鉄道運賃や光熱費や食費など、身近な物の値段が続々と上がっています。こんな時代にローンを組んでよいのかについて今回は考えていきます。(ファイナンシャルプランナー/花輪陽子)
「よい借金」の基準を押さえておきましょう
ローンのなかでもよい借金とわるい借金があります。
例えば、借り入れをして不動産などの資産を取得する場合。価値のある不動産を取得すれば資産価値が上昇する場合もあります。この場合、家計のバランスシートとしては資産側に不動産、負債側に借り入れを計上することになります。
もちろん身の丈に合わないほどの大きなローンをしてしまうと生活が苦しくなります。しかし、年収の3〜4倍程度の住宅ローンに限っては借り入れてもよいと考えます。
ただし、金利が上昇するリスクがありますので固定金利で借りるほうがベターです。変動金利で借り入れをする場合、貯金や収入等で無理なく返せるくらいの金額であれば問題ないでしょう。
わるいローンとしては、生活費の支払いのために消費者金融からお金を借りることが挙げられます。この場合、生活費は資産にはなりません。資産の裏付けがないのに借金だけが膨らみます。加えて、消費者金融やクレジットカードの手数料は住宅ローンの金利に加えて高額になります。生活のために借金をすべきでないと肝に入れておきましょう。
生活が苦しくなった場合も固定等の見直しや無駄遣いを排除して、カードで支払いを先送りにし続けるのはやめましょう。