自由に旅することが可能になったら、行きたい場所は? まずは日本国内の気持ちのいい場所で、蓄積したストレスを解消したい。——そんな気持ちに応えてくれるデスティネーション、沖縄での最新ステイをご紹介します。
新ホテルの登場で、那覇という街をあらためて見直す
沖縄本島を訪れたことがあっても、那覇空港に着いてそのまま海辺のリゾートホテルに直行してしまい、那覇の街を素通りしてしまったという人が意外と多いのではないでしょうか。観光客が多くて賑やかな島の中心地には、だからこそのお楽しみが揃っています。
2020年4月に那覇市国際通り沿いにオープンしたホテル コレクティブ(HOTEL COLLECTIVE)は、新しい沖縄旅をサポートしてくれる注目のホテル。那覇空港から車で15分というアクセスの良さは、滞在中にここを拠点にいろいろな観光スポットを訪れる際にもとても便利。
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国際通りに面したエントランスにあるハートのオブジェは、ホテルのアイコン的存在。ドイツの芸術家Rainer Lagemann氏の作品。
国際通りに並ぶ建物のなかでも、このホテルのスタイリッシュな佇まいは際立った存在感。到着した瞬間から期待が高まります。
滞在自体が楽しい!ホテル内に“見どころ”が満載
ホテルコレクティブの魅力が特別なのは、沖縄のオリジナリティを軸に、台湾やNYなど他エリアのテイストも共存させたその空間づくり。ホテル名にも通じる、まさに魅力的なモノたちが集合した個性的な空間は、大人の旅ごころを存分に満たしてくれます。
テイストの異なるインテリアを美しく配したホテルロビーは、随所にこだわりが感じられる洗練された空間。外出からホテルに戻るたびに、テンションが上がります。滞在中に、ぜひお気に入りのコーナーを見つけてみて。
ホテルロビーから2階へと続く階段に飾られた美しいシャンデリアも、ゲストには大きなサプライズ。繊細なバタフライと数万個のスワロフスキークリスタルが織り成す光と輝きは、この空間のためのスペシャルオーダーなのだそう。
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〈上〉曲線を描くインテリアに合わせて、琉球ガラス村の職人さんにオーダーしたライト。〈下左〉ロビー階に飾られた城間栄順氏の紅型アート。色鮮やかな海のモチーフが、何とも可愛い現代柄。〈下右〉やちむん作家 金城有美子氏のウォールアート。独特の青に魅せられて。
なかでもホテルステイの記憶として確実に刻まれそうなのが、そこここにディスプレイされた“琉球文化”を感じさせるクラフトの数々。客室で柔らかな光を放つライトは、スクエアな形がめずらしい琉球ガラス製。そして施設内では、紅型(琉球染物)のタペストリーや、やちむん(沖縄焼物)のウォールアートなどにも出合えます。まるで美術館にいてアート作品を鑑賞するような、心が浮き立つ楽しさ。沖縄の歴史や伝統工芸への興味が高まること確実。
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部屋タイプ/ジュニアスイート
ゲストルームも“青”を基調にしていて、ジュニアスイートには琉球畳を使った寛ぎのスペースも用意されています。国際通りのにぎやかさとは一転、ゆったりとリラックスしたホテルステイが叶います。
そしてホテル コレクティブの大きな魅力となっているのが、国際通りで唯一の大型アウトドアプール。ジャグジーやキッズプールもあり、気持ちのいい風を感じながらリゾート気分を味わえます。※2021年のプールオープンは4月1日予定です。
沖縄の「美味しい」は那覇にある
人が集まるところに、美味しい店が集まるのは必然。沖縄本島のグルメも、那覇が牽引しています。ホテル コレクティブには、オールデイダイニング、中国料理レストラン 居易園、バー&ラウンジ ディベルティードと食事どころも充実。宿泊客だけでなく、観光客やローカルの人々も訪れるほどの人気ぶり。
沖縄ツウが利用する情報サイト ちゅらとくで、早くも高評価を得ている居易園。個室もあり、お祝いごとなどでもよく利用される名店です。落ち着いたインテリアも素敵。ガラス越しにキッチンの様子を見ることができ、シェフたちのプロフェッショナルな仕事ぶりを覗けるのもお楽しみの一つ。
本場台湾の点心師が腕を振るう手作り点心は、滞在中に何度も通いたくなるほどの絶品ぞろい。日曜日のランチタイム、平日も月曜~木曜の夕方から夜にかけての時間帯には、飲茶が食べ放題といいうれしいサービスも。※詳細はホテルHPをチェック。
ディベルティードは、ブランチやアフタヌーンティー、そしてバータイムまで使える使い勝手のいいおしゃれラウンジ。アートピースも飾られた、インスタ映えするインテリアにもご注目を。フレンチトーストやケーキなど女性が好きなメニューも豊富で、ローカルのマダムたちも集うほど居心地のいい空間です。
ホテル コレクティブ
沖縄県那覇市松尾2-5-7
hotelcollective.jp
徒歩で街歩きを楽しめるのも醍醐味
沖縄旅はレンタカーがないと移動もままならない・・・という印象ですが、街中のホテルに滞在すれば、徒歩で巡る楽しさも味わえます。
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(c)ben bryant/Shutterstock.com
なんといっても、ホテルの目の前はにぎやかな国際通り。さまざまな土産物店が並び、そぞろ歩きも楽しいエリア。沖縄産の調味料や菓子、食材など、土産品はここで調達しましょう。
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(c)Vassamon Anansukkasem/Shutterstock.com
ホテルから10分ほど歩けば、壺屋やちむん通りに到着。沖縄焼物やちむんのお店が何十軒も並び、沖縄情緒漂うカフェで休憩しながら好みのやちむん探しを楽しめます。器好きなら、那覇市立壺屋焼物博物館も見逃せません。通りの周辺には、土地の名所や窯元も点在していて、工房でのやちむん体験も可能です。
快適なホテルステイを堪能しながら、ここを拠点に島内のビーチや観光名所へ。ホテル近くのフェリーターミナルから、慶良間諸島へのデイトリップも予定に入れたいところです。大人の女性が求める、寛ぐ・食べる・知る・楽しむ・・・のすべてがそろう欲張りな旅へ。旅の再開は沖縄から——春やGWを見据えて、もう計画を立て始めましょう!