岡山県真庭市は鳥取県との県境に位置する大自然に抱かれた地域。2018年「SDGs未来都市」に選定後もエコな取り組みに積極的。今回サステナブルな信念に共感する「テルモン」とコラボし、魅力的なプランを打ち出した。(ライター/和多亜希)
大地も空も山も、見るものすべてに癒やされる真庭
西日本最大級の大山(だいせん)がそびえ、蒜山(ひるぜん)高原の牧草地でのどかに草をはむ牛たちの姿を眺めることができる真庭。夜は満点の星を眺められ、早朝には高台から雲海が広がる景色を目にすることができる。その光景は真庭の財産といっていい。そんな自然を大切に残したいと思う人の心がひとつとなって、町ぐるみでサステナブルな動きに取り組んでいる。その姿は美しく自然豊かなテルモンの里と似ているのかもしれない。
県内最大面積の真庭市。約8割を占める森林を活かす
ヒノキの産地としても有名な真庭。東京オリンピック2020のため隈研吾氏が設計した「風の葉」は、そんな真庭市のヒノキを使って360枚のCLT(厚型パネル)で作られた。2021年に里帰りし、現在は観光文化発信拠点施設「GREENable(グリーナブル)HIRUZEN」のパビリオンとして観光名所のひとつに。
風の葉に隣接するビジターセンター・ショップでは、サステナブルを実感できる粋な商品が満載。コラボ企画のひとつとして、「テルモン」のシャンパンも購入可能。さまざまな商品を通して、永続的な未来についての発見もありそう!
GREENableHIRUZEN(グリーナブルヒルゼン)
岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
https://greenable-hiruzen.co.jp/
※木材を活かしたバイオマス発電に積極的な真庭。製材業が盛んな真庭市だからこそ木材加工の際に出る端材をはじめ、森林で大量に発生する間伐材などをチップにして電力の燃料に。現在市内の60%超相当の電力を作り、公的機関で使用中。さらにもう1機増築して100%にするという。木材の使い方が明確になれば、山の再生にもつながるという。
豊穣な秋こそ、美味しいごはんをいただきに行きたい
B級グルメで名高い「ひるぜん焼そば」は皆の知るところだけれど、自然の恩恵にあずかったグルメにも注目したい。真庭市には、蒜山の黒ぼくの大地の牧草で育ったジャージー牛をはじめ、日本古来の品種の山ブドウで限りなくオーガニックに近い手法で作られるワイン、環境保全型農業を実践している農園、代々受け継がれてきた酵母菌を生かして手仕事の技で天然醸造を続ける味噌、自由にかけ回ることができるスペースで新鮮な水と独自の配合飼料で育てられた鶏の卵など、美味しい食材が溢れている。そんな山や森の滋味深い美味をいただきたい。
蒜山にあるトラットリアケナルは、地元蒜山はじめ環境に寄り添いながら生まれた食材を使って美味しいメニューを提供する自然派イタリアン。サステナブルな取り組みが評価され、中四国地方で唯一の「FOOD MADE GOOD Japan awards 2022」の3つ星も受賞。
今回、テルモンとのペアリングメニューとして、地元食材をふんだんに取り入れた「3種の前菜の盛り合わせ」が用意されている。このメニューの注文で、テルモン レゼルヴ・ブリュット1杯がサービスされる。テルモンのシャンパンは食前酒としてはもちろん、食中酒としても料理の味を邪魔せず引き立ててくれる優れた泡。この期間限定メニューは11月末日まで。
トラットリアケナル
岡山県真庭市蒜山上福田字かじや515-4
https://saint-marc-innovations.com/qenaru/
※真庭市では循環型肥料もサステナブルな活動の一つ。生ごみの減量化と資源循環を目的として、メタン発酵させてバイオ液肥として再生。バイオ液肥は各地域のタンクで無料配布し、農家の田畑や学校、家庭菜園でも利用されている。里山のライフスタイルに欠かせない取り組みといえる。SDGsをテーマごとに学べる「真庭SDGsバイオマスツアー」も実施。
「星空リゾートHIRUZEN」で、星空も雲海も絶景を独り占め
蒜山の中でも高台に位置する「星空リゾートHIRUZEN」。葦が生い茂る小道を進んだ先に、突如芝生が広がるリゾートが現れる。周囲には何もないこのエリアでは夜は満天の星、早朝には息を飲むような雲海を見ることができる。昨夏オープンしたグランピング施設のコンテナキャビン棟では、今回テルモン仕様のスペシャルルームが1日1室限定で用意。リサイクル糸を使用したファブリック、テルモンのボトルを再利用したオリジナルキャンドル、ドライフラワーなど、心地よさが詰まっている。エコリトリートな時間を過ごせること確実なはず。
星空リゾートHIRUZEN
岡山県真庭市蒜山富山根694-60
https://www.hiruzen-glamping.com/
ドラマティックな星空の下、シャンパン片手に星を見上げる
蒜山高原は外灯が少ないことから、条件がよければ美しい星空が広がる。「蒜山ハーブガーデンハービル」では園内を夜間開放して、年に4回蒜山スターウォッチングを開催。この星空観察会でもテルモンとコラボレーションされた。蒜山三座の美しいシルエットと共に広がる満天の星を眺めながら、テルモンのシャンパンを楽しんだという。このコラボ企画は残念ながら1夜限り。とはいえ、蒜山では晴れてさえいれば美しい星空を目にすることができる。
美味しく楽しく味わいながら、自然を慈しむ気持ちを忘れずに
テルモンは「母なる自然の名のもとに」というビジョンを掲げ、有機栽培による美味しいシャンパンを作り出すメゾン。耕す土壌と密接かつ無限に結びつき、自然と人との調和を深め、よりサステナブルな未来へ導きたいと望むからこそ、一人でも多くの人が共感して環境を守る取り組みを始めてほしいと願っている。そんな思いが、永続的な未来を考えるきっかけになればという真庭市との思いと共にした。美しい真庭市の自然の中で過ごすとき、きっとこの自然が永遠に続くことを願うはず。
*本記事は、岡山県真庭市とテルモンの協力により取材を行った。