効率的にきれいになれる美容クリニックの進化は目覚ましく、私たちの興味は高まるばかり。だからこそ正しい知識を得なければと、美容医療初心者のライターが“気になることを”取材した!
美容クリニックのドクターが伝えたいこと
今回は湘南美容グループで皮膚科全体統括を務める西川礼華先生のもとへ。西川先生のテーマは“切らずにどこまできれいになれるか”。これは美容皮膚科を専門に選んだ背景にも通じているそう。西川先生のこだわりや、Youtubeでの発信を続けるわけを伺った。
美容皮膚科に注目した理由
「美容医療を考えたとき、美容整形の施術=“メスを入れること”には私自身抵抗がありました。美容医療の道に進むことを決めた当時は、家族や親戚に説明するときに理解を得られるほど、美容医療は世間的に受け入れられていないとも感じていました。なので美容外科ではなく“体にメスを入れずとも美しくなれる医療”として、美容皮膚科に注目しました。同時に大きなリスクを負わず、傷跡を残さずに美しくなれる治療が普及して行くことは非常にいいことだと感じました」
医療技術は年々進化し、以前は手術が必要だった施術も切らずにできることが増加。
「周囲にわからないようにきれいになりたいというニーズは大きいです。日々のケアとして美容医療と付き合ってみるのもおすすめです。普段からお肌を揺らがないような健康的な状態にしておくことで、毎日のスキンケアやメイクの時短にも繋がります」
一度美しくなると「中毒的に美容医療の虜になってしまうのでは?」という初心者目線の心配も、先生が伴走してくれるのでご安心を。
「中毒性があると言えばあります。けれども美容医療は医療ですから、お薬と同様に副作用や適切な用法容量があります。クリニック、医師を信頼して、診断や処方に従い、まずは相談をしてみてくださいね」
正しい知識を発信して美容医療を受ける人を“育てる”
西川先生は2年ほど前から自身のYouTubeチャンネルを更新。現役の人気美容皮膚科医のリアルな施術体験談や、メリット・デメリットを解説する内容はまさに目からウロコ。
「美容医療の分野で、“発信力が強い”という場合、ひとつは誰かが施術を受けたことを発信して、見た人が『私も受けてみたい』となること。もうひとつは、他者批判の炎上商法。このどちらかだと分析しています。けれども、どちらも健全ではないですよね。
いい面だけを発信することは患者さんに過度な期待を抱かせ、満足度を下げてしまいます。他者批判の炎上は不安を煽るだけで、正しい情報の提供がしきれていません。なので、私自身のチャンネルでは治療を広告目的で発信するのではなく、メリット・デメリット、期待値やリスクも正直に話しています。同業他社への牽制球として、また美容医療を受ける人を教育できるような立ち位置を意識しています」
湘南美容クリニック新宿本院
https://www.s-b-c.net/clinic/branch/shinjuku/
西川礼華(にしかわあやか)
1989年生まれ。幼少期をオーストリア・ウィーンで過ごす。横浜市立大学医学部医学科卒業後、国立病院機構東京医療センターにて研修医修了。ウィーン医科大学皮膚科学教室を経て、2015年湘南美容クリニックに入職。女子教育NGO団体「Girl Power」の専務理事を務め、“女性のエンパワーメント”を中心とした啓もう活動にも力を注ぐ。