身近なトロピカルフルーツ、パイナップルは、現在世界中で200以上の種類が栽培されているとか。実は美味しいだけでなく、その栄養素にも注目してほしいフルーツ。そのまま食べることが多いですが、普段の食事にも取り入れやすいレシピをご紹介!(栄養コンサルタント/エリカ・アンギャル)
パイナップルの栄養素を改めて見直して
パイナップルは、フルーツとしての甘い味に評価が集まるところですが、原産国の南米では消化をスムーズにしたり、炎症を抑えるための食材として何世紀にもわたって食されてきました。
主な栄養素はビタミンCをはじめ、ミネラルのマンガン、フラボノイドやブロメラインなどの酵素、ビタミンB群など。ビタミンCは、肌のハリとなるコラーゲンの生成をサポートする美容成分。また免疫力の強化、鉄の吸収のサポートなどにもビタミンCは欠かせませんよね。それからパイナップルの果実や茎に含まれる酵素ブロメラインは消化作用の味方。特にタンパク質分子をアミノ酸や小さなペプチドなどに分解、その適切な働きによって腸での吸収がスムーズに。
また海外ではケガの腫れや痛みを抑えるために、関節炎や筋肉痛のサプリメントとしてブロメラインを摂取する人もいます。ブロメラインは慢性副鼻腔炎への働きかけもよく知られていますが、ある研究によると、パイナップルを食べた人は、ウイルス感染と細菌感染の両方のリスクが大幅に低下する可能性があるという報告も。そのためコロナ禍でブロメラインのサプリメントを服用する人が増えたそう。パイナップルの恩恵に今後も注目しましょう。
トッピングに!パイナップルのサルサ
パイナップル、赤パプリカ、紫玉ねぎ、ハラペーニョなどをみじん切り。味付けは塩とライムで。コーンチップにのせたり、チキンや魚のトッピングとしても。
豆腐入りで満足♡パイナップルのスムージー
刻んだパイナップル1カップと、絹または木綿の豆腐150g、お好みでハチミツと氷を用意。ミキサーで攪拌したら出来上がり。タンパク質と食物繊維を豊富に摂取。
レモンをプラス!焼きパイナップル
甘さを堪能したいときは、ブラジル料理で見かける焼きパイナップルを!グリルを熱して片面3~5分ずつ焼く。焼き&擦りおろしたレモンとミントをトッピング。
これからどんどん気温が上がってくるので、トロピカルフルーツ、パイナップルの栄養素をうまく取り入れてヘルシーに過ごしましょう。