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TRENDLIFESTYLE

2023.10.31

これからがベストシーズン!ベトナム・ハノイ、世界遺産を訪ねる旅へ

コロナによる入国規制も緩和され、海外旅行が完全復活! その一方で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や、緊張が高まるパレスチナ情勢、そして何より約30年ぶりの円安ドル高…!と、思わぬ事態が重なり、今までのように気軽に海外旅行、というわけにはいかなくなっている。そんななか、注目を集めているのが、日本から最も近いアジアの一つベトナム。今回は、観光スポットとして人気が高まっている、世界遺産ハロン湾を有するベトナムの首都・ハノイの旅をご紹介。

ベトナムの基本情報

ベトナム_ハロン湾

まずはベトナムの基本情報から。

南北約1650kmに及ぶ広い国土を持つベトナム。ハノイやホーチミンといった主要都市はもちろん、ビーチリゾートとして注目を集めているダナンや、ランタンが彩る世界遺産の街並みが有名なホイアンなど魅力的な街が点在し、いわゆる女子旅、ハネムーンやカップル、家族旅行など、相手と目的に応じた選択肢も多い。日本との時差は2時間。飛行時間は直行便で5~6時間と、比較的負担なく行けるのも人気の理由。

物価は比較的安く、500mlのペットボトルの水が1万VND(1万VND[ベトナムドン]=約62円 ※2023年10月現在)と、日本の6割くらいの価格というイメージ。また、中国とフランスの食文化の影響を受けたベトナム料理はおいしいうえに、日本人の味覚にも合う。野菜をふんだんに使用し、ヘルシーなのもうれしいところ。円安の今、お財布にやさしいベトナムは狙い目なのだ。

ベトナムといえば、フォー! 牛肉を入れた「フォー・ボー」のほか、鶏肉を使った「フォー・ガー」もある。

ちなみに、日本と同じく南北に長いベトナムは、地域によって気候が異なるので要注意。雨季と乾季があり、雨季はスコールのような雨が毎日のように降るので、旅行するなら雨の少なく活動しやすい乾季がおおすめ。

そんななか、ハノイを中心とする北部は10~12月、ホーチミン市がある南部は11~4月頃が乾季と、今まさにベストシーズン! 秋の連休や年末年始の旅行先を考えている人に、ぜひベトナムをおすすめしたい。

ベトナムへは直行便が便利

ベトナム航空機体

日本からベトナムまでの飛行時間は、直行便でハノイまで約5時間、ホーチミンまで約6時間ほど。ベトナムツアーは、3泊5日で2都市を回るパターンなどが多いため、ハノイ、ホーチミンはもちろん、ダナンやフエ、ホイアンなど、日本から主要5都市に直行便が出ていて、各都市への乗り継ぎ便も多いベトナム航空が便利。

ベトナム航空ビジネスクラス
大柄な男性でも十分なくらい、広々とした座席。

今回、帰りの便が夜中発だったため、ちょっぴり贅沢してビジネスクラスにアップグレード。フルフラットで寝て帰れるのが魅力だ。機内食は和食or洋食・アジア料理の2種類から選べて、メニューも豪華&とっても美味しい♪

ベトナム航空機内
搭乗してすぐにウェルカムドリンクのサービスが。スリッパのほか、アメニティセットも豪華。

それもそのはず、ベトナム航空は、航空業界の格付け調査を行う世界的に有名なスカイトラックス社より「4つ星」を獲得しているとのこと。新型コロナウィルス感染症対策においては、最高評価の5スターを獲得。安心して空の旅が楽しめる。

ハノイに到着後、市内観光へ

ハノイ市内

約千年の歴史を誇る、ベトナムの首都ハノイ。李朝時代に建てられたお寺をはじめ、フランス統治時代の建築物など、各時代の歴史的建造物が多く残されている。ホアンキエム湖の北側に広がる旧市街は、人々があふれ活気ある市場、バイク渋滞のできる道路など、その混沌とした様子は日本人がイメージするベトナムそのまま。

観光の中心地は、昔ながらの趣のある旧市街やホアンキエム湖周辺で、交通の起点はハノイ大教会。ということで、ホテルにチェックイン後、まずはハノイ大教会へ。

ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)

ベトナム旅
大教会前の広場は、観光客や地元の若者たちで賑わう。

フランス領直下の1886年に建造された、ベトナム国中でも屈指の大きさを誇るカトリック教会。荘厳な雰囲気が漂う、高さ約22mの尖塔がそびえるネオゴシック様式の大聖堂は、ハノイ観光の目玉の一つでもある。イタリアから持ち込まれたという豪華なステンドグラスが飾られた内部も見どころで、ミサの時間は見学可能なのだとか。

ハノイ大教会の西側にはお洒落なカフェやショップが軒を連ね、南東部に行くとコロニアル建築のホテルなどが多く残っているので、足をのばしてみるのも楽しい。

座席が前についた三輪の自転車タクシー「シクロ」。相場は、1時間20万VND前後。

そして、ベトナムを訪れたらぜひ体験して欲しいのが、この自転車タクシー「シクロ」。ハノイ大教会の付近にたくさん停まっているので、こちらに乗って街巡りするのも風情があっておすすめ。ホアンキエム湖や旧市街など、観光スポットを効率的にまわれる利点も。

ただ、観光客相手に料金を高めに要求するドライバーも少なからずいるようなので、オプショナルツアーなどで事前に申し込んだ方が安心かもしれません。

ホアンキエム湖

緑豊かな湖畔の並木道を散策しても。涼みながら散歩を楽しむ市民も多いのだとか。

走り出してすぐに目に飛び込んでくるのが、街の中心部にあるホアンキエム湖。湖の周りには遊歩道も整備され、ハノイ市民や観光客の憩いの場に。15世紀、中国との戦いを勝利へと導いた名剣を神に返したとされる伝説の舞台でもある。

旧市街

頑張ってくれた、担当ドライバーくん。

ホアンキエム湖の北側に位置する旧市街。李王朝時代に栄えた城下町で、当時の面影がそこかしこに残る。通りごとに特色がある商店が集まっていて、それぞれまったく異なる風景が見られるのも魅力。

縦横無尽に走る狭い通りには人やバイクがあふれかえり、両サイドには所狭しと店が立ち並ぶ。その混沌とした様子は、まるで映画のセットに迷い込んだよう。毎週末にはナイトマーケットも実施されるなど、庶民の暮らしぶりが垣間見られるのが面白い。

街の雰囲気をたっぷり堪能して、ライドは終了。次は、SNSで大人気となった注目スポットへ。

ハノイ「トレインストリート」

ハノイトレインストリート
線路ギリギリに椅子が並んでいる。1日2本ほど、実際に電車が通るそう。

それが、SNS映えすると、近年人気が高まりつつあるトレインストリート。ハノイ駅近くにある線路沿いにカフェが集合しているエリアで、人々が生活をするスペースの真ん前に、日常的に電車が通り過ぎる線路があり、電車が通る時間は目の前を通る大迫力を楽しむことができる。

以前は自由に入れたそうですが、現在は入口のところに警備員らしき人がいて立入禁止に。でも、線路で営業している店を利用するという理由であれば、立ち入り許可されるので、休憩がてらカフェを利用するのも手。

こちらのカフェは4Fまであり、通り過ぎる電車を上から撮影できる。

早速カフェで、ハノイ発祥だという「エッグ・コーヒー」を注文。ベトナムコーヒーといえば、深めに煎った豆をフランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲むことが一般的ですが、エッグ・コーヒーは、卵と砂糖でカスタードクリーム状に泡立てたものをコーヒー上にのせ、すくって混ぜる新感覚のコーヒー。

コーヒーに生卵!?と思うかもしれませんが、実はベトナムでは60年以上前から飲まれている伝統的な飲み方。ベトナムコーヒーをさらに甘くした印象で、コーヒーというより、デザートに近い感じ。

カップの周りに入っているのは、お湯。コーヒーが冷めない工夫なのだそう。ベトナムではコーヒーはホットで飲むのが一般的なようで、インドやアラブ諸国などでもそうですが、熱帯の国に住む人々は、猛暑の中でも熱い飲み物を飲むことが多い。体を内側から温めることで胃腸の調子を整える効果があり、また、熱いものを摂取することで発汗を促進し、体温を下げる効果も期待できるのだとか。

待ちに待った、ディナータイム!

日も落ちて段々と暗くなり、そろそろお腹も空いてきたので、夕食へ。選んだお店は、外国人観光客も多く訪れ、連日賑わう「Mother’s Kitchen」。まずは、ベトナムビール「HANOI BEER」で乾杯。ベトナムのレストランではスイカやマンゴー、パイナップルといったフルーツを使ったフレッシュジュースも人気で、なかでもスイカジュースがさっぱりとした甘さで美味しかった♪

Mother's Kitchen Dinner menu
夕食はお得なディナーコースに。デザートはローカルスイーツの赤米のココナッツミルク。

写真右上はミントの葉を効かせたエビのサラダ、左上はターメリック風味の白身魚、添えてあるのはビーフン。ベトナム料理は魚介や野菜をたくさん使った料理が多く、美味しいうえにヘルシーなのがうれしい。

お腹が満たされたところで、ホテルへ帰って就寝。明日は、いよいよ世界遺産のハロン湾へ。

世界遺産「ハロン湾」クルーズ

ハノイの東に約170kmにあるハロン湾。無数の奇岩が連なり、かつて龍が降臨したとの伝説が残るベトナムきっての景勝地。静かな入り江に2,000を超える奇岩がそびえ立つ様子はまさに幻想的で、海の桂林とも言われているのも納得。1994年には世界遺産にも登録された。

飛行機に乗る時のような搭乗チケットと、ブレスレットを渡される。

人気なのは、その壮大な景色をゆっくりと堪能できるクルージング。クルーズ船が発着するトゥアンチャウ・ターミナルは、ハノイからバスで3時間ほどかかる。クルージングは半日コースと1日コースがあり、私が選んだ1日コースのクルーズ船は、9:00に出航。早起きがマスト!

ちなみに、約1600km²もの広大な面積を誇るハロン湾は、あまりにも規模が大きいため、日帰りではすべて見回ることはできない。時間に余裕があれば、洋上ホテルに宿泊するクルージングツアーもおすすめ。現地で予約することも可能だ。

「アンバサダークルーズⅡ」でデイクルーズに出発!

アンバサダークルーズⅡ
ハノイ市からアンバサダー専用シャトルバスも出ている。

乗船したこちらの「アンバサダークルーズⅡ」は、宿泊施設も備えたハロン湾でも最大規模を誇るクルーズ船。屋外ジャグジープールやサンデッキ、バーなども併設され、ラグジュアリーなクルージング体験が楽しめる。

アンバサダークルーズⅡ船内

出発して間もなく見えてくるのが、ハロン湾とバイチュウロン湾の雄大な奇岩の景色。

ハロン湾景観
海の上にせり出したガラス床のデッキ。映え写真が撮れる(笑)。

360度ぐるり、どこを撮っても絵になる!

スンソット鍾乳洞

スンソット鍾乳洞
洞窟がある島へは小舟に乗り換えて向かう。右の岩山の上の方まで鍾乳洞が続いていて、登りながら見学。

最初の目的地、「スンソット鍾乳洞へ到着」。ハロン湾で最大、かつ最も古く、何千年もの時がユニークで幻想的な形状の岩を創造した鍾乳洞。

内部はものすごく広い。写真右は、洞窟内を登り切った場所から撮った写真。

洞窟内の階段は濡れているので、足を滑らせないように要注意。歩きやすい靴がマストだ。

ティートップ島

ブルーグリーンの美しい海の三日月形のビーチ。島の頂上からは360度ぐるりと見渡せ、ハロン湾の素晴らしい眺めを楽しめる。

豪華なランチタイム!

アンバサダークルーズ_ランチ

ランチはブッフェ方式で、ベトナム料理をはじめ、和洋中から好きなものを選べる。お寿司も発見! スイーツも種類豊富で目移りしそう♪ ランチタイムにはピアノの生演奏と歌も披露された。

ルオン洞窟

ルオン洞窟
結構揺れるので、スリリング♪

ハロン湾で最もユニークな洞穴のひとつ。アーチ形の洞碧に囲まれた水面で、竹のボートやカヤックを楽しむことができる。

この日は残念ながら会えなかったけど、この付近の島には野生の猿が住んでいて、エサやり用のバナナ(有料)も用意されているほど。

スパ体験

オイルを使った全身マッサージが60分で120万VND。

アンバサダークルーズでは、船上スパも体験できる。港に着くまでの間、歩き回って疲れた体をマッサージで癒やすことも。このほか、サンデッキでは生バンド演奏や、レストランでベトナム料理クッキング体験なども楽しめるので、帰港までの間、充実した時間を過ごせるのもうれしい。

16:00に港に着き下船。ハノイへはまた乗ってきたバスで移動。帰りのバスでは、みんな爆睡!

ハノイ市内に到着。ディナータイムに!

ハノイ2日目のレストランは「Sen Tonkin」。生春巻きや揚げ春巻き、炒め物といった、日本人好みのベトナム料理が楽しめる。

ボリューム満点だけど、たくさん歩いたからプラマイゼロ!?

夕食後は真っ直ぐホテルへ。本日も充実した一日だった♪

明日は、朝イチでホーチミンへ飛行機移動。これからパッキングしなければ。まだまだ長い一日は続く…。

ハノイでステイしたホテルは?

L’HOTEL du LAC Hanoi
入口までホテルスタッフがお出迎え。

泊まったのは、今年オープンしたばかりの4つ星スパ付きホテル、「L’HOTEL du LAC Hanoi(ホテル ドゥ ラック ハノイ)」。ハノイの市内中心部に位置していて、観光にも便利な立地。

L’HOTEL du LAC Hanoi内観

今トレンドのブティックホテルで、館内のデザインもとてもお洒落。ホテルのスタッフもみんな気さくで親切(ただし、日本語ができるスタッフはなし)。

L’HOTEL du LAC Hanoi部屋

シャワールームなどもキレイで、清潔感のある居心地のいい客室。ホテルでゆっくりする時間があまりなかったのが残念。

L’HOTEL du LAC Hanoi朝食

こちらのホテルは朝食の美味しさに定評が。ルーフトップバーもあり、そちらも評価が高い。

L’HOTEL du LAC Hanoi
No. 35-37 Hang Trong Street, Hoan Kiem Dist, Hanoi. 
https://hoteldulachanoi.com/

ベトナム・ハノイの旅はいかがでしたか? 次回はホーチミンをご紹介するので、お楽しみに!

取材協力
ベトナム航空 www.vietnamairlines.com
アンバサダークルーズ ambassadorcruise.com/

EDIT=GINGER編集部

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