ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。
ちりも積もれば山となるATM手数料
ゆうちょ銀行で、硬貨の預け入れに手数料がかかるようになったというニュースがありました。これに慌てて、自宅に貯まった硬貨をなんとかしようと考えた人も多かったのではないでしょうか。◯円玉貯金、などであえて貯めている場合はさておき、すぐ財布が小銭でパンパンになっては自宅の引き出しや貯金箱に移して…という人は、これを機に習慣を見直してみましょう。
お金が貯まる人は、このニュースに慌てることはなかったでしょう。なぜなら、お金が貯まる人は普段から硬貨をよく計算し、硬貨から使うなどの工夫をしているからです。そのために財布には紙幣がしっかりあり、硬貨で“豚財布”ということにはなりにくいのです。なるべく硬貨から使い切ろうと考えると、常日頃から小さな計算をしなければならず、マメでないと難しいかもしれません。ですが、それは脳トレーニングになり、高額紙幣を崩さずに守ることにも繋がります。
また、貯まる人は手数料を取られないように工夫をして生活をしています。日本の銀行のATM(現金自動預け払い機)手数料は非常に高額だと感じます。たとえば3,000円を引き出すために220円も取られたら、実はものすごくお金を払っていることになります。金融機関の営業時間外に利用したり、口座があるところとは別の提携金融機関などを利用すると、高額な手数料がかかる場合があります。
こうした手数料を避けるためには、ATMからお金を出し入れする頻度を下げることが重要です。平日の日中など手数料がかからない際にまとめて引き出し、必要なときにちまちまと引き出すことを避けるのです。その方がリズムもつかめてお金が貯まりやすくなります。また、電子決済を活用することによって、ATM手数料を避けることができます。海外では現金を持ち歩かない人も増えており、ほとんどが電子決済です。
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