航空会社に勤務している、早川美羽さん(仮名/29歳・未婚)。コロナの打撃を大きく受けた業界ということもあって、この3年はまったく貯金ができず…。30歳を目前に控え、焦りを感じているそう。【連載「私の家計簿」】
早川さんの年収&月収、貯金額は…
年収は約500万円、貯蓄は180万円ほど。周囲の貯蓄額を知って焦りを感じだことから貯金を始め、つみたてNISAと確定拠出年金(iDeCo)に興味が出てきているそう。
1ヵ月の収入&支出は?
月収(手取り) ¥280,000
基本給は28万円。この3年間ボーナスは減少傾向ではありますが、年に2回は支給されています。
住居費 ¥89,000
昨年寮を出たため、空港の近くでひとり暮らしを開始。1LDKで広々と生活しています。
光熱費・通信費 ¥20,000
個人携帯の通信費は約1万円。電気、ガス、水道代は合わせて1万円くらいかかっています。
食費・交際費 ¥55,000
昼食は空港内の食堂で、夜は同期や知人と食事に出かけることも多いので食費は多め。
美容費 ¥20,000
月1回のエステやコスメ購入で平均2万円ほど。美容医療を受ける月は高額になることも。
ファッション代 ¥50,000
学生時代からファッションがとにかく大好き! いろいろ購入していると、結局5万円ほどに。
旅費 ¥16,000
職業柄、格安で航空券を手に入れることができるので、月に2回ほどはどこかに行っているかも。
貯蓄・資産運用 ¥30,000
月の収支によりますが、毎月3万円は貯金用口座に貯金を。
安心できる貯蓄額を知りたい!
あまり深く考えず、あればあるだけどんどんお金を使ってしまっていたという早川さん。反省し、最近は家計の見える化にも取り組んでいるそう。
「勤続年数の同じ同期のなかで、すでに1000万円近く貯めている人もいると知り、貯金を始めて1年。給料前はカツカツ…という生活を送っていた私からすると、ある程度貯金があるだけでこんなに余裕が持てるんだと目から鱗でした!」
まだまだ切り詰められる出費があると語り、家計管理の方法についても見直したいと考えているという。
「家計管理アプリを使おうとしたところ、カードや銀行口座との連携が面倒で…。メインのクレジットカードのアプリに入っている家計簿システムを活用し始めたばかりです」
FPの評価「年収の10%程度貯金できるとベター」
貯金の意識が根付いてきてよいことです。目安として勤続年数×50万円もしくは年収の10%程度を貯めていけるとよいですね。円預金だと増えないのでNISAやiDeCoに注目をして殖やしていく勉強をしてもいいでしょう。ファッションと美容がやや高めなのでライフスタイルが変わった時には改善できるとよいですね。その他の家計費は適正だと感じます。(ファイナンシャルプランナー 花輪陽子先生)