日本で最も食べられている野菜のひとつ、キャベツ。紫外線が増えるこの時期に、積極的に食べたい春キャベツのレシピをご紹介!(栄養コンサルタント/エリカ・アンギャル)
腸の健やかさを維持したいから、春キャベツを摂取
私が日本に初めて来たときに、朝食にキャベツを出されたことが忘れられません。なぜなら、私が住んでいたオーストラリアでは、朝食に野菜を食べる習慣がなかったのです。
“食べる薬”ともいわれるキャベツですが、主な栄養素はビタミンC、ビタミンK、食物繊維、ほかにもビタミンB6や葉酸など。なかでもキャベツは水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれているため、消化を助ける作用に優れているといわれます。それから水溶性食物繊維は、ビフィズス菌や乳酸菌などのエサとなり、腸内の善玉菌を増加。善玉菌は免疫力を強化し、ビタミンK2やビタミンB12などの栄養素を作るという重要な機能を果たします。
またキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、スルフォラファンやケンペロールなどフィトケミカルを含有しているので、優れた抗炎症作用も期待できます。スルフォラファンは肝臓の働きもサポートするうえ、今注目の酸化ストレスの耐性に関わるNrf2の活性化にも役立つとか。
そのまま食べるのはもちろんですが、ひと手間加えることでキャベツの魅力がグッと広がるレシピを3つお届けします。
自然な酸味が◎「自家製のザワークラウト」
千切りしたキャベツに塩をまぶし、しっかりもみ込む。水分を強く搾って、瓶に詰め、なるべく暖かい所に置いて発酵させる。少なくとも7日間は発酵させて。
キャベツとアボカドの「コールスローサラダ」
千切りしたキャベツと人参、赤玉ねぎ、アボカド、コリアンダーをリンゴ酢、オリーブオイル、塩・コショウのドレッシングに漬け込んで。レモン汁をかけるとよりさっぱり。
元気をくれる朝ごはん「キャベツオムレツ」
キャベツと栄養価の高い卵の黄金レシピ。溶きほぐした卵、炒めたキャベツと玉ねぎをボウルで混ぜてフライパンで焼く。ソースはオイスターソースがおすすめ。
今出回っている春キャベツは葉が柔らかく、甘みがあって生食向き。紫外線が増える今の時季は、ビタミンCもたっぷりのキャベツを積極的に摂取してみましょう。