フリーアナウンサーの青木源太さんによる美容×コミュニケーションにまつわる連載。第16回目の今回は、シャンプーについて。
vol.16 シャンプー改革のススメ
僕が全身を脱毛している話はこのコラムでも何度もお話ししていますが、その裏返しで、脱毛を始めてから「今ある毛は、今以上に大切にしよう」とも思い始めました。それが髪の毛であり、最も意識を変えたのはシャンプーです。
シャンプーについて、僕は根本的に勘違いをしていたことがあります。それは「洗えば洗うほど、髪と頭皮はキレイになる」ということです。かつては朝起きてすぐにシャワーを浴び、ジムでの運動後、そして夜の入浴時と、1日に3回シャンプーをすることもあるくらいでした。その度にスッキリするし、自分の頭皮が清潔に保たれているのだと思い込んでいました。
しかし、とある番組で専門家の先生から教えてもらい、「ある程度必要な脂もある」ということを学びました。もちろん頭皮に余分な皮脂が溜まることは良くないのですが、シャンプーを何度もしてしまうと必要な保湿成分まで取りきってしまい乾燥に繋がるので、結果的にフケやかゆみの原因になってしまいます。朝シャワーを浴びる人で言えば、シャンプーは使わずに、お湯で流すくらいで良いそうで、それでも余分な皮脂は取れます。
加えて夜の入浴時、シャンプーをする前にお湯のみで髪や頭皮を洗う「予洗い」に時間をかけるようになりました。それまでシャンプーをする前に髪を濡らすという行為は、単に「泡立てるために必要だから」という理由でした。バシャバシャと濡らしたらすぐにシャンプーを使っていました。TVの収録でメイクをするときなど、ワックスをつけたあと、スプレーなどでガッチガチに固められているときもあります。今までそんなときはシャンプーで二度洗いをしていましたが、入念な予洗いをしてみると、シャンプーは一度でも十分に落ちることがわかりました。
僕にとって髪の毛は年老いても長く一緒にいたい存在です。日々の暮らしの中で、時間をかけて大切にしていこうと思います。