「生理が不順」って、どの程度が生理不順というのかご存知ですか? 生理間隔や生理期間は何日が正常で、どのくらいだと異常なのでしょうか? 正常な生理と、そうでない生理の見極め方をお知らせします。生理周期は、最もわかりやすい心と体の健康の指標です。健康と美容のためにも、自分の生理周期、知っておきたいですね!

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25日~38日の間に来れば正常な生理です
「生理期間は何日間が正常ですか?」「月によって生理期間がバラバラなのは変ですか?」という疑問、不安がよく寄せられます。
医学的に“きちんとした周期”といえる正常な生理周期は、「25日~38日の間に生理が来て、3~7日間出血が継続している状態」です。
排卵は、生理開始日から数えて約13~14日目です。
よく勘違いしている人がいるのが「先月は26日で来たのに、今月は33日だった…」と言って、「生理不順では?」と心配する人がいます。
でも、25日~38日の間に生理が来れば、月によって多少バラつきがあっても問題ありません。正常な生理周期です。
生理は、ストレスや生活リズムの変化に敏感に反応します。ストレスが強かった月や生活リズムが変わった月は、生理が2ヶ月近く空くことも、時にあります。だからといってそれだけでは、大きな心配はいりません。

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2ヵ月以上来ない人、24日以内で来る人は・・・
ただし「2カ月以上生理が来ない」「24日以内で頻繁に生理が来る」などのような生理周期の乱れが続いたら、婦人科を受診しましょう。
また「生理がほとんど毎月、1~2日で終わってしまう」(過短月経)、「10日以上出血が続く」(過多月経)という場合も、婦人科を受診しましょう。背後に、病気が隠れているかもしれません。
初潮が始まって約2~3年間は、排卵が多く、生理も順調に来ないのがふつうです。けれども、初潮から3年以上たって(初潮が11~12歳だとすると16歳以上)、「25日~38日の間に生理が来て、3~7日間出血が継続している状態」で生理が来ない人は、一度受診したほうがいい、ということになります。

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生理不順が起こる理由は?
生理がきちんと来るのは、卵巣から出る女性ホルモンのリズムが順調なときです。そのリズムを決めているコントロールセンターの役割は、脳の視床下部、下垂体です。
この視床下部、下垂体の近くには、感情や食欲、体温などをコントロールする自律神経系があります。
ですから、大きなストレスがあったり、寝不足が続いたりするだけで、脳からの卵巣への指令も狂いが生じてきて、女性ホルモンの分泌が狂ってしまうのです。
「ここのところ生理が不順気味・・・」と感じたら、逆にストレス過多や生活リズムが乱れているのかもしれません。ストレスケアや生活リズムを立て直すことも大切ですね。