効率的にきれいになれる美容クリニックの進化は目覚ましく、私たちの興味は高まるばかり。だからこそ正しい知識を得るために、美容医療初心者のライターYが直撃取材!
継続的な付き合いの中で顔を仕上げていく
今回は、目黒げんクリニック院長の市原佑紀先生を訪問。2021年に医学部時代の同級生、古林玄先生とともに目黒げんクリニックを立ち上げたそう。チャーミングな市原先生の雰囲気が緊張感を和らげてくれます。
目黒げんクリニックでは、トータルプロデュースによるエイジングケアを提供。継続的なお付き合いに重きを置いているため、市原先生の新規予約枠はレア。形成外科というイメージから、一度オペをしたら終わりなのでは…という勝手な想像が吹き飛びます。
「オペのように1度の施術で長期間持つものもあれば、ハイフやボトックスなど定期的な施術が必要なものもあります。すべてが同じタイミングで仕上がるわけではないので、エイジングによるボリュームの変化や骨格を見ながら、お付き合いをしていきます」
トータルプロデュースで顔全体のハーモニーをとる
市原先生にとって、洋服やメイクも含めたトータルプロデュースは当然のこと。
「美容医療を受けるとき、同窓会があるからとか、友達の結婚式があるからとか、明確な目標がある方も多くて。そこで思うのが、例えばクリニックでお洋服の貸し出しができたら、購入した場合との差額を美肌治療にあてられるのでは、ということです。以前からそんなことを考えてはいますが、実現はなかなか難しくて」
また、患者さんは若返りたいから整形をしたいのではなくて、何かをしたらもっと良くなるかを探しているそう。
「“施術をした感”が出てしまうのは、お顔全体のハーモニーが取れていないから。スポーティな雰囲気の方とラブリーな雰囲気の方とでは似合う輪郭も違ってきます。また自分の専門を超えたオペが必要なときは、おすすめの先生を含めて提案するなど、自分のできることだけではなくトータルプロデュースで患者さんに幸せを提供できたらと思っています」
ヘア&メイクアップアーティスト岡田知子さんとともに、美容医療とメイクの双方からエイジングへのアプローチを行う取り組みも進行中。
「例えばメイクでハイライトを入れるところはボリュームが足りていないところ。正面から見たときは良くても、笑ったときに崩れたり、横から見たときの立体感は美容医療が適していることも。なので、美容医療で80%仕上げて、メイクで100%にするとか、どちらかだけではなくそれぞれが提供できることを知りたいんです」
「エイジングに対して施術とメイクの双方から答えを出す美容医療を目指したい」と模索する市原先生の活動から目が離せません。
目黒げんクリニック
東京都目黒区目黒1-6-17 Daiwa目黒スクエア8F
03-6420-3944
https://megurogenclinic.com/
市原佑紀(いちはらゆき)
京都府出身。2011年大阪医科薬科大学医学部卒業。大阪医科薬科大学病院での初期研修を経て、’13年に大阪医科薬科大学病院 形成外科に入局する。’14年筑波大学医学医療系 形成外科、’15年大阪医科薬科大学 形成外科に勤務。’19年に日本形成外科学会専門医取得。拠点を大阪から東京に移し、加藤クリニック麻布に勤務。’21年に医学部の同級生古林玄先生とともに目黒げんクリニックを開院。インスタグラム(@yuki_i_38)では、定期的にインスタライブも配信。