今月の「香里奈が考える今、できること」は、変形や不揃いなど、さまざまな理由で出荷規格から外れてしまう「規格外野菜」について考える。フードロスにも繋がるこの問題を意識し、改めて野菜の買い方と選び方について4つのアクションを香里奈と一緒にチェックして。
1. 信頼できる八百屋を見つける
農家と直接取引している八百屋には、たとえ規格外でも旬の美味しい野菜や果物が並んでいる。地元で生産されたものをいただくことは、輸送にかかるエネルギー削減にも繋がるそう。
九百屋 旬世 豪徳寺店
「野菜や果物、第一次産業を通じて、人々の生活をより豊かにさせたい」という想いで八百屋+飲食を展開する旬世。豪徳寺店では、地元・世田谷の農家の野菜を直売することで、都市農業を応援している。
https://shunse.net/
2. 食品宅配サービスを利用する
見た目だけで“訳あり”と区別されてしまう野菜たちを、積極的に提供している宅配サービスが急増中。お財布にも優しいお得な商品が多く、もちろん品質と安全も保証付き!
〈左〉みためとあじはちがう店
日本一の青果市場、大田市場からの直接購入サービス。お得な「おまかせ2000円パック」は品目数は日替わりで、多いときは15~17品目というボリューム。正規品でも売れ残ると廃棄になってしまう商品を積極的に使用。
〈右上〉Oisix
天候影響による規格外品、豊作品、事情により余ってしまう食材をお手頃価格で提供。畑の状況で商品や値段は常に変動しているので、購入時にはサイトをしっかりチェックして。
〈右下〉坂ノ途中
天候や農家によって姿が違う、個性豊かな野菜たちは、化学合成農薬や化学肥料の力を借りずに丁寧に作られたもの。定期宅配以外にも、1回お届けのお野菜セットが選択可能。
3. 加工食品を購入する
野菜や果物を加工して、新たな食品に再生。本来であれば廃棄処分だった食材を無駄なく使用し、野菜の美味しさも凝縮されている。
乾燥野菜
規格外野菜を使った乾燥野菜ブランド、OYAOYA。京都産の野菜の旨味をギュッと凝縮した商品からは、新しい野菜の美味しさを発見できる。
野菜シート
VEGHEETはフードロス削減や農家支援など、サステナブルな視点から生まれた食品。溶かしたり混ぜたり、食べ方もいろいろ!
4. アップサイクルに注目する
ファッション業界でも、廃棄野菜や果物を活用した取り組みが話題。ヴィーガンレザーやエシカルな染料に生まれ変わり、おしゃれを彩る。
フルーツレザー
廃棄果物やジュースを搾ったあとの残滓、実を収穫したあとの葉などを利用したエシカルなアップサイクル商品も続々登場。
服の染料
規格外野菜や廃棄野菜などから抽出された染料で、衣類や靴、バッグなどを染色。優しい色合いに染まり、色落ちもしにくい。
「見た目の美しさ=美味しさって判断しがちだけれど、野菜もひとつひとつ個性があっていいし、それをいろいろな方法で受け入れていくべきだと感じました。人と同じ、野菜だって多様性の時代ですよね!」(香里奈)