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TIMELESSPERSON

2024.10.26

世界遺産検定マイスターの南圭介が南アフリカ共和国に夢中になった理由

俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。2回目は前回好評だった「南アフリカ」をさらに深堀り、ご紹介。

ダイナミックな自然と動植物の多様性に圧倒される地

先月の南アフリカ記事はいかがでしたでしょうか? ひとりでも多くの方が、南アフリカを身近に感じていてくれていたら嬉しいと思い…先月に引き続き、今回も南アフリカの魅力を皆さんに沢山届けられたらと思っています。

南アフリカは、現在12件の世界遺産はもちろん、動物達の楽園であり日常のサファリや、民族による豊かで歴史ある文化など、見どころ満載です! ここでしか出会う事の出来ない野生動物たちとの出会いに心が昂まり、サファリで見た夕日は一生忘れる事のない光景として、目と心に焼き付きました。

目の前に広がる南アフリカの広大な地で、無数の野生動物達の日常を覗くことができる貴重な時間。

さて、それではまず世界遺産検定マイスターとして、南アフリカで初めて登録された世界自然遺産の【イシマンガリソ湿地公園】をご紹介させて下さい! こちらは私が以前、BS12「NEXT TRIP」で訪れた最初のロケ地でもあり、セントルシアでのカバクルーズをはじめ、個人的にとても印象に残っている場所の一つです。

今回は南圭介の世界遺産検定マイスターQuizからスタート!

Q「イシマンガリソ」とは現地の言葉(ズールー語)で何という意味でしょう?

  • a. 雄大
  • b. 希少
  • c. 驚異
  • d. 幸福

正解はーー【c】の「驚異」
まさにイシマンガリソ湿地公園のダイナミックな自然と動植物の多様性は、驚きに満ちています。アフリカでサンゴが見られる南端であり、「生きた化石」であるシーラカンスの生息も確認されています。

カバクルーズの際には、カバが船と並走していて、まるで私たちを先導してくれているかのよう。その後…何よりも驚いたのは、セントルシアの街には夜になるとカバがエサを求めて現れるという!

大きい犬…じゃありません! 街中、それも車道に悠然とカバが散歩? この日常が非日常で、昂まります。

ロケ初日の夜、食事を終えた後、「まさかカバが歩いてたりしないよね」と話していた矢先に、しっかりと我々の前にも現れてくれました(笑)。夜ということ、そしてもちろん緊張感ある状況での貴重な1枚でしたので、写真が鮮明では無くて申し訳ないですが、Welcome Hippoしてもらえてテンションが上がりました!

【南アフリカ共和国/南的見どころ1】生命の力強さを感じるサファリ

南アフリカの紙幣にも描かれているビッグ5(ゾウ・サイ・ライオン・バッファロー・ヒョウ)といざご対面。バギーに乗っているとはいえ、剥き出しの開放感のなか、目の前を闊歩するライオンやゾウはとても逞しく、緊張感が走りました。

手の届くところに象の群れ! 歩く音はもちろん息遣いまでしっかり聞こえてきます。

生命と向き合えた貴重な瞬間でしたね。今回はクロヒョウこそ会えなかったですが、これは「またサファリに来てね」と言われていると思い、次回のお楽しみに。サファリという広大な土地において、動物達の日常にお邪魔させて頂く事が出来て本当に良かったです。

温暖な場所でペンギンを見る事が出来て驚きです! 愛らしいペンギン達に、とても癒やされました。

僕たちが動物たちを見ているのではなく、僕たちが動物たちに見られている。——途中からこのような気持ちになりました。地球で生活していると人間主観で物事を考えたり行動したりする事が多くなってしまうかもしれませんが、大自然のサファリでは、自分をとても客観視出来た気がします。さらに南アフリカでペンギンに出会えたことにも驚きました!

【南アフリカ共和国/南的見どころ2】歴史あるズールー族の文化に触れる

他民族国家である南アフリカ。今回、ズールー族の文化に触れる事が出来る場所へ。

こちらではズールー族のダンスを見学する事が出来ます。ズールー族のダンスは力強さとしなやかさを併せ持っていて、声を出しながら高まりあっていくダンスとソウルに、僕の心も昂りました。そして気が付いたら僕も一緒に踊る事に(笑)。しかもきちんと衣装も着させて頂きました。皆さんと一緒に踊っていくなかで、心と体が開放。最高のコミュニケーションが取れた気がしています。海外だからこそ飛び込める瞬間、開放感を得られる瞬間があると思います。これもまさに「旅」の醍醐味ですね!

今回、南アフリカでは世界遺産はじめ、自然と文化の尊さや、食事、そしてもちろん人の温もり。たくさんの「ギフト」を頂く事に。南アフリカでしか体験出来ない野生動物との触れ合い。広大なサファリの中に身を置く事によって、地球は人間だけのものでなく、草木、動物、すべての生命のものだと、改めて実感。人生観の変わる、かけがえの無い豊かな経験に"感謝”という文字が浮かんだのです。南アフリカならではの豊かな物語。この記事を読んで下さった皆様が、南アフリカをより身近に感じ、興味を持って頂けたら嬉しいですし、この記事が皆様にとっての「ギフト」になってくれていたらとても嬉しいです。

ぜひ皆様も南アフリカで実際に文化、自然、動物と触れ合って、この場所だからこその尊い時間を過ごして頂けたらと願っております!

〈南の旅〉はまだ続きます。
皆様ぜひこれからも一緒に「旅」をしましょう!

今回訪れた「南アフリカ」は――

南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の最南端に位置する多様な文化と自然が特徴的な国。11の公用語を持ち、様々な民族が共存する多文化社会。かつてはアパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策が行われていましたが、1994年にネルソン・マンデラ氏が大統領に就任し、民主化が進む。アフリカでも最も工業化が進み、ダイヤモンドや金の産出国としても知られると同時に、美しい自然景観で多くの観光客を魅了。

南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
YouTube www.youtube.com/@minamitravel2023

TEXT=南圭介

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