表現者という道を歩み始めて3年。俳優として常に真摯に役柄と向き合う眞栄田郷敦さん。この秋公開のホラー映画『カラダ探し』に出演。演じることから得られる喜びとは――心の機敏を絶妙に表現した作品に対しての想いを語る。
初挑戦のホラー作品への想い
初めてのホラー作品となった映画『カラダ探し』が2022年10月14日に公開。ウェルザードのホラー小説を羽住英一郎氏が映画化。学校にいるはずのない幼い少女から「ワタシのカラダ、探して」と不気味な言葉をかけられた高校生・明日香(橋本環奈さん)が、クラスメイトとともに全身が血で染まった“赤い人”に殺される日を繰り返す。明日を迎える唯一の方法は、バラバラにされたカラダのすべてを見つけ出すこと…。郷敦さんは明日香の幼なじみでクラスの人気者・伊勢高広を演じた。
「登場人物のみんなが心に何かを抱えている。ちょっとした引っかかりやモヤモヤなのですが、思春期の彼らからするとそれはとても大きなこと。そんなメンバーでカラダ探しを一緒に行い、そこから芽生える友情や絆も描き出しています。ホラー作品ですが、キラキラする青春が美しい映像で生き生きとちりばめられていて、すごくいい作品だなと思いました」
ひとつの役を演じるたびに何かを得ている感覚が確実にある
初のホラー作品、その挑戦は想像力だった。
「CGで完成させる部分も多かったので、想像力がいつも以上に大事でした。この映画は、高校生のリアルな心情をフィーチャーしながら、交わることのなかった6人がカラダ探しを通して、ちょっとずつわかり合って交わっていく――大変な撮影を一緒に乗り越えることで、なんとも言えない気持ちになりましたし、完成した映画を観たときは最後、涙が出そうになったり。ホラーなので怖いけれど、ポジティブなものも見つけられるはず」
作品ごとに異なるキャラクターを演じる郷敦さん。役柄に合わせて、どのように役と自分自身を近づける心の調整を行うのだろうか。
「役と自分自身を合わせていくというのは、あまり考えたことがなく…どれだけ役作りをしたとしても、結局はどこまでも“自分”だから。自分の見た目を変えられるわけではないし、声はある程度なら変えられるとして…でも限界はあるし。どこまでいっても自分の個性が絶対に役に乗ってくると思うんです。でもひとつの役を演じるたびに、何かを得ている感覚は確実にあって。それが、自分のなかの原動力のひとつになっていると思います」
『カラダ探し』
小説投稿サイトで人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には漫画版が累計閲覧数1億回を記録。そして、コミックスはシリーズ累計発行部数340万部を突破したZ世代のバイブル的ホラーが待望の実写化! 橋本環奈、眞栄田郷敦を筆頭に、圧倒的な人気を博す若手キャストが集結。観始めたら止まらない、超刺激的ループ型ホラー。2022年10月14日(金)全国ロードショー。
眞栄田郷敦(まえだごうどん)
2000年1月9日生まれ、アメリカ・カリフォルニア出身。’19年、映画『小さな恋のうた』で俳優デビュー。同年TBS系「ノーサイド・ゲーム」でドラマ初出演。その後、ドラマ「プロミス・シンデレラ」、映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』『東京リベンジャーズ』などに出演。今年放送の「カナカナ」では、連続ドラマ初の主演を務める。また、10月24日(月)22時から放送されるドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系22時〜放送)に出演。
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