幼少期に過ごしたL.A.のベニスビーチなど、海の文化を吸収して育った俳優・眞栄田郷敦さん。心のなかに刻まれた夏の思い出をたどるべく、海辺で過ごす彼の夏休みをクローズアップ。
サンタモニカビーチと金の像
海は父親が好きだったので、家族でよく一緒に遊びに行っていた。
今でもとても覚えているのは、L.A.のサンタモニカビーチに行ったとき。
全身をゴールドに塗った人が、台の上に固まったように立っていて。父親が僕にコインを渡しながら、「あの“金色の像”の所に置いてきなさい」って。お金を置きに行ったら、急に動き出してものすごくびっくりした。
まだ子供だったから、それが本物の像だと信じ込んでいたから、なんか、すげえなって(笑)!
撮休日の過ごし方
仕事が終わり車に乗った瞬間が、一番脱力している時間かもしれない。
車のドアをバタンと閉めたその一瞬が、けっこう好き。
自宅に帰れば、また仕事のことを自然に考えてしまうから、車に乗っている30分とか1時間の移動時間はあえて何も考えないようにしている。
自宅ではソファーに寝転がっていることが多いかな(笑)。
昨日は久しぶりに仕事が休みだったから、気が済むまでひたすら寝て(笑)、夕方からジムへ。
夜になったら自然に、次の作品に向き合う準備をしていました。
京都の夏。部活の夏。
幼少期は、夏休みになると日本に帰って来ていました。
だから夏は、日本の思い出がたくさんある。
母親の実家が京都だったので、お祭りによく行っていたのを覚えてる。
トイレに行きたくなって、でも和式トイレの使い方がわからなくて…
できなかったから、わざわざ家に戻ったり(笑)。
中学・高校時代の夏休みは、部活に熱中。
夏にコンクールがあるので、けっこう追い込んでいる感じでした。
吹奏楽部は、夏が踏ん張りどころでしたね(笑)。
テニスの王子様に憧れて
テニスは一時期、すごくハマったスポーツ。
小学生のときにダンボールでピコピコハンマーみたいなテニスラケットを自作して、卓球のボールを使い、ひとりで遊んでいました(笑)。
超人的なプレイをする、アニメ「テニスの王子様」が大好きで。
僕もそういうことがしたくて、テニスに夢中になったんです。
その後も友達とよく一緒にテニスをしていました。
今やっている運動は…、歩くことくらいかな。
休みの日には30分〜1時間くらい歩いています。
撮影現場には自分で作った弁当を持参して、ストイックにならない程度に、ちょっとずつ体づくりを。
眞栄田郷敦(まえだごうどん)
2000年1月9日生まれ、アメリカ・カリフォルニア出身。2019年、映画『小さな恋のうた』で俳優デビュー。同年TBS系「ノーサイド・ゲーム」でドラマ初出演。その後、ドラマ「プロミス・シンデレラ」、映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』『東京リベンジャーズ』などに出演。今年放送のNHKドラマ「カナカナ」では、連続ドラマ初の主演を務める。ウェルザードの小説を羽住英一郎が映画化したループ型ホラー『カラダ探し』が、10月14日全国公開。また、10月から放送されるドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系 22時〜放送)に出演。