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2021.05.01

聖徳太子1400年遠忌の特別展がお膝元にて開催

暮らしを豊かにする情報には常にアンテナを張っておきたいもの。フリーライターの和多亜希さんが、取材から得た今知っておきたい情報をご紹介。

聖徳太子

《聖徳太子二王子像(模本)》 和田貫水筆、明治30年(1897)、奈良国立博物館蔵、奈良展のみ5月18日~6月20日展示

今年は聖徳太子没後1400年。聖徳太子と言えば、飛鳥時代に日本文化の礎を築いた立役者。「和を以て貴しとなす」を第1条に掲げた憲法十七条や、家柄ではなく個人の能力で身分の秩序を目指した冠位十二階をはじめ、遣隋使の派遣や日本に仏教を広めるなど、政治、外交、宗教という様々な分野で功績を残したことは誰もが知るところです。太子没後は太子信仰として発展し、日本仏教に今も息づいています。そんな偉大な業績が、法隆寺で護り伝えられてきた寺宝や、太子の肖像や遺品など、貴重な美術工芸品や文化財に集約されています。

1400年忌となる今年、奈良国立博物館や法隆寺で特別展が開催。コロナ禍で不安なときだからこそ、太子の世界観に浸り、太子が描いた理想的な未来に思いを馳せてみませんか?

奈良国立博物館で法隆寺の秘宝が特別公開

薬師如来坐像

国宝《薬師如来坐像》飛鳥時代 7世紀、奈良・法隆寺蔵、奈良展、東京展ともに通期展示

奈良国立博物館で始まった、聖徳太子1400年遠忌記念特別展『聖徳太子と法隆寺』(4月27日~5月23日〈前期〉、5月25日~6月20日〈後期〉)。

聖徳太子によって607年に建立された法隆寺には、国宝や重要文化財の建築物だけで55棟、建造物の他にも仏教美術品を多数所蔵し、国宝と重要文化財と合わせると3,104点という莫大な秘宝を抱えています。そんな中から通常非公開の作品の数々が特別展示。飛鳥時代を代表する仏像のひとつ、金堂東の間の本尊である薬師如来坐像や、普段は内陣後方に位置しているため拝観できない日本最古の四天王立像の広目天・多聞天など、どれも見逃せないものばかり。

同展は東京国立博物館でも開催(7月13日~9月5日)。ただ奈良展、東京展のみ公開という作品もあります。

観音菩薩立像

国宝《観音菩薩立像(夢違観音)》飛鳥時代 7~8世紀、奈良・法隆寺蔵、奈良展のみ通期展示

奈良会場のみで公開される国宝の観音菩薩立像は、その像に祈れば悪夢が吉夢に変わるという伝承から夢違観音(ゆめちがいかんのん)という別名も。祈りは当時から人々の不安な気持ちを和らげ、観音像は祈りの対象だったのかもしれません。明るく朗らかな表情は飛鳥時代後期の典型を示し、こちらまで和やかな気持ちにさせてくれます。

聖徳太子絵伝 

国宝《聖徳太子絵伝》第1面(部分) 秦致貞筆 平安時代 延久元年(1069)、東京国立博物館蔵(法隆寺献納宝物)、奈良展のみ前期展示

聖徳太子生涯の70余りの行いが描かれた聖徳太子絵伝は奈良会場で前期のみの特別展示。奈良時代に始まった太子への信仰をもとに太子の実績を描いたもので、ストーリーとして見るのも興味深いはずです。全10面一挙公開。

玉虫厨子

国宝《玉虫厨子》飛鳥時代 7世紀、奈良・法隆寺蔵、奈良展のみ通期展示

飛鳥時代に造られた国宝の玉虫厨子(たまむしのずし)は、古代仏教工芸の代表作。須弥座(しゅみざ)上に宮殿を据えた形の厨子。宮殿や須弥座には、釈迦や仏教にちなんだ山や釈迦の前世の物語である本生譚(ほんしょうたん)などの絵が描かれています。

法隆寺でも特別展を開催

法隆寺
607年に聖徳太子が創建した法隆寺。とはいえ670年の火災で焼失し、現在の法隆寺は火災後間もなく再建され、世界最古の木造建築群として日本初のユネスコ世界文化遺産にも登録された金堂、五重塔を中心にする西院伽藍と、739年頃建てられた夢殿を中心にする東院伽藍の東西の寺院となっています。聖徳太子の思い描いた寺院とは違うかもしれませんが、飛鳥時代には再建されたという法隆寺を見て歩くだけでも、その風格と当時の建築様式の素晴らしさに圧倒されるはずです。

●通常拝観できない秘宝が特別公開!
国宝でもある東院伽藍の夢殿の本尊、救世観音像が5月18日まで公開中。夢殿は太子の居住地であった斑鳩宮跡に建てられたもので、霊廟の性格を持つ八角円堂の夢殿に救世観音像が太子そのものとして祀られ、太子の供養として建てられたといいます。聖徳太子等身の像は飛鳥時代の木像で、平安時代後期には既に秘仏とされていたという、まさしく法隆寺の秘宝。必見です!

西院伽藍上御堂と東院伽藍絵殿は9月30日まで公開。重要文化財でもある上御堂は鎌倉時代の建物で、天武天皇の皇子である舎人親王の創建と伝えられ、国宝の釈迦三尊像を安置しています。東院伽藍絵殿には聖徳太子一代の事跡を描いた障子絵が納められています。

●大宝蔵殿で特別展示
法隆寺の特別展示『法隆寺の信仰と宝物』(~6月30日)では、太子の信仰の足跡を追った国宝や重要文化財をはじめとした作品を、全78件展示。極楽浄土の世界を思わせる煌びやかな金堂天蓋付属飛天と鳳凰の彫刻(国宝)をはじめ、27年ぶりの公開となった重要文化財の文殊菩薩騎獅像や、薬師如来像を取り囲むように安置されている西円堂十二神将像の子神、丑神、寅伸、巳神の彫刻、黒漆塗六角厨子の工芸品、鎌倉時代の作品である舞楽面 納曽利など多数。

奈良国立博物館
奈良県奈良市登大路町50番地
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/
※新型コロナウイルス感染予防・混雑緩和のため、事前予約制を導入。定員に達していない時間帯は当日券を販売しますが、前売り日時指定券持参の方から優先入館。入場時間は1時間ごとに区切り、その時間枠内に入場できます。

聖徳宗総本山 法隆寺
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
http://www.horyuji.or.jp
※新型コロナウイルス感染防止として、売り場窓口での間隔厳守、拝観入り口や売店では飛沫防止のためアクリルやビニールカーテンの設置、各拝観場所にアルコール消毒液の設置と職員による手すりなどの消毒清掃、境内各堂混雑回避のため職員による誘導もあります。

TEXT=和多亜希

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