おりものについて意識したことがありますか? ショーツが汚れてしまい、イヤな思いをしたことがある方も多いかもしれません。おりものについて詳しく知らない方は、ショーツの汚れをみて「漏らしてるのかなぁ・・・」と不安になったり、この色やニオイって大丈夫?と心配になることもあるかもしれませんね。しかし、実はおりものは女性にとって、とても大切なものなのです。おりものとは子宮、膣、汗腺からの分泌物が混ざりあった【粘性のある液体】のことで、女性であれば誰でもあるものです。そして、女性の健康のバロメーターでもあります。早速今日からおりものチェックしてみてくださいね!
おりものの役割とは
おりものにはふたつの役割があります。
①自浄作用
細菌が膣からからだの中に侵入するのを防ぎます。おりものは膣の中をキレイに保つ作用があるんですね。
②受精のサポート
排卵期のおりものは受精の手助けもしています。精子が膣から子宮にスムーズに向かえるようおりものが助けてくれています。
おりものは膣内の潤いを保ち、粘膜を守ったり、汚れを排出したり、細菌が子宮内に侵入するのを防ぐ女性にとって大切なものだったのです。
さらにおりものは生理周期のどの時期かによって量もニオイも変化しています!
1. 生理の終わりかけから経血が混ざり茶色がかったおりもの。
2. 排卵に向けておりものの量が増加し、透明でとろみのある卵白のようなおりものに変化します。ニオイはなく、排卵期の2日〜3日が一番量が多くなります。
3. 排卵が終わると量は徐々に減っていきます。ドロっとした白濁(少し黄みがかっている場合もある)の状態に変化し、ショーツについた時に一番気になる状態。
4. 生理前は量も増え、ニオイもきつくなってくるとき。ドロっとした白濁の状態で、生理前は少し血液が混ざることも。
気になるあのニオイは大丈夫?
おりもののニオイの感じ方には個人差がありますが、基本的には【少し酸っぱいニオイ】と表現されています。膣の中は細菌が繁殖しにくいように酸性に保たれています。ですので、おりものが酸っぱいニオイがするのは健康な証拠とも言える訳です。
では気をつけた方がいいニオイはあるのでしょうか?
□ 白く濁っていて、カッテージチーズのようにぽろぽろした状態で、量も多く、強い外陰部の痒みや、刺激感、性交時の疼痛などがある場合
→カンジタ膣炎
□ 黄緑色や異常な黄色の泡状で量も多く、強い悪臭で外陰部の痒みや刺激感がある場合
→トリコモナス膣炎
□ 無症状〜水っぽいおりもので、量は増えることもある。下腹部痛や発熱がある場合
→クラミジア感染症
□ 赤褐色、茶褐色、ピンク色で悪臭があることもあり、性交痛がある場合
→子宮頸管ポリープ、子宮頸がん
上記のような可能性が考えられます。
量が多すぎたり、色がいつもと違ったり、刺激の強いニオイがあるときはまずは婦人科を受診しましょう!
おりものケアの方法
おりものが気になる時は、パンティライナー(おりものシート)を使用しましょう! 下着に付着したままにしておくと、ニオイの原因にもなりますし、汚れ落ちしにくくなってしまいます。
パンティライナー使用の際も、清潔を保つことが大切です。長時間の着用はニオイやかぶれの原因となりますので、こまめに交換しましょうね。