毎日オフィスに出勤、9時5時で勤務。そんな働き方が急激に過去のものになりつつあります。東京にいなくても、東京で働く。そのワーク&ライフスタイルを実践している女性たちにお話を伺いました。
FILE03:リゾートマンションでまちづくりの一端を担う、伍藤留理子さん(一級建築士/33歳)
都内の設計事務所で一級建築士として働く伍藤留理子さんが、縁もゆかりもない土地、熱海にやって来たのは2019年の10月。
「それまでの生活に煮詰まっていて、引っ越してみようと思ったんです。熱海は東京まで新幹線で約40分と通勤圏内。また私はリクガメを飼っているので、暖かい場所がいいなと、ここに決めました」
当初は熱海から東京まで毎日出社。
「新幹線でメールをチェックしコーヒーを飲む。とてもいい時間です」
定期代の半分は自腹だけど、東京の家賃を考えれば同じくらい。パンデミック以降の出社は週3ほどに減り、リモートワークが増加。
住んでいるのは、「ひと目見て購入を決めた」という、海が目の前の温泉大浴場付きヴィンテージリゾートマンション。
業務後や休日は、ボランティアで建築士としてまちづくりに参加、熱海の空き家を活用する「マチモリ不動産」のメンバーとして活動する。
「築年数の古いビルの空き部屋を、若い人でもすぐ住める状態にリノベーションしたり。ただ空き家をおしゃれにしていく、というだけではなくて、地域の課題をどう解決していくか考えることも楽しいですね」
一人で乗り込んだ熱海が、今は人生の拠点になった。
「腰掛けでここにいる、という気持ちはありません。熱海とは生涯関わり続けていきたいと思っています」
伍藤さんが感じる移住のメリット&デメリット
メリット…温泉といい空気、美味しい海産物のおかげか、心身ともにとにかく健康になりました。
デメリット…最初の半年はまったく知り合いがいなかったので少し寂しかったです。また私は車の運転がもともと好きだったのですが、もし運転ができないとちょっと不便に感じるかもしれません。
仕事の合間に、海が見える窓際の特等席でゆっくりくつろぐ…誰もがうらやむようなリゾートマンションでの暮らしも、リモートワークで実現するのです。伍藤さんの働き方をぜひご参考に!
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