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MYSELFウェルネス

2023.11.21

自分のイライラを上手にコントロールするための「前向きな会話術」

“わたしの心地よさ”を基準に行動することが、ウェルビーイングに生きるカギになる。そのために、もっと自分自身を知る = 自分のトリセツを手に入れませんか? 保健学博士の島田恭子さんがナビゲート。今回は「前向きな会話を生み出す基本」について。【連載「自分学 わたしのトリセツ」】


vol.12「前向きな会話、できてますか?」

自分学

前回のお話で、私たちのキモチはどうやって生まれるのかを見てきました。

何か出来事が起こった(上司にガツンと怒鳴られた)とき。

A子:ひどい!と考える→悲しいキモチ→すねる
B子:チャンス!と考える→発奮するキモチ→改良案を検討する

人それぞれの考え方が、キモチを変えていくことを知りました。だからまずは変えやすい“考え方にアプローチ“することでした。

キモチは時として厄介なもの。なかでも扱いづらいのが「イライラ」の感情です。

感情の円環モデル、というのがあります。喜怒哀楽…といいますが、実は私たちの感情は30種類近くあることが示されています。なかでも不快かつ覚醒レベルの高い“イライラ”や“怒り”のキモチは厄介ですよね。

とかく生きづらい現代社会。仕事が忙しいと厄介な問題が増えて、気付いたら戦闘的なキモチになりがち。街角でお店で、イライラをぶつける人たちも増えていて、カスタマーハラスメントという言葉も聞かれるようになりました。プライベートでは気のおけない関係だからこそ、家族や友人とついギスギスしてしまうことも多いでしょう。

ーーこんなイライラ、実は大切で、心身の疲れのサインだったり、やる気の源になったりと大切なキモチ…なんですが、弊害も多いんですよね。そこで今回は、イライラを抑え込むことなく、いつもの“ある行動習慣”を意識することで、うまくキモチを扱う術をお伝えしましょう。

コミュニケーションという発明品

日々の営みのなかで、私たちが多くの時間を費やしている行動とは? ーーそう、人とのコミュニケーション=対話です。私たちは日々結構喋っています。ある調査によると、私たちの1日の平均会話時間は約6時間超え(国立国語研究所、2017)、別の米調査によると男性で平均7000語、なんと女性で2万語を駆使していると言われています。相手にキモチを伝え、相手のキモチを受け取る。人類が生み出したものすごい発明品、それがコミュニケーションです。

カウンセリングをしていると感じます。人は本当の意味でただ誰かに話を聴いてもらえたとき、とっても気が楽になるんだと。つらいとき、困ったときに、お酒じゃなくグチを言える誰かがいてくれたら、全国のアルコール依存症はずいぶん減るんじゃないかとも思います

ただこの、人と人とのコミュニケーションが、往々にしてトラブルの種になってしまいます。イライラしたとき、それをそのまま乗せて会話をすれば、当然、相手は不快になりますよね。イライラしても、がまんすることなく、伝えられたら最高。

そこで今回は、ギスギスの生まれにくい対話の秘訣「アサーション」という心理技法をご紹介します。

コミュニケーションは、主張と威圧で見る

私たちの対話は、主張と威圧の度合いで決まります。話す内容をどのくらい言葉で主張しているか・していないか、そして、どのくらい相手を威圧しているか・していないか、です。

島田恭子連載

ご自分のトークを振り返ってみてどうでしょう。

自分の思いをどのくらい“言葉で主張”し、“相手を威圧”しているか? 当然、相手を威圧することなく、自分が伝えたいことをしっかり言葉で主張するのが、良いコミュニケーション(アサーション:適切な自己表現)なのですが…。うーーん、それがなかなかむずかしい! 往々にしてそうじゃない言い方ばかりしています(反省)。

不満があるとき「言わなくてもわかってよっ」とばかりに、バンッと扉を強く閉めて無言で立ち去ったり(主張しないで威圧するタイプ)、「どうせ言ってもわからない。私が我慢すればいいわけね…」なんてスネてみたり(主張もしないし威圧もしないタイプ)、「なんでわかってくれないの? ガミガミ…(延々と続く)」と怒ってみたり(主張するけれど威圧的なタイプ)。気を許せる親しい間柄であればあるほど、こんな残念なコミュニケーションをしてしまいがち。そんなとき、これからご紹介する“4つのき”をイシキして、「威圧はしないけどちゃんと言いたいことは主張できる」ようなコミュニケーションスタイルを身につけるのがオススメです。

良質な会話が生まれる〈4つのき〉

自分の言いたいことはちゃんと主張するけど、威圧はしない。お互いそんな良質な会話ができるようになると、対人関係のトラブルが格段に減ります。要はイライラしていてもそれを抑え込むのではなく、その思いを威圧せず主張するテクニックさえ身につければいいということ。

そんなときにぜひイシキして欲しいのが“4つのき“です。

たとえば繁忙期に、さらなる仕事を頼まれたとき。

1 客観的事実:今手持ちの仕事で手一杯の状態です。
2 キモチ:会社も余裕がないのはわかっているのですが、私も余裕がなくて困っているんです。
3 期待:手分けして行うか、他部署から応援をいただけたら受けられるかもしれません。
4 協調:もしくは、スケジュールを少しだけ柔軟にするのは可能でしょうか。

ーーとこんな感じ。4つの頭文字をとって「4つのき」です。

イラっとしてすぐに言い返したり、不満なキモチを我慢するより、言い分も通りやすく、前向きな関係になること請け合いです。実際のトレーニングでは、自分の主張を威圧せず、落ち着いて、この順番で言うのを何度も繰り返し練習します。いったん頭にこの枠組みが入ると、一見難しいと感じる相手との対話も、スムーズにできるようになります。

女性の会話は2万語。毎日の会話でいくらでもトレーニングできますね。お友達や家族との会話に。仕事でも趣味仲間とでも。ぜひお試しください。

島田恭子(しまだきょうこ)
医学や心理学の知見を、女性のウェルビーイングに役立てたいと活動中。東京大学大学院でこころの予防医学を学び、保健学博士となる。(社)ココロバランス研究所代表。
https://customer-harassment.org/kyokoshimada/

TEXT=島田恭子

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