弾けるようなフローラルウッディ、官能を秘めたジャスミン&ムスクなど使いこなしたくなる香りが続々登場中。いい香りに包まれる至福の日常を手に入れて。(美容ジャーナリスト/永富千晴)
肌に直接纏う香りも自然由来が増え、よりフレッシュで透明感のある香りだちに。香水はともすると贅沢な一品と思われがちですが、その裏では収穫に携わる人の暮らしや土壌改良などサステナビリティや社会貢献にもつながっているという意識を持つと、自分への温かいギフトになりそうです。
さて、この秋冬の香りの傾向ですが、ジャスミンやローズに果実を合わせたフルーティフローラル系。 さらにウッディ、ムスクなどを加え大人っぽくも洗練された香りが目立ちます。
憧れの香り、ジャドールがゴールドの煌めきを開花
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例えば、伝説的な名香ディオール ジャドールは、伝統を重んじながらも大胆に生まれ変わり、ゴールドの煌めきをジャスミンやローズ、オレンジ・ブロッサムなどで見事に表現。
キラキラと明るい未来の扉を開く愛され香水の新作
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また愛され香水として不動の人気を誇るシャネル チャンス オー フレッシュには、オードゥ パルファムが登場。ジャスミンとゼスティ レモン、チークウッドが織りなすアコードは、軽やかで明快な余韻を長く楽しめます。
エレガントでどこか危うい“禁断”のフローラル・ウッディ
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禁断の香りで有名なジバンシイ ランティルディからは、ルージュ ウルティムが仲間入り。ホワイトフラワーの香りはそのままに、荒っぽさや奥行き感のあるアンダーグラウンドノートが個性を一層引き立て、フレンチエレガントな仕上がりに。
こういったブランドのアイコニックなフレグランスたちを身に纏うと、特別な存在になったような気がして勇気が湧いてきます。
ユニセックスで楽しめる高貴に香りたつ「バラ色の木」
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また1年を通して使いやすい香りたちとの出会いのチャンスも。最大95%の天然由来成分を配合したナチュラルフォーミュラーのゲラン アクア アレゴリア フォルテからは、バラ色の木の香りをイメージした香りが。
恋の始まる瞬間を捉えた誘惑のチェリー
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そして、香り好きのハートを射抜き続けるトム フォードからは人気のチェリーフレグランスに3作目が仲間入り。弾けるような躍動感が魅力のフローラルフルーティな香りで“どこの?”と聞かれることが増えるはず。いずれも男女兼用ですが、こんな素敵な香りの似合う男性と出会いたいものです。
さらに新ベーシックとして注目は、ジョー マローン ロンドンとアーレス。
不動人気のイングリッシュペアーにスイートピーが調和
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というのも、ジョー マローンで人気No.1のフルーティノートに、ライトなフローラルの香りを合わせた新星がお目見えに。
朝霧の柔らかな光に包まれるフローラルムスク系
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また音と香りのマリアージュにより自身の感性を刺激する体験型のアーレスからは、肌なじみのいいフローラルムスキーな香りが。日本発の新ブランドでもあり、フレンドリーな価格帯も魅力。
正直、今年はいい香りが出揃いすぎていることもあり、気になる香りを見て回る、そんな日を作って欲しいくらい。秋の心地よい風と共に素敵な香水との出会いがありますように。