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TIMELESSPERSON

2025.01.15

イ・ジュニョンが悪人を大胆に怪演!映画『勇敢な市民』で届けたいこと

映画『勇敢な市民』が1月17日(金)より全国ロードショーされる。近年高い評価を浴びる韓国作品だが、今作も例に漏れず、圧巻なエンターテインメントで私たちを魅了する。今作で最大のヴィラン、目を合わせてはいけないと本能で感じさせてしまうほどの悪人を強烈に演じきった俳優、イ・ジュニョンさんにインタビューしました。

「悪人に同情も理解もさせてはならない」

写真提供/BILLIONS

映画『勇敢な市民』は、韓国のweb漫画サービス「ネイバーウェブトゥーン」で評価9.8点と高評価を記録したウェブトゥーン「勇敢な市民」を実写映像化。軟弱に見える主人公が悪党を懲らしめるという、明快かつ爽快なストーリーで、連載当時、高順位をキープし、日本にまで進出した人気作品だ。

不義理は見ないフリ、怒らないフリ、力は弱いフリをして生きてきた非正規教師「ソ・シミン」が、傍若無人で絶対権力の高校生「ハン・スガン」の一線を越えてしまった悪行に向き合い、痛快な一発をくらわせるというスカッとした物語。クセのあるキャラクターのギャップ×スピード感のあるアクションが、満足度の高い韓国映画として昇華した。

猫の仮面をかぶったヒーロー「ソ・シミン」を演じるのは、韓国で“視聴率クイーン”と言われるシン・ヘソン。罪悪感を感じることなく蛮行を繰り返す「ハン・スガン」を演じるのは、イケメン御曹司から非情な悪役まで幅広く演じ、日韓で厚い人気を誇るイ・ジュニョン。K-POPスターから俳優へと転身したジュニョンさんは、近年のドラマで強烈な悪役を立て続けに演じ、高い評価を得ている。

「最初は優しい役が多かったんですが、コロナ禍を境に、続けて悪役のオファーが…。どうしてかな(笑)。悪役を演じることには辛さはあるんですが、観てくださった皆さんが僕の演技の絶妙なディティールに気づいてくださることが多くて、結果的に良かったのかなと思います。個人的には、演技の幅を広げられたような気がして良い経験になりました」

写真提供/BILLIONS

ジュニョンさんが演じる最凶の高校生「ハン・スガン」は、見るにも耐えないいじめや暴力を働く。台本を読んだときに心に決めたことがあるそうで。

「最初に台本を読んだとき、スガンのことをゴミのような人物だと思ったんです。撮影を終えた今も、彼のことを役に立たないゴミ人間だとより思いました。僕は、この作品を観た人に怒って欲しいんです。演じるうえでいちばん大切にしていたことは、観た人にスガンのことを理解させてはいけないということ。だから演じることに責任がともなうと思いました。『悪人が悪人である理由はない』『暴力に理由はない』ということを伝えたいです」

そう語気を強めるジュニョンさんは、相当な覚悟のもと、とことん徹してヴィランを演じたのだ。ジュニョンさんはキャラクターを熱心に研究し、完璧になりきる努力をした。いじめるときの舌を出す動きや、コンビニで窓に顔を描くシーンは、すべて彼のアイデアだという。そんな悪人を演じるうえでいちばん意識していたことは。

「悪い目です。監督に『今のは優しい目だよ』と判断してもらいながら、鏡を見て悪い目を練習しました。最初はあまりピンとこなくて、いろんな表情を試しました。いちばん怒ったときのことを思い出して、鏡を見たら怖い顔をしていたので、この目でいこうと思いました」

ヘビのように冷たくて暗い目。スガンの過去は今作で語られない反面、闇を支配するような眼差しで彼の生き様を表現したのだという。入り込むあまり、カット後も尾を引いてしまったことを恥ずかしそうに語ってくれた。

「ずっと目の演技に集中していたので、撮影後もその目をしてしまっていたようで、スタッフさんに『怖いよ』って言われたことがあります。また、現場の雰囲気は明るいんですが、僕が人見知りだったこともあって、共演者に敬語で話しかけたら、役のイメージも相まって怖がらせてしまいました(笑)。僕のなかにスガンが潜んでいるかのように、どんどん慣れてしまうことに恐怖を感じた瞬間でもあります」

ヴィランとしてあり続けるためには、心のケアも必要だ。撮影中の癒やしはなんだったのだろうか。

「家に帰ったらバラードの曲を聴いて心を落ち着かせていました。テンポの遅い曲でマインドコントロールをしていましたね。あとは…ダンス! ストリートダンスを踊っていたので、友人と一緒に踊って、エネルギーをもらったり、反対にあげたりして、楽しんでいました」

写真提供/BILLIONS

そして、もうひとつの見どころは、リング上で激しく打ち合うアクションシーン。ヘソンさんとジュニョンさんは、本作に説得力を持たせるべく、アクションスクールに数ヵ月間通い詰めたのだそう。

「最初は代役の方を準備してくださっていたんです。でも僕がやることに意味がある気がして『自分でやりたいです! 頑張ります!』って伝えたんですが、1週間過ぎたあたりで後悔しました(笑)。大変すぎましたよ! 元々ボクシングはやっていたんですが、撮られることを意識しなければいけない。シーンによってはカメラを殴ったりして、傷だらけになりました(笑)」

観る者が息をするのも忘れるような痛快なアクションの連続。スガンはシミンに懲らしめられる立ち回りだが、現場では姉弟のように仲が良かったそうで、勝敗を決める大事なシーンでの裏話を教えてくれた。

「ヘソンさんは、カッコいいお姉さんです。いつも『ジュニョンお疲れ』って挨拶してくれます。闘うシーンでは、事前に優しくって約束したんですけど、本番に力が入った一発をくれました(笑)。僕は男だから『大丈夫です! 問題ないです!』って言ったけど、痛かったですね(笑)」

本作で心身ともにヴィランに近づいたジュニョンさん。震えあがるほどの闇をまとった雰囲気を漂わせたジュニョンさんにも注目しつつ、私たちひとりひとりの心に潜む勇気と正義を自覚させてくれる究極のエンターテインメント作品はぜひ劇場で。

映画『勇敢な市民』

©2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED

原作/キム・ジョンヒョン「勇敢な市民」 
監督/パク・ジンピョ
出演/シン・ヘソン、イ・ジュニョン、パク・ジョンウ、パク・ヒョックォン、チャ・チョンファ
配給/KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
映倫区分/PG12
©2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED
※1月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
yukan-na-shimin.jp

イ・ジュニョン 
1997年1月22日生まれ、ソウル出身。主な出演作に、Netflixドラマ「マスクガール」、「D.P. -脱走兵追跡官-」などがある。
Instagram @real_2junyoung

TEXT=GINGER編集部

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