フィンランド発祥の大胆で色彩豊かなプリントアートといえば、マリメッコ。洗練されたデザインに世代を超えてファンが多い。マリメッコのクリエイティブのプロセスを紹介する展覧会が現在、京都で開催中だ。マリメッコ好き、集合!(ライター/和多亜希)
マリメッコの創造性豊かなプリントアートにときめく

京都で開催中のマリメッコ展は、マリメッコの魅力である大胆な色彩のコントラストと独創的なパターンが全開。随所にマリメッコの創業者であるアルミ・ラティアの言葉を綴りながら、マリメッコの創造の美学が伝えられる。
「ユニッコ」、「セイレーニ」、「カイヴォ」はどれも1964年にマイヤ・イソラによるデザイン。60年以上の時を経ても色褪せず、今もなおモダンで斬新なデザインに驚く。また2000年代以降のマリメッコを代表する図案デザイナーのひとりであるマイヤ・ロウエカリ、ハサミで自由に色紙を切り取って曲線的な形を組み合わせていくアンッティ・ケッキ共に、マリメッコに新たなアイディアを吹き込んでいる。マリメッコではこうしたデザイナーをリスペクトしながらも協働し、魅力的なデザインを発信し続けているのだ。
トレンドに縛られない、マリメッコの自由なファッション

マリメッコが誕生した1950年代当時の女性のファッションの主流はまだウエストをコルセットで締め付け、何層ものペチコートで動きを制限するものだったという。軽やかなコットン素材でゆったりしたシルエットのマリメッコのドレスは動きやすいばかりか、女性の身体と精神を解放し、自由という喜びを与えたのだ。
「日常生活に美しさを取り入れたい」という創業者アルミの思い。それは色彩、パターン、機能美を重視したファッションに色濃く映し出されている。1960年代から現在に至るまでのマリメッコのファッションを時代を追って楽しみたい。
マリメッコのプリントファクトリーに潜入?
ヘルシンキにある自社工場では毎年約1,000kmもの生地がプリントされているという。すべて機械でプリントされるが、すべての工程は人の手と目が通されている。マリメッコで生まれたプリントデザインはこれまでに3,500種類以上。美しい色彩は数千色にも及ぶカラーパレットから彩られている。アイコニックな模様たちが誕生する工程が展示会場で再現されるかのような様子は圧巻だ。
皆川明氏とのインスタレーションも見どころのひとつ

マリメッコにおいて人との交流はプリントメイキングの要。今回は日本が誇るファッション・テキスタイルブランド「ミナ ペルホネン」の皆川明氏とコラボレート。マリメッコのDNAを表現する場として様々なデザインの繋がりをイメージした結果、デザインを輪にしてチェーンで繋げた空間が誕生。本展のためにデザインした皆川氏の作品もあり、ひとつひとつのデザインに注目したい。全16種のテキスタイルはどれもステキだ!













