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LIVINGマネー

2021.08.24

日本のランチ代は世界的にも低い?「安さ」に素直に喜べない理由

ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。

器とお金

(c)Shchus/Shutterstock.com

知っておきたい、日本の「デフレ」の現状

「日本はランチが安くて美味しい」と東南アジアで働くショップ店員さんから聞いたことがあります。比較的所得が低い層からも、日本は物価が安く、気軽に旅行に行ける国だと認識されているようです。コロナが落ち着いたら旅行をしたい国として、日本を真っ先に上げる人も多いです。

アジアでも香港やシンガポールのような欧米化された国や、オーストラリアや米国、ヨーロッパでは、日本のように1,000円でドリンク込みのランチセットを見つけるのは非常に難しく、下手をするとドリンクだけでその値段になるのではないかというくらいです。例えば、ハンバーガーとカフェオレで3,000円など(添えてあるフライドポテトのボリュームなどはとても食べられないほどではありますが…)。

マクドナルドのビッグマック(レギュラーメニュー1人前)の価格(USドル)を比べてみると、東京は$6.26、ニューヨーク$10.22、シドニー$7.5、チューリッヒ$13.63、パリ$9.08、ローマ$7.83と、東京はほかの先進都市と比べるとかなり安いことがわかります(※1)。

先進国では総じて、量も値段も日本の倍近いと考えてもよいほど、ランチやポテトチップスなどのお菓子の値段が日本とは違います。単純に日本よりも物価が高いというだけではなくて、「ランチは空いている時間を利用してお店を知ってもらうために安く提供しよう」という日本的な発想がないことなども理由に挙げられます。海外では昼も夜もすべて同じアラカルトメニューで営業をしている店舗も多いのです。お菓子についても、海外では量や付加価値(トリュフテイストなど)を増やして値段を上げる傾向にありますが、デフレの日本では反対の傾向が見られます。価格をできるだけ維持するために、内容量を減らしている企業が目立ちますよね。

●デフレとは
デフレーション。モノやサービスの値段が持続的に下落していく現象のこと。すなわちモノやサービスにたいしてお金の価値が下がっていくこと。

日本人の私も7年程度海外に住んでいると現地の金銭感覚に慣れてきて、日本に帰ると特にランチ代を著しく安く感じてしまいます。東南アジアの人に、日本に行って何をしたいか聞くと、毎日安くておいしいランチを食べ尽くしたいという人が多いようです。また、ドラッグストアの化粧品もかなり安いので、コロナ前まではいわゆる「爆買い」が見られたのは周知のとおり。抜け目がない旅行客は、「ブランド品が安い、ドラッグストアの化粧品も安くて高品質、食べ物も安くて美味しい」と日本で消費をしていくわけです。

このように物価が安い日本は、低負担で高福祉が受けられるなど、今のところは日本人、もしくは日本社会に溶け込める人にとっては住みやすい国だと言えます。
しかしデフレ状態では給与水準も上がりにくいです。さらに今後は少子高齢化がますます進み、財政もさらに悪化していくことが予測されます。そうなると、負担も増え、給付も削られ、現在と同程度の水準で暮らしていくのが難しくなるかもしれません。少なくとも、世界の物価が上がるなかで日本だけデフレが続けば、自由に海外旅行を楽しむことは難しくなるでしょう。

今のうちから将来に備えて資産運用をするなどして、将来の購買力を維持できるよう努力をすることが賢い選択です。仕事などでもし海外に出るチャンスがあれば、積極的に引き受け、日本のことを客観的に見るのも今後の役に立つかもしれません。

※1 マーサー『2019年世界生計費調査‐都市ランキング』を発表

TEXT=花輪陽子

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