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TIMELESSPERSON

2025.06.29

日本で最新の世界遺産認定地「佐渡島の金山」に再訪を誓う世界遺産検定マイスター南圭介

俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。11回目は国内3ヵ所目となる「佐渡島の金山」をご紹介。

登録の理由は、手工業で採鉱をしていた日本の技術が評価

日本で一番最近世界遺産に登録された場所を、皆様はもうご存知ですか?  そうです。「佐渡島の金山」です。

「佐渡島の金山」は2024年に登録基準「建築技術・科学技術」が評価され世界文化遺産に登録されました。世界の他の地域で採鉱の機械化が進んだなか、鉱脈の流れに沿って手工業で採鉱をしていた日本の技術が評価された事が登録に繋がりました。

僕が佐渡島を訪れたのは、まだ佐渡島の金山が世界遺産に登録される前の2023年4月。フェリー佐渡汽船に乗り、新潟港から最短67分であっという間に佐渡島に到着です。個人的には島内をレンタカーで移動するのが便利だと思います。

新潟県提供。

まずは金山へという事で、有名な形をした「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」といわれる鉱山を目指しました。こちらが「佐渡島の金山」においてシンボル的な存在である「道遊の割戸」です。

ここで早速南圭介のマイスターQuiz!

Q. この道遊の割戸は何故このような割れ目になっているのでしょうか?

A. 地殻変動により
B. 元々がそういう形の山だったから
C. 落雷により
D. 鉱脈が縦に走っているから

正解は――「D」の金の鉱脈が縦に入っているからです。

こちら江戸時代、1601年に開山された当時、鉱脈の流れを頼りに頂上から手作業で採掘が進められ、このような形がつくられていきました。鉱脈は全ての山が縦に入っているわけではないので、山ごとに違う鉱脈を見つけ出す事もとても重要なポイントでした。

当時鎖国であったこともあり、海外からの技術を入れることなく手作業で採掘が進められていき、その後は近代化が進み、海外からの技術も入ってきてダイナマイトなども使用されました。

道遊の割戸は「佐渡島の金山」の構成資産のひとつ。金山のシンボル的存在であり最古の採掘地で、江戸時代の絵巻にも現在のようなV字型の景観が見られるそう。

この近さ、この角度から見る「道遊の割戸」も迫力があります。まさに仮面ライダーや戦隊が戦う舞台として出てきそうな風格です。

山の横から鉱脈をめがけてトンネル(坑道)を掘ることで、鉱石の運搬がしやすくなり、複数の鉱脈を同時に掘り進められたとか。

坑道内の温度は10度前後と言われており、ひんやりとしていました。

この温度が日本酒作りに適しているといわれ、坑道内で貯蔵し熟成された日本酒が今話題となっています。世界遺産内で作られた日本酒。僕も今度行ったときには、是非飲んでみたいと思いました。

佐渡島の金山を堪能した後には、甘いものをパクリ。

鉱山散策の締めには金箔付きのソフトクリームできまりです!

1ヵ月で50,000トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一」と言われていたことも。観光シーズンにはライトアップも予定。

「佐渡島のラピュタ」と呼ばれる北沢浮遊選鉱場跡へも行ってきました!

ここは、佐渡鉱山から採れた鉱石から金銀粒を回収する処理場としての役割を持つ場所でした。銅の選鉱方法であった技術を応用して金銀の回収をすることに世界で初めて成功した場所です。

剥き出しのコンクリートに草が生い茂っている光景はどこかファンタジーで異世界のようで、時のロマンも感じます。

他にも是非皆さんに体験してもらいたいし、行ってみてもらいたい所がこちらです!

【佐渡島/南的見どころ1】金の延べ棒チャレンジ!

是非金山を訪れたらこちらの金塊チャレンジをして頂きたいです。

金塊を穴から通すという一見シンプルなチャレンジに見えますが…片手で狭い丸穴を通すのは難しかったです。

それもそのはず! なんとこちら12.5kgある本物の金塊なんです!
歴代では成功者も何人もいらっしゃるという事で、世の中は広いなと思いました(笑)。現在金が1gで約17,000円という衝撃の事実を一旦知り、そしてすなわちこちらの延べ棒の価値は2億円を越す勢いだという事実にダブルの衝撃を受けました。
是非訪れた際にはいろいろな意味で金の重み、パワーを感じてもらえたらと。

【佐渡島/南的見どころ2】長谷寺のウサギ観音

おちゃめな南…いかがでしょうか。

そして是非こちらにも足を運んで頂けたらと! 長谷寺のウサギ観音です。

「卯年」のときに行ったので、南がこのような格好しておりますことご了承頂けたらと(笑)。
なぜウサギ観音なのかといいますと、境内の雑草を食べてくれる「草取りうさぎ」を守ってもらえるよう願い込めてこの観音様が建立されたとのことです。住職の方が、ウサギ観音の次なるシンボルとして、犬と人間のハーフ的なゆるキャラを作りたいと言っていたのですが、その後どうなったんでしょう。またご挨拶しに行って確認しないとですね(笑)。

さて、このときに初めて訪れた「佐渡島の金山」。僕が行ったときは世界遺産に認定される前でしたので、世界遺産になってからの佐渡島にもいつか行きたいですね。これからたくさんの方々が訪れ、いろいろな文化が入ってくるなかで、佐渡島は歴史的な良さを守りながら、観光客の皆様とのニーズと調和し、進化をし続けていって欲しいです。

美しい自然も感じながら、日本の技術は凄かったんだという先人の方々が築きあげられてきた歴史に思いを馳せる事が出来る佐渡島。次また佐渡島に行けたら海鮮や世界遺産の坑道内で熟成された日本酒など、佐渡島ならではの食事も楽しみたいですね。
たくさんの魅力が詰まった佐渡島、皆様も是非体感して下さい!

南の旅はまだまだ続きます。引き続き一緒に旅をして、いろいろな世界を共有していきましょう!

今回訪れた「佐渡島」は――

新潟県沖に浮かぶ日本最大級の離島で、面積は東京23区の約1.4倍という広さの「佐渡島」。豊かな自然環境に恵まれ、夏は涼しく冬は暖かい対馬暖流の影響を受けている。金山で知られる歴史的な一面だけでなく、棚田やカキ養殖なども魅力的。野生のトキが舞う風景や「佐渡ジオパーク」認定地域としての地質学的価値も注目。かつては人々の移住が盛んで、多様な方言や文化が島内に根付く。島一周が280kmの広大な風景のなかで、四季折々の美を楽しめる。

南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
YouTube www.youtube.com/@minamitravel2023

TEXT=南圭介

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