ゴルフに本気な人も、エンジョイゴルフな人も、ぜひ訪ねてほしい場所がある。大自然に恵まれたオンタリオ州にある、カナダ随一のパブリックゴルフ場「Legends on the Niagara(レジェンド・オン・ザ・ナイアガラ)」。コースの中に自然保護エリアがあったり、プレイする脇をカナダグースの行列が通り過ぎたり…と、プレイ以外のお楽しみも満載。「一生ものの思い出ができた!」と語るGINGER Girlsのメンバー山岡葵さんがレポート!
ゴルフを愛する人が集う、癒やしと刺激にあふれた魅惑の地
まず、この壮大な景色をご覧あれ。広い! 圧巻! 広大な敷地内には、2つのチャンピオンシップコースと9ホールのショートコース、そして360 度(!)のドライビングレンジや最新鋭のトレーニングアカデミー、そして設備の充実した居心地のいいクラブハウスもあり。まさしく、カナダ随一のパブリックゴルフ場といわれる規模感と充実感。
クラブハウスのすぐ近くには、45エーカーもあるめちゃくちゃ広いドライビングレンジ(打ちっぱなしの練習場)があり、なんと年間650CAドルで自由に利用可能なのだとか。羨ましい! 360度の設計でティーボックスのどこからでも好きに打ち込める大きなドライビングレンジは、場所を変えながら飽きることなく練習を積めそう。コース前にここで肩慣らしするプレイヤーや、練習のためにふらりと訪れるという常連さんも。もちろんビジターも利用可能で、ボール30個入り(10CAドル)、70個入り(15CAドル)のバスケットを受け取ってトライできる気軽さがいい。
今の自分に合うギアはどれ?ゴルフクラブ診断を体験
レジェンズ・ゴルフ・アカデミー内にあるテーラーメイド・ナイアガラ・パフォーマンス・センターで、最先端の打ち出しモニターテクノロジーを使用したゴルフクラブ診断を体験。
「本格的なクラブフィッティングは初めて」という山岡さん。ここではセンターの室内エリアから実際にグリーンに向かって試打できる。最先端の打ち出しモニターテクノロジーを使用してのボールフライト分析は、キャリーディスタンスとトータルディスタンスはもちろん、初速、垂直/水平打ち出し角度、スピン軸、総スピン量など、ボールの飛びのパラメータを正確に測定。数値やフォームをチェックしながら、マスターフィッターがマンツーマンで最適なギアを提案してくれるのだそう。
モニターの数値を確認して、TOMさんがクラブを微調整、再び試打、また微調整を何度か繰り返すうちに——。
ついに、TOMさんも絶賛のアップデート!
「アオイさんは腕が長いので、少し長め、そして軽めのシャフトを選びました。最初の試打で高さもスピードも十分に出ていたので、それに合わせてヘッドの重さを微調整していきました。彼女のスイングは、きちんと一所懸命に練習してきた成果が出ていてるようで、クセのないナチュラルなフォームですね。このまま頑張ってゴルフを続けてほしいです」というTOMさんの言葉に、ゴルフ熱が高まる山岡さん。
プロのフィッターが選んでくれたクラブは、テーラーメイドのウェブサイトにアクセスして購入可能。自分に最適なギアを選ぶことも上達の近道であることをあらためて実感した体験に。
いよいよ、バトルフィールド・コースへ
2日にわたってレジェンド・オン・ザ・ナイアガラを楽しむゴルフ旅。初日は、敷地の北側に位置するバトルフィールド・コース(18ホール)に挑戦。
ダグラス・キャリック氏により設計されたこのコースは、自然の地形を利用したリンクススタイルのホールと起伏に富んだフェアウェイを楽しめるユニークな構成が特長。森や草むらに囲まれ、気持ちのいい風を感じながらラウンド!
さて、いよいよスタートというまさにそのときに——。
カナダグースのファミリーご一行様の大移動が! しばしその様子を見守り、ほんわかした気持ちに。実はこんな光景は、レジェンド・オン・ザ・ナイアガラではおなじみの日常。
というのもこのゴルフ場は、2014 年以来“オーデュボンインターナショナル”による認定共同保護区の指定を得ていて、それはすなわち、環境保護、天然資源の保全、野生生物の生息地の提供などに関する必要基準を満たしているということの証明なのだ。
カナダグース、キツネ、フクロウのほかに、鹿のファミリー(施設内に3家族が暮らしているそう)、アライグマ…など多くの動物と共存。「動物たちが暮らす大切な場所にお邪魔して、ゴルフを楽しませていただきます、という有難い気持ちになりますね」と、早々にレジェンド・オン・ザ・ナイアガラの魅力を味わってから、コース巡りへ。
18ホールを進む途中でリスや鹿にも遭遇し、その姿にも癒やされながらプレイ。納得のいくショットもたくさん打つことができ、大満足。
「とにかく長い! 広い! 打っていて気持ちいい!と感じたコースでした。バンカーの数も多く戦略的に配置されているので、どう攻略していくかを考えながらラウンドするのがとても楽しかったです。ラウンド中に現れる動物たちが可愛くて、まるでサファリに来たような気分でした(笑)!」
2日目は、アッシャーズ・クリークへ
もう1つの18ホールのコース、アッシャーズ・クリークは、ゴルフコース設計者として知られるトーマス・マクブルーム氏の最高傑作のひとつ。2日目はこちらでプレイを楽しんだ。
周辺には落葉樹の林が広がり、湿地帯のハザード、膝の高さまであるフェスクのラフが待ち受けていたりと、とっても刺激的。“ティーグラウンドからグリーンまで完璧なコンディショニングが特徴的”と謳われているクラシックなコース。
この日、今までにないほど調子の良いスタートを切った山岡さん。もしかしたら…自己最高スコアを更新かも!?——
美しいフォームから繰り出すナイスショットが続きます。しかし、マクブルーム氏の最高傑作はそんなに簡単ではなく…。
まんまとバンカーにハマってしまう局面も…。
そんな苦難も「ラウンドの醍醐味!」と、積極的に攻めていった山岡さん。
この日はアライグマが応援に駆けつけて(!)くれて、ラストまで楽しくプレイ。
「戦略的なコース設計でブッシュや池なども多く、グリーンもライン読みが難しい…そんな難易度を感じましたが、カナダを感じる景色にシャッターを押す手が止まらない映えコースでした! 私のレベルではロストボールしまくりでしたが(笑)、そんな難易度高めなコース設計ならではの景色の美しさが素晴らしくて、何度訪れても楽しめそうな気持ちのいいコースですね」
カナダ旅にゴルフを組み込むのは簡単!
オンタリオ州への旅を決めたら、そこにゴルフの予定を加える旅のプランニングは、実はとっても現実的。ナイアガラの滝を観光する拠点となる街 ナイアガラ・フォールズからレジェンド・オン・ザ・ナイアガラまでの移動は、車で20分ちょっと。半日もあれば、十分に18ホールを楽しめる。9ホールのチッパワ・エグゼクティブ・コースもあるし、広々としたドライビングレンジを体験するだけでも十分に訪れる価値あり。
そして、ラウンドフィーがリーズナブルなのも推しポイント。平日の18ホールは80CAドル、週末でも90ドル(カート利用の場合は+20CAドル)で、いずれも1万円以下。それもハイシーズン(5月半ば~10月半ば)のプライスで、オフシーズンなら平日45CAドル、週末55CAドルとさらにロープライス。この素敵なゴルフコースをこのプライスで体験できるなんて、信じ難いほど!
カナダでゴルフ、は夢じゃない! 次の旅先候補に、レジェンド・オン・ザ・ナイアガラをリストアップしておいて。そこには、ゴルフをするだけでない、ゴルフを超えた楽しい時間が待っているから。
Legends on the Niagara(レジェンド・オン・ザ・ナイアガラ)https://www.niagaraparks.com/visit/golf-course/legends-on-the-niagara/
オンタリオ州観光局
https://www.destinationontario.com/ja-jp/japan
※掲載した料金は取材時のものです。
※1CAドルは約108円(2024年8月16日現在)。