レモンは健康だけなく美容にもメリットがたくさん。さらにはリラックス効果もあるって知ってた?料理に添えるだけじゃない、レモンを丸ごと楽しめるレシピを3つ紹介。(栄養コンサルタント/エリカ・アンギャル)
食べて、飲んで、嗅いでも効果あり。レモンは丸ごと活用しよう
世界中で食されている柑橘類、レモン。原産国はインドといわれ、中国、中東、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸へと広まったと考えられています。レモンはビタミンCをはじめ、ヘスペリジン、ナリンギン、ナリンゲニン、エリオシトリン、ジオスミンなど、フラボノイドファミリーを豊富に含有。これらの抗酸化物質は、紫外線などによる酸化ストレスを軽減、皮膚や粘膜を健やかに保ったり、免疫力を高めるアプローチやコレステロールの抑制に役立ちます。
実はレモンのすっぱい味のもと、クエン酸は疲労回復の効果だけでなく、胃酸の分泌をスムーズにする働きも。またレモンには、体の水分バランスを保つカリウムも含まれています。レモンを食べたり飲んだりすることで脳卒中のリスク低下も期待できるといわれ、日本人女性を対象とした研究では、レモンを摂取した人は摂取しなかった人よりも血圧が低いという報告もあります。
中東で人気のおかず、レモンのピクルス
カットしたレモンを瓶に入れ、水、海塩、ホワイトビネガーを煮詰めた液を注いで、皮が柔らかくなるまで約3週間漬け込みます。皮ごと使用するので必ず無農薬レモンを。
野菜とキヌアのレモン添えリゾット
ブロッコリーや玉ねぎなどお好みの野菜を入れたキヌアのチーズリゾットの隠し味はレモン汁。またサーブ後にレモン汁を振りかければ、よりさっぱり食べやすく。
使い道に困ったら…レモン汁をアイスに
レモンがたくさんあるときには、搾ったレモン汁を製氷皿に注いで冷凍を。お好みでハーブを入れて凍らせてもOK。ミネラルウォーターやアイスティー、カクテルにイン!
レモン水は飲むことで食後の血糖値の上昇を抑えたり、消化を促進する作用が。料理にレモンを搾れば、ビタミンCによる鉄の吸収率を高める効果もあります。またレモンはアルカリ性食品なので、ストレスなどで酸性に傾いた体をアルカリ性に戻してくれる効果もあるといわれています。d-リモネンなど、レモンの精油成分はリラックス気分を促してくれますし、いろいろなシーンでもっとレモンを活用してみてください。