フリーアナウンサーの青木源太さんによる美容×コミュニケーションにまつわる連載。18回目の今回は、顔のテカテカと脂ギッシュにまつわる話。
vol.18 脂ギッシュな僕
朝晩欠かさずやる洗顔。僕は最近、その洗顔に対する意識を高めています。きっかけとなったのは、先日とある美容ウェビナーの司会をして、洗顔について改めて考える機会があったこと。自分のなかで洗顔に対する勘違いがあり、そこから見えてくる大切なキーワードがありました。今振り返ると毎日やるからこそ、どこかおざなりになっている部分もあったと思います。そこで、このコラムでも2回に分けて洗顔についてお伝えしていきます。
男性でも女性でも、基本的なスキンケアは「洗顔→保湿→UVケア」という流れです。つまり洗顔はそのファーストステップとなります。しかし、そもそも男性と女性では肌質に違いがあることを抑えなければいけません。
男性と女性の肌を比べると、男性の肌は女性の肌よりも水分蒸発量が2倍以上なので、肌に含まれる水分量としては女性の約6割ほどになると言われています。カッサカサです。男性の肌は乾燥しやすいのです。肌に含まれる水分が少ないと、それを逃すまいと多くの皮脂が分泌されます。その皮脂分泌量は実に女性の3倍です。ギットギトです。
僕は年々歳を重ねるごとに皮脂分泌量が増えているような気がしていましたが、テカテカと脂ギッシュには見えてもその分肌は潤っているのだと思っていました。でもそれが実は大きな勘違い。実際はその逆で、乾燥しているから皮脂が分泌されるのです。一つ目のキーワードはこの「乾燥と皮脂分泌」です。皮脂分泌が多いと毛穴詰まりや黒ずみ毛穴などの肌トラブルにも繋がってしまいます。
一番の敵である乾燥から逃れるためには、保湿が何より大事で、洗顔後に化粧水で潤いを与え乳液でしっかりと閉じ込める必要があります。肌に十分な水分が含まれていないと、皮脂が分泌されてしまうからです。
そして、化粧品に限らずシャンプーやボディソープでも「男性向け」にはメントール成分が含まれるものが多いです。メントールが含まれると、確かにスースーとした爽快さがあって使用感は気持ちが良いけれど、その分乾燥を呼んでしまう面もあります。となると、乾燥すると皮脂分泌が増えるという悪いサイクルに入ってしまいます。
さらに僕がかつて使っていた洗顔料は、これに加えてスクラブ成分入りでした。目にはっきりと見えるくらい大きなスクラブを、泡立てもそこそこにゴシゴシと力を入れて洗ってしまっていました…。
実はこれも大きな勘違い…。そう、もう一つ大切なキーワードは「摩擦と泡」。これに関しては次回考えていきましょう。