俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。2回目は「南アフリカ」をご紹介。
地球の歴史と共に歩む世界遺産は、見どころ満載
この度、まだ踏み入れたことのない大陸へ! 人生で初めてのアフリカ大陸、そして南アフリカ共和国へ。東京からシンガポール航空に乗り、シンガポールを経由しておよそ20時間で南アフリカへ到着。
元々飛行機好きなこともあってか、飛行機で過ごす移動時間は、新たなる出会いを前に高揚し、本を読んだり、考えごとをしたり自分と向き合いながらくつろげる時間で、旅をしていくなかでもとても重要な時間となっています。
さて、南アフリカは今年2024年、新たに2件の世界遺産が登録され、現在、文化遺産7件、自然遺産4件、複合遺産1件の計12件が登録されています。
今回はそのなかで実際に行くことができた、世界複合遺産【マロティ-ドラケンスバーグ公園】を紹介したいと思います!
ーまず世界複合遺産とは?ー
「文化遺産」と「自然遺産」両方の価値を併せ持った遺産であり、現時点で1223件ある世界遺産のなかで複合遺産はわずか40件という貴重な遺産です。
世界複合遺産【マロティ-ドラーケンスバーグ公園】
緑多く雄大な自然の美しさ、地球の歴史が生み出したユニークな地形の景観美は世界自然遺産としての価値を持ち、およそ4000年前頃からサン族が描いていたといわれる岩絵は保存状態が良く残っていて文化的価値が認められ、‟自然”と‟文化”両方の魅力を併せ持つドラケンスバーグは世界複合遺産として登録されています。
3000メートル級の峰が連なる山岳地帯は現地の言葉で「竜の山々」と呼ばれていて、まさに今年2024年の”辰年”に訪れたい世界遺産の一つです!
ここで南圭介の世界遺産検定マイスターQuiz!
Q. ドラケンスバーグと繋がりの深い世界遺産はこのなかのどれでしょう?
- a. オカバンゴ・デルタ(ボツワナ)
- b. キリマンジャロ国立公園(タンザニア)
- c. ヴィクトリアの滝(ザンビア・ジンバブエ)
- d. ナミブ砂漠(ナミビア)
正解は――【d】のナミブ砂漠
ドラケンスバーグ山脈の岩の層が侵食され、小さな砂となり、オレンジ川を通して海岸まで運ばれ、それが強風によって内陸に押し返され、長い時間をかけて形成された砂漠がナミブ砂漠なのです。
【南アフリカ共和国/南的見どころ1】世界遺産に響き渡る天使の歌声
ドラケンスバーグには全寮制の音楽学校「ドラケンスバーグ少年合唱学校」があります。世界遺産を身近に感じながら聞く、子ども達の力強く繊細な歌声に終始鳥肌がたっていました。心にダイレクトに響く歌声、とても感動しました。いろいろな国の子ども達が集まり、一つになり、ピュアな歌声を届けてくれる。
このとき、南は世界遺産に響き渡る美しい平和の声を聴けた気がします。たくさんの感動をありがとうございます!
【南アフリカ共和国/南的見どころ2】世界観を変えるバンジージャンプ
このたび南は、南アフリカでバンジージャンプを! 高さはなんと216メートル! 東京タワーのトップデッキが250mですので、ほぼその高さから飛んでるということに(笑)。
地上ではテキーラが売っていたり、飛ぶ所ではDJの方が居て音楽で盛り上げて下さったり、皆さんのテンションはずっと最高潮でした。
南もずっとアドレナリンが出ていましたね(笑)。
しかも飛ぶことが決まったのが当日の朝、現場に着いてからでした(笑)。スタッフの方々の明るさと撮影クルーの温かい応援のおかげで飛ぶ気持ちは固まり、南アフリカの美しい森を前に、不思議と心は落ち着き、身を委ねることが出来ました。
すごい勢いでしたが、アフリカの風にすくってもらえたような感覚もあり、興奮と癒やしが混在していました。飛び終えた後は、何か生まれ変わった気分になりましたね。
またとない達成感を感じ、しばらく悦に入っていました(笑)。貴重な経験をありがとうございました!
南アフリカでは地球の歴史がつくり出した雄大な景観美と、その土地で育まれた文化を大いに堪能することが出来ました。何千年以上も前からある岩絵が保存状態が良く残っていて、その岩絵と対面することによって時空を越えるロマンを感じることが出来ました。また、その場所に行けたからこそ感じる空気や香りも感じることが出来て、五感が豊かになる旅をすることが出来ました!
これからも世界遺産をはじめ、たくさんの魅力的な場所に行きたいなと改めて思いました。その魅力を守っていきながら、いろいろな形で伝えていけたらなと!
この記事を読んで下さった方々が、南アフリカに、「旅」に興味を持ってくださってくれたら嬉しいです。〈南の旅〉はまだまだ続きます。これからも一緒に「旅」をしていきましょう!
今回訪れた「南アフリカ」は――
南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の最南端に位置する多様な文化と自然が特徴的な国。11の公用語を持ち、様々な民族が共存する多文化社会。かつてはアパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策が行われていましたが、1994年にネルソン・マンデラ氏が大統領に就任し、民主化が進む。アフリカでも最も工業化が進み、ダイヤモンドや金の産出国としても知られると同時に、美しい自然景観で多くの観光客を魅了。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
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