエンザ予防に役立つことがわかっています。それから梅干しに含まれるクエン酸は食中毒の原因菌を抑える以外に、虫歯予防にも。研究によると虫歯の原因菌のミュータンス菌の活動を抑えたり、口腔細菌も阻害することがわかっているそう。
抗酸化野菜のケールに和える、梅干しのマリネ
沸騰したお湯でケールをさっと茹でて水気を絞り、一口大にカット。ボウルにケール、細かく刻んだ梅干し、オリーブオイル、醤油、かつお節を入れて混ぜるだけ。
梅干し風味ですっきり♪フローズンヨーグルト
梅干し、ヨーグルト、ハチミツとバニラエッセンスをミキサーで混ぜて冷凍庫に。すっきり味わいたいときはそのままで、なめらかにしたいときは生クリームをプラス。
疲れた日はクエン酸を補給! 梅干しのソーダ
梅干しとミントの葉をグラスに入れ、つぶして香りを出す。次に氷、ハチミツ、レモン汁、炭酸水を加えて。梅干しとレモンでクエン酸をたっぷり補給。
梅干しは酸っぱいので酸性食品だと思われがちですが、実はアルカリ性！ 疲労で酸性化した体をアルカリ性に戻してくれます。夏を健やかに乗り切るために、1日1粒、梅干しを！
