今月の「香里奈が考える今、できること」は、創業100周年というアニバーサリーを迎えた、エスビー食品へ企業訪問! いつの時代も私たちの食卓を支えてくれた、スパイス&ハーブをはじめとするたくさんの製品。香里奈が製品のひとつひとつ手に取りながら、未来に向けた取り組みについて伺った。
美味しさだけでなく、健やかで明るい未来をカタチにしていく
今回お伺いしたのは、私たちの食卓を支えてくれる製品を生み出し続けるエスビー食品。エスビー食品の取り組みや今後の展開を広報・IR室 マネージャーの浜元美和さんに伺った。
香里奈 100周年おめでとうございます。エスビー食品の製品ラインナップを一挙に拝見して、我が家でも使っているものばかりでうれしくなりました! いつもありがとうございます(笑)。こんなにも長く、消費者に愛され続けた理由は何だとお考えですか?
浜元さん(以下、敬称略) こちらこそ、いつもありがとうございます。当社は、企業理念『食卓に、自然としあわせを。』のもと、「地の恵み スパイス&ハーブ」の可能性を追求し、美味しく、健やかで、明るい未来をカタチにすることを目指して、日々活動をしています。創業者・山崎峯次郎は1923年に日本で初めて国産カレー粉の製造に成功しました。その後、家庭用コショーやガーリックパウダー、チューブ入り香辛料、カレールウなどさまざまな商品を発売し、日本の食文化の発展に貢献してきました。
「お客様に喜んでいただくだめに、ただひたすらまっすぐに“本物の美味しさ”を追い求める」という意味の創業理念『美味求真』は、現在も脈々と受け継がれており、このものづくりへのこだわりこそが、100年もの間、事業を続けてこられた大きなポイントだと考えています。
香里奈 本物の美味しさの追求、そしてSDGsに向けた取り組みにも積極的ですよね。
浜元 はい。安全で、人権や環境、コンプライアンスに配慮した原材料の調達に取り組んでいます。有機JAS認証や、国際フェアトレード認証の取得は、その取り組みのひとつです。
香里奈 よく耳にする有機栽培やフェアトレードという言葉、わかっているようで、実はしっかり理解できていない人も多いと思うのですが、改めて教えていただけますか?
浜元 有機栽培とは、生産地の土壌や水、生態系への負荷が少ない農法のことです。有機栽培を推進する取引先との信頼関係に基づいた調達を継続して行うことにより、持続可能な産地の保全への貢献に繋がると考えています。またフェアトレードとは、開発途上国の原材料や製品を適正な価格で継続的に購入する公正取引のことを指します。スパイスやハーブを生産している途上国の小規模生産者・労働者の生活改善と自立を促し、スパイスやハーブの生産を続けられる環境を整えることに繋がる取り組みです。当社では、オーガニックスパイスシリーズの一部として、フェアトレード認証の製品を販売しています。
香里奈 最近は私の周囲でも“エシカル消費”への関心が高まっているのを実感します。有機JAS認証ラベルや国際フェアトレード認証ラベルなども意識するようになりました。
浜元 まず意識することが、エシカルアクションの第一歩ですよね。今、「食」を取り巻く環境は気候変動や自然災害などのさまざま脅威や、経済・社会情勢の変化から、不確実性が高まっています。サステナビリティへの取り組みは不可欠であり、今後も大きな課題と考えます。
香里奈 浜元さんにお話を伺って、ますますエスビー食品の製品に対して、信頼と安心感が増しました。最後に今後の展開やビジョンなどがあればお聞かせください。
浜元 当社は、2030年を目標として安全・人権・環境・コンプライアンスに配慮した持続可能な調達を目指しており、フェアトレードや有機認証スパイス・ハーブの調達の取り組みもそのひとつです。お客様の認知や理解をさらに広げていけるような活動を、これからも意欲的に続けてまいります!
フェアトレードの仕組み
人権や環境に配慮して作られた農作物を、「適正価格」で「継続的に取引」すること。公正な取引により、生産者やそのコミュニティの生活向上に繋げていく。エスビー食品のスパイス調達部門は、定期的にスパイス産地であるスリランカを訪問!
種類豊富な有機スパイス・ハーブ
安全・安心・環境に配慮し、有機JAS認証のスパイス・ハーブをラインナップした「ORGANIC SPICE」シリーズ。“本物の美味しさ”を届けます。
エスビー食品
カレーや香辛料などを製造・販売する日本の大手加工食品メーカー。1931年、ヒドリ印に「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字「S&B」を併記し商標したことが、エスビー食品の名前の由来。1923年の創業から、今年で100周年!
https://www.sbfoods.co.jp/