「勘が鈍る」という言葉がある。しばらく車を運転しないと、体が覚えていたテクニックと第六感のような勘が、明らかに鈍っていくようなもの。危険を伴うから怖くて再開できない。だからもっと鈍くなる。実はオシャレも同じ。コロナの間に多くの人が、知らず知らずファッション感覚を鈍らせているという話をしたい。【連載「齋藤薫の美脳格言」】
買い物に出かけよう!オシャレ欲を取り戻すためにーー
気付いていないかもしれないが、3年前よりも自信も勇気もなくなっているし、輝きを失っているのは確か。怖くて再開できないどころか、はっきり言ってダサくなっている可能性も否めない。
例えば私は、耳につけられるギリギリの大きさのイヤリングをするのが1つのテーマだったが、マスクの邪魔になるので3年間ほとんどイヤリングをつけていなかった。
そして今、そのオシャレを復活させようとしても、なんだか勇気が戻らない。ほんの数年前、こんなでっかいイヤリングをしていたのかと恥ずかしくなるばかり。自分のオシャレレベルが、意識もテクニックも明らかに低下していることに気付かされる。以前できたことができなくなっているのだから。
まずはその変化に気付くこと。間もなく屋内でもマスクが取れるようになる。以前着ていた服を再び着る方法もあるけれど、ここは鈍っていた勘を取り戻すため、買い物に出よう。今考える一番華やかな服を探して試して買うことで、眠っていたオシャレ欲と休んでいた感性を呼び覚ますのだ。私ってこんなにイケてる女だったっけ?と服を探すことで思い出してほしいのだ。
今月はその強化月間。意識して覚醒を。でないとそれが自分の常識になってしまうから。