ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)が毎週木曜よる10時から放送中。先週の第5話で物語は折り返しを迎え、日本中がなつ美&瀧昌夫婦に熱狂中! 毎回SNSでトレンド入りを果たすほどの大人気ドラマについて、“瀧昌さまの中の人”・本田響矢さんにインタビュー。特別にオフショットも公開します♡
役に釣られるように不器用に…?!

――現在、BS-TBS木曜ドラマ23「すぱいす。」も放送されています。同時期の放送になりますが、撮影期間は重なっていましたか?
撮影日は被っていないのですが、クランクアップしてすぐに髪を切りにいきました。「すぱいす。」はルーズな服装で姿勢も悪くてという役柄だったので、瀧昌としてインした最初の方は長時間姿勢を正していたこともあって背中が痛くなりました(笑)。
――明るくて楽しい撮影現場だと伺っています。そして、イジられ役だとも…。
僕も芳根(京子)さんも人見知りだということもあったのですが、今はすっかり打ち解けて現場全体にすごく良い空気が流れています。本当に和気あいあいとしたステキな現場です。僕がイジられるのは最初から。瀧昌が不器用だからなのか、僕自身もどんどん不器用になってしまっていて(笑)…本当にありがたいですね。
――連日の撮影ですが、撮影中の楽しみはなんですか?
ドラマの中で食べるご飯です! 昭和初期の食事ってどういうものを食べていたのか、ネットで調べてもあまり目ぼしいものがなく、密かに楽しみにしていました。そうしたら、これは例ですが、煮魚に揚げ豆腐、お味噌汁とご飯という、意外と現代と変わらない食事だということが分かって。僕自身、和食がすごく好きでよく食べているので、毎回楽しみに撮影しています。
——瀧昌を演じていてご自身に起こった変化はありますか?
反響の大きさをすごく実感しています。SNSでの反応もそうですし、ファンの方も、身内や友達も、たくさんの方にこの作品を観ていただいていて本当に嬉しいです。あと、この間TGCの会場で僕のことを「響矢くん」ではなく「瀧昌さま!」って呼んでいただいたんです。この作品の影響力を感じましたし、作品ひいては瀧昌のことを好きでいてくれているということを直接感じた瞬間でした。

役を通して知る、昭和11年の魅力
――本田さんが演じる瀧昌は昭和に生きる海軍の男性です。事前に準備したことはありますか?
自分なりに昭和初期のこと、海軍のことを調べました。演じるうえで時代背景を知っておく必要があると思い、実際に当時に起こっていたこと、物語のなかで手紙を送り合う描写もあるので、より身近に感じるために手紙を送るための当時の料金などを調べました。
また、海軍に勤める方がどんな仕事をしていて、どんな軍艦に乗っていたのかを知るために、当時使われていたという軍艦に乗りにいきました。その軍艦の中が資料館みたいになっていたのですが、軍服や当時の日記が展示されていてすごく勉強になりました。
――昭和初期と現代の違いをどのように感じていますか?
改めて、連絡手段の進化を実感しています。今はすぐに携帯でメールを送れるし電話ができますが、当時は離れていたら声を聞くことはできないですよね。海軍というお仕事をしているからなつ美さんと離れている時間が多いこともありますが、現代より“会えること”に重みがあるように思います。お芝居をしていて、「今日会える!」という気持ちの重さを感じました。
——昭和という時代の魅力はなんだと思いますか?
瀧昌となつ美さんが過ごす日常に幸せがたくさんあることです。たとえば、この後のお話で瀧昌となつ美さんが喫茶店に行くんですが、「カステラだ!」とか「ケーキだ!」と、今では当たり前のようなことが新鮮で興味津々なんです。ふたりにとって初めてのこと、ふたりの目にはすごく輝いて見えるものがたくさんあるので、そういう瞬間が本当の意味で幸せなんだと思いました。

「撮影が終わる頃には成長していたい」
——本田さんは瀧昌の人柄のどういう部分を魅力に感じていますか?
なつ美さんへの想いの強さです。不器用ながらに頑張って伝えようとして、ちゃんと届けられたり、たまにすれ違ってしまったり。なつ美さんのことだけを見ている“眼差し”はすごくステキだと思っています。お芝居をしていて、それがなつ美さんに伝わっていたらいいなというふうに思っていますし、視聴者の方々にも「瀧昌はすごくなつ美さんのことを想っているよね。幸せなふたりだよね」って思っていただけたら嬉しいです。
——それを表現するために意識していることはなんですか?
なつ美さんのことをただただ愛おしく見つめています。愛おしく思う気持ちがそのまま目に宿って、画面に映っていればいいなと思います。
——話数を重ねるたびに瀧昌の変化が見られます。どのように瀧昌の人物像を作り上げていますか?
瀧昌は最初、感情が表に見えてこないような人物だったので、監督からも「出しすぎないほうがいい」とおっしゃっていただいていました。それがなつ美さんと出会うことによって、なつ美さんのおかげで、感情表現が豊かになって、今では嬉しいときは嬉しい表情をできるようになって演じていて楽しいです。僕自身、感情が分かりやすい性格なので(笑)。台本を読んでいるだけでは分からないことがたくさんあるので、監督と話したり芳根さんに相談させていただいたり、現場で生まれるものを大事にしています。僕は想像していなかったなつ美さんの表情だったり、セリフ以上の言葉だったりが、瀧昌を魅力的な男性にしてくださっていると感じています。
——この作品に心血を注いでいますが、クランクアップのときのご自身をどのように想像しますか?
毎日本当に頭をフル回転させて撮影に臨んでいます。だから、インした時よりもいろんな意味でいろんな部分が成長していたらいいなと思います。人としても俳優としても成長したい、成長していられるように頑張らないと!と思っています。
——最後に、このあと第6話の放送が控えています。オンエアを楽しみにしている読者にメッセージをお願いします!
僕たちが生きている令和は本当に便利な時代ですが、これが当たり前ではない昭和11年という時代を生きる夫婦のお話です。作品の端々にそれが散りばめられていて、そういう時代背景がこのふたりをかたどっていると思うので、それを魅力に感じていただきながら、僕たちふたりをより愛してくださったら嬉しいなと思います。
そして今週放送される6話は深見(役・小関裕太さん)と芙美子さん(役・山本舞香さん)のデートを僕たち夫婦がこっそり追いかけることに…。また、なつ美さんの実家に行って家族と対面するシーンもあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。話を重ねるごとに夫婦としての輪郭がより濃くなって夫婦らしくなっていくので、この先どうなっていくのかぜひ見守ってください!
ドラマ「波うららかに、めおと日和」
出演/芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)/森カンナ、高橋努、紺野まひる/生瀬勝久、和久井映見 他
原作/西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
制作著作/フジテレビ
※フジテレビ系にて、毎週木曜22:00放送中!
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