ショーツそのものが液体を吸収してくれる、生理用“吸水ショーツ”をご存じですか? 日本ではこの1年ほどの間にさまざまなメーカーから発売され「ナプキンの悩みから解放される」「生理中の新しい選択肢」と注目を集めています。今回は、GINGER WELLNESS LABOメンバーが複数メーカーの製品をお試し! 使ってみた感想をレポートします。
試したブランド
メンバーがはき比べた吸水ショーツは以下の4ブランド。ブランド別に詳細をレポートしていますので、ぜひチェックしてくださいね。
Bé-A(ベア)
EvaWear(エヴァウェア)
MOON PANTS(ムーンパンツ)
HUG you(ハグユー)
以下では、どのメーカーにも共通する吸水ショーツのメリット・デメリットなどを、【使い心地】【性能】【お手入れ】【コストパフォーマンス】【選び方】の観点からご紹介していきます。
【使い心地】ナプキンとどう違う? →交換の手間はもちろんムレやかぶれも軽減!ただし長時間つけっぱなしに抵抗がある人も
気になるのはやはり使い心地。快適!と太鼓判を押す人もいれば、多い日はナプキンの方がいいと感じる人もいるようです。
「しっかり吸水力があって、生理中であることを忘れてしまうくらい快適に一日を送ることができました。特に私の場合、ランニングなど運動をする機会が多く、ナプキンだと漏れや汗によるムレ、かぶれが気になっていたのですが、吸水ショーツで解決。運動のときにいちいち生理を気にする必要がなくなったのは気持ちの面でも大きな変化でした。もっと早くに吸水ショーツと出合っておけばよかった!」(塩谷祥加さん)
「私は経血を含んだショーツをずっと肌につけていることに抵抗がありました。でも今回試してみて、生理中にたびたび起こっていたデリケートゾーンの肌荒れが減ったのはうれしかったです。さまざまなタイプのショーツが出ているので、自分の体に合ったものを選択することで、少しでも生理中の不快感が軽減できると思います」(松村美那子さん)
「私は今、赤ちゃんを育児中なので、トイレすら自分のタイミングで行くことができません。吸水ショーツがあれば、ナプキン交換の手間も減り、漏れの心配など気持ちの面でのストレスも減ると感じました。トイレではき直した際に、吸水部分が若干ひんやりするのが惜しいところ。今後もさらに改良が進むことを期待しています」(秦望さん)
【性能】多い日でもショーツだけでいけるの? →経血量には個人差が。少なめな人なら一枚でOK!
1回の生理で出る経血量は20〜140ml(日本産婦人科学会による正常値)とかなりの個人差があるとされています。少なめな人なら吸水ショーツさえあれば生理を乗り切れそう。普通〜多い人は、ナプキンやタンポン、月経カップなどと併用すると◎。
「私は経血量が少なめということもあり、120ml吸収のBé-A(ベア)であれば2日目でもショーツのみで過ごすことができました。多い方はナプキンなどと併用すると、より安心だと思います」(塩谷祥加さん)
「量の多い日or少ない日で、吸水ショーツとタンポンなどを使い分けました。生理が始まりそうな日と、終わりかけ(4日目、5日目)に、吸水量20mlほどの薄手タイプを着用。2日目、3日目の日中は、吸水ショーツ+タンポンかシンクロフィット、もしくは今まで通りにナプキン+タンポンで過ごしています。また、夜の就寝時には背中のほうまでのロングパッドのタイプを着用し、背中漏れを防いでいます」(秦望さん)
「吸水量が多いタイプを2日目の夜に着用しましたが、漏れを気にせずに寝ることができました! 夜用のナプキンを使用するのと比べたらとても快適!」(飯田磨弥さん)
【お手入れ】洗濯はやっぱり面倒? →やはり多少の手間は避けられない。自分なりの洗濯サイクルを見つけて
洗って繰り返し使えるため、毎月大量に出るナプキンのゴミを減らせるのは大きな魅力ですが、やはり洗濯は少し手間。自分の体や地球環境に向き合う時間と、前向きにとらえたいところです。
「毎回、洗濯機に入れる前に手洗いをする必要があるので、そのひと手間が少し大変だなと感じました」(飯田磨弥さん)
「一人暮らしで毎日洗濯機を回さないため、手洗いしてすぐに洗濯機にポイ…というわけにもいかず、ほかの皆さんがどうしているのか気になりました」(松村美那子さん)
「これだけ吸水してくれるのだから、洗濯はさぞかし大変なのではと思っていましたが、想像よりも手軽に洗うことができました。軽く手洗いをしてから通常通り洗濯機に入れるだけのものがほとんどなので、特に煩わしさはありませんでした。ただ、厚手の素材は乾燥に時間がかかってしまい、翌日に間に合わなかったので、数枚常備しておくと安心だと思います」(塩谷祥加さん)
「我が家では洗濯乾燥機を使っているのですが、吸水ショーツは乾燥機にかけられないため途中で取り出して自然乾燥させないといけないのが手間に感じました」(秦望さん)
【コストパフォーマンス】どれもお高め…見合う価値はある? →数ヵ月、年間単位で見るとナプキンよりもお得かも
吸水ショーツは値段が張るものが多いですが、一度買ってしまえば1年以上使えます。生理期間しか使わないから案外長持ち。毎月のナプキン代が減ることを考えると、コスパはかなり高いといえそう。
「使い捨てのナプキンやタンポンに頼り続けるのではなく、繰り返し洗って使えることで結果的にコスパがよいと思います。日中の手間も省けるし、サステナブルという社会的な意義も感じられ、使っていて気持ちがいいです」(秦望さん)
「洗う手間はありますが、毎月の生理用品代は意外とかかるので、吸水ショーツは繰り返し使えることを考えたらコスパもいいと思います!」(飯田磨弥さん)
「何よりサステナブルなのは非常にうれしいポイントです。私自身、環境問題には非常に関心があり、日頃からゴミを減らすよう工夫をしているので、引き続き吸水ショーツを愛用していきたいと思いました」(塩谷祥加さん)
【選び方】たくさんあって迷う!決め手は? →自分がどんな使い方をしたいか?イメージしてみて
次々と新商品が発売されている吸水ショーツ。吸水量やデザインを比較して、自分に合ったものを見つけたい! 多い日or少ない日、外出orおうち時間など、試してみたいシーンや使い方をイメージすると、自然と絞れるはずです。
「種類がたくさんあり、迷うかもしれませんが、ショーツは何枚あっても困らないので、お気に入りの1枚が見つかるまで試すのも手かなと感じました。皆さんが生理期間をストレスフリーに過ごせる1アイテムになると思います!」(高橋りかさん)
「ものによっては厚みがあるため、スキニーパンツなどぴったりした洋服は着られないなど、洋服が限られてしまうものも。普段の服装をイメージすると、選ぶときの参考になると思います」(秦望さん)
「吸水量の多さで選ぶ方が多いとは思いますが、多い日用のものは生地がしっかりしたハイウエストのものが多いので、個人的には暑さやボトムスとの相性が気になってしまいます。私はピルを飲んでいて経血量が少なめということもあり、普段のショーツ感覚ではける、少量用のものがちょうどよく感じました」(松村美那子さん)
いかがでしたか? 各ブランド別のレポートもぜひ参考にしてくださいね。
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