人の評判は、ほんの小さなことでガラリと変わります。特に、「表情」や「見た目」の印象は絶大です。そこで、おすすめなのが「笑顔の仮面」を付けること!笑顔が多い人に惹きつけられるのは、人間の本能と言ってもいいでしょう。社内で一番評判の良いあの人の武器を探ってみませんか。
「笑顔」はとっておきの魅力
普段から穏やかな笑顔を絶やさない人と、気難しい顔をしている人では、周りの反応が変わります。接客業・サービス業では「笑顔の研修」をしている企業もあるほど、笑顔でい続けることは難しいのです。 もちろん、仕事に集中しているときは笑顔が消えることもあるでしょう。緊張しているときにヘラヘラしていると注意を受けるかもしれません。時と場合を見て、笑顔を使い分けましょう。
思っている以上に人には伝わらない
私は19歳のとき、スキー場で住み込みの短期アルバイトをしていました。スタッフに馴染もうと気をつかっていたつもりでしたが、あるとき「どうしてあなたは、いつもカッコをつけているの?」と声をかけられたのです。自分はごく普通に振る舞っているのにそう見えているのかと、驚きました。 それから意識的に笑顔を増やしたところ、みんなと一層仲良くなることができました。自分では笑い過ぎと思えるくらいの笑顔で、ちょうどいいのかもしれません。
「笑顔」の上手な使い方
笑顔になりにくい状況でも笑顔でいると、度量の広さが伝わります。 ○相手のミスで迷惑をかけられた……怒りの感情を出さず、冷静に。にこやかに「気にしないでください」と言えれば、「人間ができている」「人格者」「大物」と思われます。 ○上司から理不尽な頼みごとをされた……腹をくくって、ニコニコと気持ちよく引き受けましょう。「あの人となら気持ちよく仕事ができる」と周りの人にも強いインパクトを与えることができます。 ビジネスの現場では、感情をうまくコントロールすることが大切です。マイナスの感情を出して、事態が好転することはほとんどありません。しかし感情を押し殺すことは難しいものです。怒りや不安、心配などのマイナスの感情が湧き起こったときに、一瞬、それらが表情に出てしまうのは仕方がありません。そんなときこそ、笑顔をつくりましょう。笑顔ほど、強力な武器になってくれるものはありません。
笑顔でストレスも減らせる!?
アメリカの心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームズの言葉です。 「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しくなるのだ」 また、アンネ・フランクは『アンネの日記』に次のように書いています。 「薬を10錠飲むよりも、心から笑ったほうがずっと効果があるはず」 脳科学的にいうと、口角を上げる(笑う)など体の一部に変化を起こすことで、脳の一部が刺激され、「楽しい」という感情が湧き上がってきます。 まずは表情に変化をつけてみましょう。思い通りにいかずやきもきしていたことがうまくいくようになるかもしれませんよ。