1st写真集『STEP BY STEP』から6年ぶりとなる写真集『In Motion』で、台湾を舞台に新たな表情を見せた佐藤大樹さん。少年らしさを残しながらも、大人の色気や成熟した魅力を表現した一冊には、これまでの歩みと未来への決意が詰まっている。撮影秘話から作品に込めた思い、そして「やりたいことは口に出す」という自身の信念まで、たっぷりと語っていただきました。
“動き続けること”が僕らしさ

──佐藤さんの持つ雰囲気と台湾の空気感が重なり合い、どこかノスタルジックで素敵な一冊になっていると感じました。「撮影地、衣装、メイク、シチュエーション、すべて納得いくまで話し合い、魂を込めて作りました」とコメントされていましたが、構想段階からのこだわりについて教えてください。
もともと「アジアで撮りたい」という漠然としたテーマがありました。EXILEとして「台湾の紅白歌合戦」と言われている番組に出演させていただいたこともありますし、世界さんと一緒にEXPG台北校でレッスンをしたこともあります。現地のEXPGのライブショーにゲスト出演したこともありました。LDH 愛夢悅もありますし、台湾は自分にとってとても縁のある場所なので、「今回は台湾がいいんじゃないか」という結論になりました。
今回も1st写真集を担当してくださった編集者の方とご一緒できたので、カメラマンさんやスタイリストさんは変わっても、自分のルーツとなる部分は大切にしたいという思いがありました。1st写真集からちょうど6年が経ち、以前は「かわいさ」や「幼さ」を持ち味にしていましたが、今回はそうした自分らしさを残しながらも、大人っぽさや艶っぽさ、妖艶な雰囲気を存分に表現したいと考えました。そのため、夜の街で撮影したり、薄暗い麻雀施設のセットを使ったりと、大人の魅力を感じられるロケーションを選んでいます。
そして、最もこだわったのが、魚と一緒に撮影すること。その話をしたときに担当の方から「金魚と撮るのはどうですか」というアイデアをいただいて、僕もすぐに「それでいきましょう」となりました。実は、そのカットが撮影の序盤だったんです。これ撮った瞬間に「これは表紙にしたい」と強く思ったので、通常版の表紙はこの写真に決めました。
──このカットはどのように撮影されたのでしょうか。
金魚と一緒に撮るので、お湯ではなく水を張ったバスタブに入って、顔の周りに金魚を泳がせて撮影しました。10分から15分くらい撮影していて、写真では平然として見えるんですけど、撮影後は震えていて、すぐにシャワーを浴びました。でも冷水しか出ない建物で、しかも当日は雨(笑)。
普段からサウナが好きなので水風呂には慣れているんですが、サウナの場合はしっかり体を温めてから入るじゃないですか。今回は水風呂からの冷水シャワーだったので大変でしたが、この写真のために頑張ってよかったなと思います。
水面から顔だけを出す構図は以前から撮りたいと思っていたので、そこにカラフルな金魚を添えられて奇跡の一枚が撮れたと思います。
──では、特別版の表紙のカットについてはいかがですか?
これは、カラーワックスを使って髪色を変えて撮りました。最初は茶髪で始まり、ページをめくっていくうちに黒髪になるという演出をしたかったんです。これは1st写真集『STEP BY STEP』でもやっていたので、そこは共通している部分ですね。
また、リムレスメガネを掛けることで、通常版との違いも出したいと思っていました。この場所は台湾らしさがあるロケーションで、ふとした瞬間に撮れたカットです。

──そのほか、1st写真集から2nd写真集にかけて、受け継いでいる要素や、あえて重ねたギミックのようなものはありますか。
自然のなかで白い衣装を着て撮影するというのは、1st写真集でもやっていたことで、今回も似たような素材感の白い衣装を着て、台湾の豊かな緑を背景に撮影しました。1st写真集を買ってくださった方なら、「これはもしかしてオマージュなんじゃないか」と気づいてもらえるんじゃないかなと思っています。
『STEP BY STEP』のカバー写真を思わせるようなカットや、ハワイでハイビスカスを顔の近くに添えて撮った写真に対して、今回はハイビスカスではないものの、台湾で花を使った似た雰囲気の写真も撮っています。
──6年前に1st写真集を手に取ったファンの方にとっては、よりエモーショナルな一冊になりそうですね。
そうですね。1st写真集と2nd写真集を並べて、SNSなどに投稿してもらえたらうれしいです。
──ベッドやシャワーのシーンも大人の色気が表現されています。
「ファンの皆さんが見たいと思ってくれるカットをたくさん撮る」というテーマがあったので、それは今回も必ず入れたいと思っていました。特にシャワーカットは、さらにギリギリのラインまで挑戦できたんじゃないかなと思います。
──台湾での撮影はいかがでしたか?
とにかく楽しかったです! 日本を離れて撮影すると、すごく解放されるというか、街を歩いていてものびのびと撮影できました。それに、ご飯がおいしかったですね。夜市の屋台料理も台湾料理も本当においしくて、もぐもぐシーンはたくさん撮りました。
それから、ずっとやりたかったことのひとつが“ランタン飛ばし”でした。ただ、その日は雨が降っていて、時間との勝負だったんです。でも、とてもいい写真が撮れましたし、改めて『In Motion』のチームの団結力を感じる撮影でした。

──約2万字のインタビューを読んでいて、やりたいことを次々と実現していく姿勢が印象的でした。一方で、やりたいことがあってもなかなか口に出せない人もいると思います。そんな方に向けて、佐藤さんから背中を押すようなメッセージをいただけますか。
これまでいろいろな活動をしてきましたが、振り返ると、自分ひとりの力だけで達成できたことはほとんどないんです。僕が「こういうことをやりたい」と発信したことで、その思いを知って力を貸してくれる人がたくさんいました。本当に恵まれた環境にいるからこそ、やりたいことは口に出したほうが絶対にいいと思っています。チャンスは日常のどこに転がっているかわからないんです。
もちろん、一歩踏み出すのはとても勇気がいることだと思います。でも、僕は「やらない後悔より、やる後悔」のほうがいいと思っています。やってみて反省することはたくさんありますが、何もしないよりはずっといい。
もし、いきなり人に言うのが難しいなら、ノートに書くだけでもいいと思います。毎日ひとつずつ「やりたいこと」を書き出してみる。誰かに向けた発信じゃなく、自分のためで構わないんです。大切なのは、言葉にすること、書き出すこと。
僕は、「こんなことをやりたい」と言って、無理だよと笑われることにも慣れっこで、むしろ、それを実現できたときに「すごいな」と思ってもらえたらいいな、という気持ちです。
僕は、もともと発信することは好きでしたし、今はSNSもたくさんありますよね。TikTok、Instagram、X、Threadsにしても、これだけ発信する場がある時代なので、まずはやったもの勝ちだと思っています。それが僕のずっと変わらないマインドです。
──今回の写真集に関連するSNS動画も、ご自身でプロデュースされていると伺いました。
そうなんです。僕はもともと、自分が作ったものを宣伝するのがすごく好きなんです。今の時代は、まず知ってもらわないと始まらないので、宣伝は本当に大事だと思っています。FANTASTICSのメンバーは一人ひとり個性が違うので、とにかく“佐藤大樹らしさ”を出したいと思い、SNS展開についても自分なりにこだわって取り組んでいます。
──そして、タイトル『In Motion』に込められた思いを教えてください。
僕はじっとしているのが苦手で、よく魚やマグロみたいな性格だと言われるんです(笑)。とにかく動き続けたいという思いがまずひとつ。そして、「行動した人がチャンスをつかむ」という考え方を大切にしているので、常に動き続けることや、次のステップへ進むことをためらわない自分の姿勢を表したタイトルでもあります。デビュー当時から「大器晩成型だ」と言われているので、いくつになっても内側の闘志を燃やし続けたい。ずっと熱を持ち続けながら前へ進んでいきたい。そんな気持ちを込めて、『In Motion』というタイトルにしました。

──ご自身の見せ方や発信の仕方をとても意識されている印象があります。この写真集は、この6年間の成長を経た一冊でもありますが、今のご自身を客観的に見たとき、どんな人物だと分析していますか。
自分自身を分析するのはあまり得意ではないんですけど、やりたいことを着実に実現できているなという実感はあります。特に30歳を迎えるまでの数年間は、誰もやったことのない領域に踏み込めたなと思っています。
これまで自分で雑誌をプロデュースした人もほとんどいなかったですし、絵本を作ったり、キャラクターを育てたりという活動もそうです。とにかく「やりたいことは全部やる」というスタンスは貫けたんじゃないかなと思います。
最近は、むしろ「まだ何をやっていないんだろう」と考えるほうが難しくなってきました。まだ発表できていないプロジェクトもいくつか進んでいますし、そう考えると、自分はとにかく働き続けている人、動き続けている人なんだろうなと思います。
──その「やりたいこと」というのは、イコール「好きなこと」なのでしょうか。
そうですね。それはずっと自分のモットーにしています。自分が本当にやりたいことと、とことん向き合いたいと思っています。
もちろん、実際にやってみて「これは自分には向いていないな」と感じて、次からはやらないと決めたこともあります。だからこそ、まずは挑戦してみることが大事なんですよね。
──最後に、完成した写真集をご覧になって、この一冊にはどんな“佐藤大樹”が写っていると感じていますか。
この撮影当時の自分が表現できるものは、すべて詰め込めたと思っています。普段は常に動き続けている自分が、もし台湾で数日間オフをもらったら、こんなふうに過ごすんだろうなという空気感も収められていますし、大人っぽさや成熟した雰囲気も、この一冊の大きな見どころです。『STEP BY STEP』から『In Motion』までを続けて見てもらえれば、その変化や成長をきっと感じてもらえると思います。
さらに、収録されているインタビューでは、自分の考え方や価値観についてもかなり深くお話ししています。手に取る方に「こんなことを考えていたんだ」と感じてもらえる内容になっていると思います。今の年齢、このタイミングだからこそ表現できる佐藤大樹をすべて詰め込んだ一冊が完成しました。
【8月8日発売】佐藤大樹2nd写真集『In Motion』

約6年ぶりとなる写真集は台湾にて撮影。魅力あふれる土地で見せるチャーミングな笑顔や、美味しい食事を頬張る表情、さらに色気のにじみ出る肉体美までを収録。約2万字のインタビューも掲載した、大充実の一冊。購入や特典など、詳細はこちらから。
佐藤大樹(さとうたいき)
1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。2014年、「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に合格し、EXILEにパフォーマーとして加入。2018年にFANTASTICSとして『OVER DRIVE』でメジャーデビュー 。現在はEXILEの活動と共にFANTASTICSのリーダーも務める。映画、ドラマ、舞台での俳優活動に加え、バラエティ、情報番組、ラジオ、声優など様々な分野で活躍中。著書に、1st写真集『STEP BY STEP』、絵 本『おいでよ うぱごろう』(双葉社)がある。
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