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TRENDLIFESTYLE

2024.05.15

MCを含む後半戦!SixTONESのドームツアー、東京ドーム公演最終日をレポート【後編】

SixTONESが行った4大ドームツアー『VVS(バイブス)』のライヴレポート。前編に引き続き、後編をお届け。

大盛り上がりのMCトークはまだまだ続く

森本さんのPayPayダンス披露後、話題は松村さんがたくさん知っているという豆知識についてのトークへ。松村さん自身も「へーって思ってもらっていいんだけど」と前置きしたうえでいくつかの小ネタを披露し、メンバー、ファンが声を揃えて「へー」と返答した。以下のトーク内容はその続きから。

普段からメンバーに豆知識をよく披露しているという松村さん

田中「『へー』で終わる系の話題、お前いっぱい持ってるよな。楽屋でさ、楽しそうに俺らに話しかけてくるやつも、基本『へー』で終わるよ」

松村「だからそうね。披露。会話というか、披露」

田中「そこはキャッチボールじゃないんだ。お披露目会をしているだけなんだ」

京本「それってなんか家でさ、これメンバーに今度言おうとか思うの?」

松村「あー、それはマジである」

田中「とっといてんの?」

松村「そうだね」

他メンバー、客席「へー」

田中「そういうのなんか、俺ら以外に披露する人とかいないんだ?」

松村「そうだね。あとひとりくらい」

ジェシー「ちなみにカタツムリの歯って、1万くらい生えているらしいよ。サメより多い」

田中「いいって」

京本「あれは? シュークリームの」

ジェシー「シュークリームの‟シュー”は、フランス語でキャベツっていう意味です。ぜひ覚えて帰ってください」

田中「じゃあなんでシュークリームなの?」

髙地「キャベツみたいな形のなかにクリームが入ってるからとか?」

ジェシー「イェア!」

松村「なんかね、サングラスかけている日の髙地のMCってね、空振り多いんだよね」

ジェシー「三振だ」

髙地「俺打席にあんまり立っていないのに、空振りしてんの?」

田中「そうそうそう」

髙地さんのトークスイッチはサングラスのありなしで切り替わる?!

髙地「やばいね。ちなみにさ、ちょっと思ったこと言っていい?」

田中「ぜひぜひ。俺らに打ち明けてごらん? 受け止めるからすべて」

髙地「なんか…」

田中「(髙地さんの話を遮るように)ワンバンを投げるくらいの」

髙地「しゃべってんだろ!!」

松村「髙地、サングラスかけている日はトゲも強いから」

髙地「なんかラジオとかでさ」

田中「声ちっちゃ」

髙地「いや、みんなに聞こえるように」

田中「じゃあ大きい声だろ!」

他メンバー「(笑)」

京本「俺、髙地のやばいネタ、いっぱいメモしてるから」

田中「で、何だっけ?」

髙地「俺さ、結構ラジオでゴルフやってるって話するじゃん。そしたらライヴでお偉いさんが観に来てくれたときとかに、差し入れでゴルフボールが増えたんだけど、何事?」

田中「めっちゃもらったよね」

髙地「北斗も映画のね?」

松村「そう。映画『キリエのうた』のオリジナルゴルフボールもらった」

京本「ちょっと髙地、エピソード弱いかも」

髙地「弱いか弱くないか、広げるか広げないかはお前次第じゃん」

京本「俺次第なの?!」

田中「トークブロックを彼次第にしちゃだめだよ」

京本「一番ダメ!」

森本「髙地、絶対違う。俺も前にラジオで言われたんだけど、俺と髙地みたいなタイプは、サングラスかけながらしゃべっちゃいけないんだよ」

田中「なんで?」

森本「樹とかジェシーは、サングラスかけながらでもそのままでいれるじゃない? 俺と髙地はやっぱりサングラスかけると“入っちゃう”から」

田中「なるほどね。お前、入ってんだよ。出てこいよ」

京本「一回(サングラスを)取って同じエピソード話してみて。もしかしたらいけるかも?」

(ここでサングラスをはずす髙地さん)

田中「もう入ってないね?」

髙地「うん、抜けてる」

松村「一回頭の中で『スクール革命!』のオープニングを思い出してから、しゃべり始めて」

ジェシー「お昼! お昼!」

松村「俺ら待ってるから。自分でオープニング終わったら入ってきて」

田中「自分のなかでいけるときに、すっと手挙げながらトークを始めて」

髙地「(手を挙げて明るい声色で)最近思ったことなんだけど、ラジオとかでさ、ゴルフの話をするじゃん。お偉いさんたちが観に来てくれたときに、それ聴いてくれてる人が多いんだろうね。差し入れでめっちゃゴルフボール増えたじゃん!!」

田中「全然こっちのほうがいいよ!」

京本「全然違うね」

田中「なんか言葉がバウンドしてる」

ジェシー「リフティングしてるね」

髙地「普段もこのテンションなんだけどね。サングラスかけるとね」

田中「お前、‟入っちゃう”から。じゃあサングラスつけてもう一回しゃべってみて」

髙地「なんかさ…」

松村「声ちっちゃ」

髙地「なんで怒られなきゃいけないんだよ、俺! 誰かこのサングラスいるか?」

森本「髙地、次のラジオ気をつけな。メールでいっぱいくるよ。今日サングラスかけてますか?って。俺、前ラジオでめっちゃ言われたもんね」

田中「そうだっけ?」

森本「なんか慎太郎さんサングラスかけてると入っちゃうみたいで、って」

髙地「なんかやってみたらいいかな。次のラジオで、俺がサングラスかけてるか、かけてないかって」

京本「リスナーが当てるみたいな」

田中「今の感じだったらすぐわかるよ」

サングラストークは続き、髙地さんがステージ上で食レポをする流れに

松村「今サングラスかけてもあまり入らないように、ちょっともうひと練習くらいしてみる? 一回サングラスかけずに架空でいいから、一言二言食レポして、次はサングラスをかけて同じテンションで食レポみたいな」

田中「(ステージ上に置いていた給水用のペットボトルを指して)そしたらこの水は?」

髙地「水レポ?」

京本「水も味があるからね」

田中「一言でいいよ」

髙地「確かに。これによってはバラエティの仕事もっと増えるかもしれないもんね」

田中「もしかしたらサングラスしたままロケ行けるかもしれないよ?」

髙地「そうだね。入った状態の俺にオファーがくるかもしれないからね」

松村「じゃあこれは富士山の雪解け水っていう設定ね。すごく天然でピュアなお水」

髙地「まずは入ってない状態だよね?」

田中「そう。入ってない状態」

松村「ちょっと、もうサングラスかけてなくても入れちゃうんじゃん(笑)。サングラスがスイッチであれよ」

田中「(笑)」

髙地「お! 富士山の天然水。透き通ってきれいですね。じゃあいただきます。(実際に飲んで)うわー! めちゃめちゃフレッシュなのが伝わるわ! あ、でもいい軟水ですね。pH値で言ったら、9.5くらいですかね」

田中「いいねー! 今のはいい」

京本「めっちゃ上手い」

松村「水でフレッシュって表現、すごくいいね。次サングラスかけて入っちゃダメだよ?」

田中「ちょっとちょっと、サングラスかける手も今ゆっくりだったよ」

松村「入るなよー!」

田中「入んないように。気をつけろ。自分で抗えよ」

髙地「いやー、いい水ですね。うわ、こんなに透き通ってる」

田中「ダメだ! 入ってる、入ってる!」

髙地「透き通ってるわ! やっぱり太陽の光に当てると、透き通ってるのがよくわかりますね。(実際に飲んで)うわ! 美味しい」

田中「入っちゃってるよ!!」

森本「髙地さ、サングラスをモチーフにした戦隊モノとかやればいいじゃん」

髙地「変身でね、こうやって(サングラスをかける)」

ジェシー「それいいじゃん。明日やろうよ!」

田中「明日6人で集まって、どこか公園とかでやる?」

ジェシー「もちろん」

髙地「はぁ、おもしろかった〜」

田中「おもしろかったの? よかった。お前が楽しいのがすべてだよな」

松村「ああいうときの髙地、マジで輝くんだよね。もういいんじゃない? 今日」

髙地「満足したわ」

田中「楽しかった」

来年は札幌ドームに行きたい!12球団ツアーをするならキャンプ込みで

森本「てかさ、このライヴってすごく良いライヴじゃん。スタッフさんたちもさ、これで終わるの寂しいってすごい言ってくれるじゃん」

田中「あれ見た? 最初の貼り紙。もうその演出終わってるから言うんだけど、クレーンで登場する前に、俺ら黒い箱の中に隠れて、(クレーンのところまで)台車で運ばれていくわけよ。それで『お願いします』っていつも通り箱の中に入ったら、パッと目の前にスタッフからの貼り紙が貼ってあって。『10公演お疲れ様。来年あたりは北海道も連れて行ってね。最後かましてこいよ』って」

森本「札幌ドームね」

ジェシー「それはぜひ、プライベートで連れて行こう」

田中「プライベートでも行きたいけど(笑)。そういうのしてくるよね? ここのスタッフ結構」

髙地「エモいよね」

森本「来年は行きたいね」

京本「行きたいね」

ジェシー「再来年6ドーム行って、次の年は7ドーム。どんどん行っちゃえばいい」

田中「それは無理じゃないかな。ドームの数を越しちゃうんじゃないかな」

森本「いや、スタジアムを入れれば! あと俺、12球団ツアーしたいんだよ」

田中「あー、なるほどね。おもしろいかも」

森本「それで俺らも沖縄にキャンプしに行ってさ」

田中「野球選手だったらいいけど、俺ら何のキャンプしに行くんだよ?」

髙地「沖縄でリハすればいいんだよ」

田中「いらないだろ(笑)。いいよいいよ、俺らは渋谷と六本木で」

ジェシー「ちゃんとカーブの練習するから」

田中「お前がカーブの練習をしたとして、それが活きる瞬間が少ないよ」

ジェシー「うわーん」

田中「そんなショック受けんの? ごめん、ごめん。カーブ必要ないっていうのが、そんなショックだとは思わなかった」

野球選手の入場曲にSixTONESの曲が決まったら、現地まで歌いに行く!

松村「じゃああれは?野球選手で入場するときに曲を使ってくれる方っているじゃん。オファーを受けたら必ずそこまで歌いに行く」

田中「うわー! いいね! でもその入場シーン、俺らはベンチの裏とかで待機?」

ジェシー「ベンチで歌うってこと?」

田中「入場したらすぐ試合が始まるから、グラウンドには絶対入らないほうがいいじゃない。いろいろな状況もあるし。だから裏のブルペンあたりで」

ジェシー「Tu tu lu…♪Tu tu lu…♪」

田中「『Tu-tu-lu』はない(笑)」

髙地「『Tu-tu-lu』はなしにしよう」

田中「違う、俺らがなしにしようじゃなくて、『Tu-tu-lu』を選ぶ人がいないんじゃない?っていう。だいたい『アンセム』とかそういうのになるんじゃないの?」

京本「『Tu-tu-lu』の認知度やばいね。てか逆の発想をすればいいんじゃないの? SixTONESのライヴが始まる前に絶対始球式するとか」

メンバー「あー!」

京本「選手に毎回来てもらって」

田中「選手が投げるってこと?」

京本「そう。毎回すごい人に投げてもらってからライヴが始まる」

ジェシー「いいじゃん」

松村「でも俺らそのボール誰も受けれないから、ほったらかしよ」

田中「びゅーんって投げて、ただ単に向こう側にガシャーンみたいな」

松村「お客さんも俺らも『おおー!』『あれー?』って」

楽屋さながらの野球トークに脱線

森本「大谷(翔平)選手は? 呼べるかな」

田中「お前そんな気軽に呼べると思うなよ」

森本「無理?」

田中「無理だよ」

森本「大谷選手、今日(4月22日)ホームラン打ったんでしょ? すごいね」

田中「すごいね」

森本「って、普通に楽屋の話じゃん。これ」

田中「これくらいが楽しいんだよ」

松村「海外のメジャーリーガーが」

田中「そこはメジャーリーガーだけで通じるけどね。おにぎりライスみたいなことになるから」

松村「(笑)。だから、便所のトイレがさー」

田中「そういうことだよ」

松村「メジャーリーガーって、入場曲はあるの?」

田中「どうだろう?」

ジェシー「聞いたことあるよ」

森本「バリー・ボンズさん出てきた!みたいな」

髙地「懐かしい」

田中「この会場で知ってる人いるかな?」

森本「いないの? ライヴ始まる前の始球式、バリー・ボンズさんがバーンって打って、始めたらすごくない?」

田中「ド世代すぎて」

森本「でも東京ドームだし、ラミレスさんは?」

田中「李承燁さんもいいな」

松村「すごい選手ばかり。俺どんだけ“パワプロ”で選んだか」

森本「これマジで俺ら、本当楽屋の会話だよね」

田中「そうだよ。ただ俺らが楽しいだけ」

森本「お客さんみんな『うんうん』って聞いてくれているけど」

田中「別にもう後半戦行って、この続きをあとで楽屋でしゃべればいいだけだよね」

ジェシー「すいませんね。最後だからちょっとね」

田中「名残惜しくて。あと一秒でも長くステージに立っていたくて。俺らアイドルだから」

ジェシー「樹、職業は何?」

田中「俺? アイドル」

松村「それ、古畑任三郎さんバージョンで見れるかな」

田中「いいんだけど、俺がこれでアイドルって口にすることと、古畑さんをやることのそのふたつの混沌が訪れない?」

急遽、古畑任三郎さん限定のモノマネ大会がスタート

京本「(田中さんに向かって)古畑さん入れる?」

ジェシー「髙地のサングラスかける? 大丈夫?」

松村「ちゃんと『えー』って言ったあとに、口元を動かす感じとかやってよ」

ジェシー「じゃあ振るからね。あなたの職業は何ですか?」

田中「(古畑さんの話し方を真似て)えー、私の職業は……」

髙地「出ちゃってるよ」

田中「ごめんごめんごめん、俺そんな出入りした経験がないから。出たり、入ったりできないのよ」

ジェシー「髙地、入ってんじゃないの?」

髙地「いやいや、古畑さんの道はわかんないのよ」

京本「職業は何ですか?」

髙地「(古畑さんの話し方を真似て)えーと」

田中「入ってないな。今、絶対入ってない。というか俺、モノマネって本当にできないのよ」

髙地「ジェシー、モノマネ得意じゃん。どう? 古畑さん」

ジェシー「やったことない」

田中「やったことないじゃなくて、(古畑さんモードに)入れるかどうか」

(ジェシーさんがモノマネスイッチをON)

京本「職業って何ですか?」

ジェシー「(古畑さんの話し方を真似て)私の職業はアイドルです」

松村「誰?!」

ジェシー「誰でもないな。難しい」

田中「ちなみにきょも入れる? もうさ、これ35分くらい立ってるよね? 35分経ってさ、あなた4回くらいしかしゃべってないのよ。古畑さんくらい入りなよ」

京本「ちょっと頑張ってみるか」

田中「きょもの声を聞きたくて来ている人もいるんだから。さっきまでやってたし、自分で『職業は何ですか?』って聞ける?」

京本「わかった!」

京本さんのモノマネが一番似ていることが判明?

京本「あのーご職業って何ですか?(一息おいて)えー、おわかりいただけましたでしょうか……」

田中「上手いな?!」

京本「任三郎です」

田中「職業は?」

京本「私の職業は古畑任三郎です」

田中「違う違う(笑)、職業を聞いてんの。あと(ステージの)リフターを上げただけあって、やっぱり上手い」

京本「これ、上手いんだ?」

ジェシー「ちなみに好きな曲は?」

京本「あー、好きな曲は『Imitation Rain』です」

松村「嬉しい。けど、この大喜利怖いな」

田中「きょも、きょも! ジェシーが地声で『今の「Tu-tu-lu」だろ』って」

京本「怖すぎだろ! 俺、その数式知らないよ」

この流れで京本さん以外のメンバーが衣装替えに行き、京本さんひとりステージ上に残留。それぞれお知らせごとを話し終わったところで約50分を迎え、満を持してライヴは後半戦へ。

後半戦はアコースティックverの楽曲披露から

田中さんが「次の2曲はしっとり聞いてほしいので、座ったままで大丈夫です」とアナウンスし、メンバーの歌声を余すことなく堪能できるアコースティックコーナーがスタート。披露したのは「Call me」と「マスカラ」の2曲。真剣な表情で歌うメンバーの姿をファンが柔らかい眼差しで見つめるという、ゆったりとした時間が流れた。

ここでしか見られない贅沢なパフォーマンスを楽しんだあと、松村さん&田中さんがマイクを持ち、少しばかりのつなぎトークを。「マジのラストだね」(松村さん)、「そうだね。あっという間よ」(田中さん)、「ライヴがなくなったら、寂しい意味で何しようと思っちゃう」(松村さん)、「これ、相当楽しかったしね」(田中さん)とラフな会話を見せ、そのままふたりのユニット曲「スーパーボーイ」の披露へ突入。ふたりが話す様子をそのまま曲にしたような一曲ともあって、演出もより普段のふたりの感じが見えるものに。ステージに横並びで座りながら掛け合いを見せたり、隣に立って歩きながら歌唱した。曲名にかけたスーパーマンモチーフのキャラクターが空を飛んでいくようにドームの天井に映し出されると、会場からは感嘆の声が上がった。

「Need you」からは、6人が一段と洗練されたダンスパフォーマンスを披露。カッコよさ、おしゃれさ、爽やかさ、いろいろなSixTONESを見せたあと、待ってましたと言わんばかりにかかるのがジェシーさん&髙地さんのユニット曲「Blue Days」。ロッキングチェアに座ったふたりが穏やかな音楽に合わせて、優しい歌声を届けていく。落ちサビでは髙地さんの持つマイクでジェシーさんが歌うなど、息ぴったりのステージングを展開。ひと際和やかで、心温まる空間を作り出した。

インパクト大!オリジナルの“デコトラ”が登場

会場が暗転し、しばしのインストタイム。ステージ上にメンバーがいない間も客席のファンが色とりどりのペンライトを揺らしていた。音が止んだところで、クラクションに似た大きな音が。モニターにメンバーの姿が映ると、外周からデコレーショントラックに乗った6人が登場した。電飾を派手に施した、ギラギラのデザイン。会場の隅々まで盛り上げるように、「DON-DON-DON」をはじめとしたアグレッシブなナンバーを、外周を回りながら立て続けに披露していく。大胆にジェットスモークを撒いては、歌って、煽って、全身で音を楽しむメンバーたち。次の「RAM-PAM-PAM」ではファンの熱も急上昇し、会場中のペンライトが大きく揺れる事態に。その勢いをキープしたまま、これもまたパンチの効いた「Bang Bang Bangin’」へ。小刻みのリズムに合わせて飛んだり、ペンライトを振ったり、暴れるように盛り上がる会場。トラックを降りてステージに戻ったメンバーが一度ステージ中央に集合し、ラスサビに差し掛かるところで火薬、音玉、火花の特効が発動。インパクトのある光景を作り出した。

続く「Something from Nothing」では客電、モニターをすべて消して、ほとんど踊らずに6人の魂あふれる歌声のみで勝負をかける。先ほどまで楽しくペンライトを振っていたとは思えないほど、ファンの視線を釘付けにする力強いステージ。その後の「BE CRAZY -Rock Rearrange-」でもメンバーの魂の叫びが相次ぎ、「東京ドームラストだぞ! SixTONESの魂、受け取ってくれ!」と煽る髙地さんや、「いつもいい景色をありがとう! これからも俺たちについてこれるかい? もっと騒ごうぜ!」と思いを伝えるジェシーさんの姿も。会場全体を巻き込むようにして行ってきたライヴも、終わりの時間が近づこうとしている。

オープニング同様「ロックレーン」に乗った6人は最高点に立ち、客席を見渡しながら「Seize The Day」を大切に歌い上げる。メンバーの下ではきれいな噴水ショーが見られ、まさに息を呑むほどの見事なエンディングを迎えた。とはいえ、このしっとりした雰囲気で終わらないのがSixTONES。髙地さんの「ドーム、こっからだぞ〜!」という声を合図に、昨年のヒット曲「こっから」を披露。自身のパートで「ドームありがとう〜!」と叫ぶ森本さんに、客席が大歓声で応える。息ぴったりの熱いマイクリレーを交わし、キャッチーなダンスを踊り、ラストでの声を揃えて歌う姿には、胸を強く打たれるものがあった。パフォーマンス後はお互いをたたえあうように全員で円になって肩を組み、ステージ下へとはけていった。

最新曲「音色」をサプライズパフォーマンス

本編終了後すぐにSixTONESコールが沸き起こり、「Good Luck!」からアンコールがスタート。「この星のHIKARI」ではジェシーさんの「OK! みんな一緒に歌おうぜ!」を合図に、全員で大合唱。そして森本さんの雄叫びが響き渡ると、ライヴの定番曲「WHIP THAT」へ。もう何もかも忘れて楽しもうというように、会場全員がとにかくジャンプ。ここでいつの間にか客席に降りていた京本さんを、ステージにいた松村さんが引き上げるという、アシストも見られた。終盤にはジェシーさんの動きを真似て他メンバーが踊るシーンも盛り込まれ、心の底から楽しいと感じる時間でライヴを締め括る。

すべて出し切ったところで「騒げたかい! ストレス発散できたかい!」と叫ぶジェシーさん。メンバーにも「どうですか?」と問いかけると、京本さんが「足りないね。みんなも足りないと思うけど、俺らも足りてないんだわ」とコメント。松村さんが「ラストだよ、今日。俺らはけちゃったらもう出てこれないよ」と言うと、会場からは寂しさも含んだような声が上がる。そんな状況を見た京本さんが「5月1日発売の曲。やって出し切ろうぜ!」と宣言すると、思いも寄らないサプライズに、会場は大歓声に包まれる。すかさず「そういう曲じゃないか(笑)」と笑顔を見せた京本さんに、田中さんも「そういう曲ではなかったね」と笑う。京本さんが「じゃあ初披露になります。これを聞いてSixTONESとみんな、俺たち明日から生きていこうぜ!」と曲フリし、最新曲「音色」を披露した。

大切な人や仲間との絆を歌った同曲は、現在放送中、京本さん主演のドラマ『お迎え渋谷くん』の主題歌となっている。またリリース日の2024年5月1日は、グループの結成日。結成から丸9年、結成10年目に突入する彼らをこのメモリアルな一曲が彩った。

横並びで肩を組んで歌ったあと、「ありがとうございました。引き続きSixTONESの応援のほどよろしくお願いします」とジェシーさん。全員で拳を上に挙げ、「ズドン!」と言う合図で銀テープが発射されると、同時に横一面に広がるモニターにライヴスタッフからのメッセージが表示された。

そのメッセージ全文を読み上げた松村さん。髙地さんが「すごい! はけたくねーよな、これ」と言うと、森本さんは「なんかあれだね。ツアースタッフ一同のあとに、ファン一同も欲しかったね」と笑いを誘いながらも、「でも嬉しいなあ! スタッフありがとね!」と笑顔を見せる。

「スタッフさんやバンドメンバーのみなさんにも拍手してください」(田中さん)、「ありがとうと言ってください」(松村さん)とアナウンスすると、客席から「ありがとう」と叫ぶ声が飛び交った。「Team SixTONESって最高だね!」と感心する松村さんに、「帰りたくないな」と森本さん。松村さんが「また必ず会いましょう。ぜひTeam SixTONES同志、みんな仲良く楽しく日々を過ごしてください」とメッセージを残し、たくさんの「ありがとう」と拍手が響き渡るなか、最高のライヴを見せた選手退場というように、メンバーが歩いてステージを後にした。一度足を踏み入れれば誰もが没入し、その熱に圧倒されるSixTONESのライヴ。来年はどんな景色が見られるのだろうか。

<セットリスト>

M1. アンセム

M 2. Rollin'

M 3. Outrageous

M 4. ABARERO -Dark Electro Rock Remix-

M 5. Hysteria -Rock Rearrange-

M 6. 君がいない

M 7. Alright

M 8. House of Cards

M 9. 希望の唄

M 10. "Laugh" In the LIFE

M 11. フィギュア

M 12. PARTY PEOPLE

M 13. S.I.X

M 14. DRAMA

M 15. JAPONICA STYLE

- MC -

M 16. Call me

M 17. マスカラ

M 18. スーパーボーイ

M 19. Need you

M 20. TOP SECRET

M 21. WHY NOT

M 22. Blue Days

M 23. DON-DON-DON

M 24. RAM-PAM-PAM

M 25. Bang Bang Bangin'

M 26. Something from Nothing

M 27. Telephone 1ST ver.

M 28. BE CRAZY -Rock Rearrange-

M 29. Seize The Day

M 30. こっから

<アンコール>

EN-1. Good Luck!

EN-2. この星のHIKARI

EN-3. WHIP THAT

EN-4. 音色

SixTONES(ストーンズ)
2015年5月1日に結成、2020年1月22日にCDデビュー。2024年5月1日に最新シングル「音色」をリリース。7月10日に「GONG/ここに帰ってきて」の発売決定。「GONG」は田中樹さん出演ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」の挿入歌。「ここに帰ってきて」は京本大我さん主演の映画『言えない秘密』(6月28日全国公開)の主題歌。
公式HP www.sixtones.jp
YouTube @SixTONES_official 
Instagram @sixtones_official

TEXT=所優里

PHOTO=相澤琢磨

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