豊かな自然に恵まれた山口県岩国市由宇町、このまちで楽しいアートプロジェクトが誕生する。まちづくりとアート、どんなことが行われる?
「ゆうまちアートプロジェクト」が目指すもの
山口県東部に位地する岩国市、そのなかで由宇町は山間部から瀬戸内海へと広がる“海と緑の静かな里”。この春、この地でスタートするのが「ゆうまちアートプロジェクト」という、回遊型アートプロジェクトだ。
自然に囲まれた由宇町で育まれてきた文化と、アートをかけあわせることで「新しい体験やモノ・価値を生み出すことを目的」としたアクション。この場所だからこそ出合える時間、空気感が、特別な体験となり、今までにない新しい地域交流の形や賑いが生まれ、まちの活性化へと繫がる。そんな楽しくも幸せな循環を目指す試みなのだそう。
想像してみて。のんびりとまち歩きをしながら、まちに溶け込んだアート作品と出合える素敵な情景。考えるだけでワクワク。
ちなみにこのプロジェクトでは、アーティストを由宇町に招いて滞在してもらい、地域の歴史や文化を体感し、この場所に身を置いて作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」も開催するそう。そのキックオフプログラムとして用意されているのが、現代美術家の山本愛子さんを招いての「 ゆうまちアートプロジェクトVol.1 山本愛子 Symbiosis - 回遊する色-」だ。
山本愛子(やまもとあいこ)
美術家。1991 年神奈川県生まれ、在住。東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了(2017)。ポーラ美術振興財団在外研修員として中国にて研修(2019)。これまでアジアを中心とした国内外で、自然環境と染織技術にまつわるフィールドリサーチと滞在制作を実施。そこから見えてくる土着性や記憶の在り処を主題とした作品を制作している。GINGER WEBの連載で綴られた「植物と私が語るとき」でも、作品づくりの背景を知れる。
https://aikoyamamoto.net/
由宇町の複合施設「イロハーブ」にて、山本さんのワークショップが開催予定。布の端切れやカケラをつかって、山本さんと一緒にガーランドをつくったり、コラージュ作品をつくるプログラムで、“観る”だけでなく、自分の手で“つくる”という新しい体験が叶う。
人が旅する理由はいろいろ。大切なのは、訪れた土地でどんな新しい体験ができるか。由宇町で出合える特別な時間は、きっと記憶に残る想い出になる。
「ゆうまちアートプロジェクトVol.1 山本愛子 Symbiosis - 回遊する色-」
会期/ 2024年4月27日(土)~7月29 日(月)
会場/iroherb(山口県岩国市由宇町3915)
ワークショップの詳細・申し込みはこちら
ゆうまちアートプロジェクト実行委員会事務局
082-909-2843
Instagram @youmachiproject