さまざまな経験、体験をしてきた作詞家 小竹正人さんのGINGER WEB連載。今回は特別に、例年の夏以上にアクティブだった‟夏の思い出”をご披露いただきます!【連載/小竹正人の『泥の舟を漕いできました』スペシャル】
夏の絵日記ー2024ー
高温多湿な日本の夏が大嫌いな私ですが、酷暑もなんのその、この夏もうっかりいろんな人といろんなところへ行ってきました。
振り返ってみると、昭和に戻ったような妙にノスタルジックな時間を過ごすことが多かったのは…ただの偶然か、それとも気のせいか、それとも…歳のせいか?
この連載が始まって以来、毎年勝手に恒例にしている「夏の絵日記(写真日記)」、今年もどうぞご覧ください。
私の「ほぼ息子」としてお馴染みの佐野玲於と小旅行。船に乗って、ラーメンを食べて、これといって特別なことは何も起こらず…。玲於といると張り切らなくて済むから楽。私はあまり深くない知り合いと一緒だと、勝手に張り切って勝手に疲れるというしょうもない性格です。
1日1組限定のレストラン「été(エテ)」の10周年を記念して開催された「été 10th Anniversary Exhibition」へ。オーナーシェフ庄司夏子氏の料理は、繊細で綺麗で、その上あっぱれな美味しさで、私はすっかりその虜。夏子、10周年おめでとう!!
私の愛猫・空子。私とピコとピチャオ以外は誰にも懐かないツンデレなマンチカン。何匹もの猫を飼ってきたが、夏の抜け毛の量歴代ナンバーワンが空子。各部屋に掃除機を設置して、1日に何度も吸い込み、暇さえあればブラッシング。それでも家中すぐに毛だらけになる。
アメリカ留学時代にロサンゼルスのUSJには何度も行ったが、この夏めでたく(?)ユニバーサルスタジオジャパンデビュー。小学生の頃、私はウッドペッカーが大好きで、ウッドペッカーがプリントされたTシャツをボロボロになるまで着倒したことを思い出しました。
THE RAMPAGEの陣。いつもふざけているように見えて、実は誰よりも空気を読んで、誰よりも気配りができる男。陣と一緒に仕事をした私の友人たち(LDH以外の)もその性格の良さを絶賛しています。それを本人に伝えると調子に乗りそうなので、あえて伝えません(笑)。
友人が住む瀬戸内海沿岸の田舎町に今年も行ってきた。これは「スイカのモヒート」(ノンアルコール)。スイカとライムとミントの組み合わせが、夕暮れの海との相乗効果もあってとにかく美味しかった。昔、飲酒しまくっていた頃はフレッシュミントのモヒートが一番好きなカクテルでした。
THE RAMPAGEの長谷川慎と夕飯。私が「まこちゃん、ナイスー!」と突然言い、「おだちゃん、ナイスー!」と慎が大声で言い返すのが、7年位前から私たちのテッパンの掛け合いギャグになっている。昔は緊張して声を張れなかった慎なのに、最近は先に言ってきたりする…。
何歳になっても妙にワクワクする縁日へ。昔から私が縁日の屋台で一番好きなのはヨーヨーすくいと金魚すくい。クレーンゲームもそうだが、とれるかどうかわからないものを必死にとるというスリルが、私は大好きなのだと思います。いい歳をしてどうしようもない趣向ですね。
様々な種類のブドウの食べ比べ。私は、種なしで皮ごと食べられるブドウに目がありません。瀬戸内海に来た際に食べる岡山県産の大粒シャインマスカット、そして山形生まれの佐藤晴美(元E-girls/Flower)のお母さんが送ってくれる山形県産シャインマスカットが最高に好きです。
田舎町の山の上から花火を見た。山の上から花火を見るのは初めてで、すぐ目の前に広がる花火は圧巻。しかし、私は花火はそっちのけで、花火を見上げる子どもたちの顔ばかり見ていました。花火を見ているときって、老若男女みんな何とも言えないイイ顔をしているんです。
小竹正人(おだけまさと)
作詞家。新潟県出身。EXILE、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、E-girls、中島美嘉、小泉今日子など、多数のメジャーアーティストに詞を提供している。著書に『空に住む』『三角のオーロラ』(ともに講談社)、『あの日、あの曲、あの人は』(幻冬舎)、『ラウンドトリップ 往復書簡(共著・片寄涼太)』(新潮社)がある。