毎日オフィスに出勤、9時5時で勤務。そんな働き方が急激に過去のものになりつつあります。東京にいなくても、東京で働く。そのワーク&ライフスタイルを実践している女性たちにお話を伺いました。
FILE01:東京→メルボルン→熱海で充実度UP!中野景子さん(金融/30歳)
この冬、2年間住んだオーストラリア・メルボルンから帰国、熱海で暮らし始めた中野景子さん。すでにオーストラリアでリモート勤務を経験していたうえ、5ヵ月前に第二子も誕生。帰国後の仕事は同じくリモートでできることを条件に探し、都内金融機関に就職。
「新しい職場では、出勤は週1度ほどになり、あとは自宅で行うことになりました。であれば東京にいる必要もないと、地元の熱海に家族で帰ってきたんです」
メルボルンに行く前は東京で働き、第一子が小さなころは時短で働いていたそう。
「当時リモートワークはあまりなかったですよね。それでも不便はなかったですが、今はこういう働き方を選択できる時代になりました」
熱海には広い公園や浜辺など、子供たちが遊べる場所がたくさんあり、もちろん温泉も充実。
「休日はゆっくり起きて子供たちと海辺を散歩、近所のカフェを巡るのも楽しいです。何より実家の家族や、姪や甥たちとすぐ会える距離にいることが幸せです」
家族と過ごす時間も、キャリアを重ねていくこともあきらめたくないと常々考えていた中野さん。仕事を探すときの条件として、リモート勤務に絞ったことで選択肢が少なくなったかと聞いてみると・・・。
「その印象はありません。以前よりリモート勤務が増えているのかも。東京には何でもあるけど、東京に住む必要性は減ったかも。熱海での生活は幸福度が高い気がしています」
中野さんが感じる移住のメリット&デメリット
メリット…メルボルンにも美味しいものはたくさんありましたが、熱海は何を食べても美味しい。新鮮な魚も最高です。海や公園と子供たちの遊び場がありますし、近くに英語教育に特化した学校もあり、子育てをするにはとてもいいです。
デメリット…まだ越してきたばかりで、デメリットは特に感じていません。
夫もリモートワークが多いため、お互い忙しいときは家事育児をフォローし合えるという中野さん。地方移住は、キャリアと子育て、どちらかではなく両方を充実させてくれる可能性を秘めているといえそうです。